2005年08月16日
夏の風物詩
今年ももう、お盆も終わりました。同じ日本とはいえ、お盆の風習は各地でかなり違うんでしょうね。
私の故郷、長崎の五島では墓は裏山に段々畑のように作られています。”迎え火の日”は、夕方のまだ明るいうちから墓所へ登り、お墓の前に2~5段の提灯の櫓を組みます。東北の”竿灯”のような感じですね。そしてその下で子供たちは花火をするのです。小さい頃、いろんな家紋を目にしてとても興味深かったのを覚えています。
その日は提灯を先頭にして早めにお墓から降り、本家に用意されたご馳走を前に一族みんなで宴会が開かれます。子供はスイカをむさぼり食ってました。みんなで食うと美味いんですよ!
墓から持って降りた提灯はお盆の三日間玄関につるし、絶えずロウソクを灯します。仏壇も、お盆の時期は大きな木組み5~7段のものを出してきて組み、そこに花やら果物やら沢山お供えするんですね。そしてその周りには回り灯籠数組。ほんと色とりどりで賑やかですよ。
”中日”は長崎の無形文化財にも指定されている念仏踊りの日。地区によって”チャンココ”だったり”オーモンデー”だったり呼び名が違うんですが、私の町では”カケ”といってました。私ももし地元にいたら今頃踊っていたんでしょう・・・
”送り火の日”は再び墓所へ。玄関につるしていた提灯を先頭に墓へ登り、再び提灯の櫓を組みます。この日は大量の花火をしながら夜遅くまで墓で過ごします。
きらびやかな花火やらドラゴン・・・。男の子は大きくなると主に爆竹やロケット花火をします。それも単発ではなく、瓶に十数本刺しておいて花火でまとめて火をつけて連射!爆竹なら束のままで導火線に火をつけ、投げ上げるんです。小さい頃は憧れてましたよ。
ふもとの海から山を見ると綺麗なんですよ。山肌に提灯がびっしり。そして色とりどりの花火と静かな海の上を響く音。もっと上を見上げれば満天の星。
夏の風物詩です。
って書いてたら大きな地震!?耐震のビルは良く揺れるぅ~
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五島・やんちゃ期 | 暮らし/家族
Posted at
2005/08/16 12:27:42
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