2005年09月14日
日本、国際的な信頼性のゆらぎ?
サッカーW杯プレーオフでの主審の誤審については周知の事実。問題になった試合は再試合になるらしい。もし、これで勝敗が覆ってウズベキスタンが負けるようなことにでもなると、それこそ世界的な批判が起きそう。
今朝の新聞によると、ある東大教授の実験の信憑性が疑われ、再実験が指示されました。
世界的な科学紙”Nature”に投稿された12の論文について、他国の研究室が追実験をやったところ同じ結果が得られない。そのクレームが、教授が所属する学会に届く。学会から依頼される形で東大は学内に調査委員会を設け、その教授に対し実験の生データを記したノートの提出を要請。ところがなんと、そのノートが残っていないという結果・・・・。
調査委員会は「信憑性が認められない」と結論づけ、再実験を指示。ノートの保管・管理は実験研究の基礎の基礎。それが無いんだから、致命的です。最悪”データ操作”を疑われても文句は言えない・・・
QMSにISOに、さらには知的財産権の保持に対して世界はダイナミックに動いています。トレーサビリティや実験期日の明確化は基本中の基本。その手段としてのノートやファイルの記述や管理方法に対してうるさいくらいに言われています。
相変わらず日本は意識が遅れてます。特に大学の先生方。いくら新しい技術の道を開いても、世界的にその事実を正確に認知させ(含む、特許)ないと元も子もないんです。日本が世界に対して強く出れないのは、そういった過去の負の遺産によるところが多いのは紛れも無い事実なんです。
サッカーの誤審ともども世界的な不祥事が相次いでしまいました。日本の信用が失墜しない事を切に願います。一度信用を失うとその回復には並々ならぬ努力と時間が必要ですから。
そしてそれは”いち個人”ではなく、”グループ全体”に掛かってきますから。
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まじっすか? 千状万態・・ | 日記
Posted at
2005/09/14 10:17:06
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