2005年11月08日
温泉の効能?
先日、外人さんが書いた記事を読んで納得したこと。温泉にまつわる話でした。背景には、”天然温泉”を銘打ちながらも水道水を沸かしたり、入浴剤を添加したりしていた一連のスキャンダル。
栃木は那須に住む彼は温泉が好きで、月になんどかは露天風呂のある施設に行くらしい。その彼をして「そもそも、そういう温泉の成分や効能について、客が必要以上に細かく知る必要があるのか?」というわけなんです。
砂糖が詰められたカプセルを体調を壊した人に「良く効く薬だ」といって与えたら、薬効は無くても体調を直す例が良く見られる、という”プラシーボ効果”を例に挙げるわけです。
「景色が良くて環境の良い露天風呂に入れば気分が良い。それだけでも多少の体調不良など吹き飛んでしまう」。つまり「病は気から」ということを言いたいんでしょう。
実際、温泉の成分表にはたくさん効能があげられています。お湯に直接触れる皮膚の病徴や、入浴による循環系の向上で筋肉や関節部といった部分の炎症回復が見受けられるのは想像しやすいですね。
しかし・・・、「飲用でもないのに内臓の機能向上や婦人科の病徴まで変化するのはおかしい」というわけです。そして「循環機能の向上による効能なら、家庭の湯船でもそれ相応の効能が期待できるはずだ」というわけです。
確かにそういわれればそうだ。あながち否定できないし、「温泉成分の何がどう作用し、いかにすばらしいか」ということを科学的に説得する自信は全くありません。
というか、私もそういう思いを少し持っていました。ちょっと騒がれたからといって、それまで言葉すら知らなかった「源泉かけながし」ばかりにこだわる風潮もどうかと思っていました(もちろん明らかな悪意の不正はいけませんが)。
病は気から。
紅葉シーズン、雪見のシーズンが始まります。せっかく多様な温泉が豊富な日本にいるんですから、心から楽しみましょう。
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Posted at
2005/11/08 16:30:57
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