
大峰山域とともに紀伊半島の屋根を形成する台高。その台高でひと際高く天を支えるのが大台ヶ原。
最高点はこの「日出ヶ岳」。深田久弥が登った頃は「秀ヶ岳」と記されていたよう。もちろん熊野詣や修験道にも使われているこの山域、長い歴史があります。登山道や周囲の山々をむすぶ尾根道にも昔の面影を今に伝える名前が各所に残ります。近年この山のすぐそばまで自動車道が開かれ、お土産やさんや宿泊施設、大きな駐車場に手軽なハイキングルートも開かれています。歴史は進みました。
さてこの山。何よりも特徴的なのはこの画像の風景。いわゆる立ち枯れです。いろいろな理由が挙げられていますが、その筆頭には酸性雨が挙げられています。
紀伊半島は険しく交通の便が悪いがために、山すそにある最近人気の多くの秘湯を除けば、人もめったに訪れることのない山深い山々、そして緑深く清流が流れる大きな谷が残されています。
がしかし、主であるはずの山そのものは痛めつけられ、様相を変えようとしています。
社員旅行の2日目、自由行動の日を狙ってレンタカーでその車道を登り、駐車場に車を留め、綺麗なハイキングルートを歩きました。”便利さの不便さ”をいやというほど教えられた山でした。
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美しき日本 | 旅行/地域
Posted at
2005/09/14 23:38:29