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イイね!
2005年12月15日

皇海山、自然に包まれて

この山の読み方、場所をご存知の方はかなりの”山通”か・・、地元の方?

”すかいさん”と読みます。場所は栃木県の西部、銅山や鉱毒訴訟で有名な「足尾」のさらに奥深く。古くから信仰が盛んだったにもかかわらずアプローチが悪く山深いため、未だに静かな山行が楽しめます。私が最初に登ったのはちょうど今ごろでした。

足尾から狭い道を国民宿舎「かじか荘」のある銀山平まで車で詰めます。そこから1時間強、車道を歩いて庚申山ふもとの避難小屋「庚申山荘」へ。この山小屋は管理人が居ない無人の小屋なのですが立派な造りで安心して宿泊できます。

かなり冷え込んだ夜中頃、「ピィーーッ」という甲高い声で起こされました。その夜の宿泊は私のみ、「なんだろう?」と驚きました。そして目が覚めてくると、建物の周囲を動くたくさんの気配とあちこちから聞こえてくる先ほどの声に気が付きました。

さすがに驚くとともに、かすかな恐怖心も覚えます。この建物の中にも仏像が祭られている上、近くには壊れた古い神社の跡、裏山はそれこそ古くからの修験の地。実は私は怖がり・・・

しばらくその状況が続くので、早くて強行軍な翌日のことを考えながらもさすがに気になって眠れません。ようやく暖まったふかふかの寝袋から這い出て、寒さに震えながら月に照らされてぼんやりと見える建物前の広場を窓から覗いてみました。

何か大きな影が動いています。それも1つや2つではなく20~30・・。 鹿でした。それも角の大きな日本鹿。草の生えた広い広場のそこここで草をはみながら、時に夜空に顔を上げては鳴き声を上げているんです。それに合わせて近くの山中からも別の鳴き声。怖さは忘れて暫く見入りました。

翌日、良く晴れた朝日の中の山行の間にも遠くから鹿の鳴き声がこだましていました。この山は山深く、途中の人工物は修験の頃に残された古い祠や石像。そしてさらに深部にあった鉱山の桟道跡のみ。行き交う人も居ません。この日の一番身近な生き物は鹿でした。

そして庚申山荘からかじか荘への車道歩行。いきなり後方に大きな木の枝が落ちてきました。驚いて見上げると、車道の上の大きな木に猿が数頭。テリトリーを侵した私に木の枝を投げつけてきたんですね。

確かのこの地の住人は鹿であり猿であり私は侵入者。疲れを感じながらも自然に包まれた心地良い長い2日間でした。

ちなみに車で行ける「かじか荘」、温泉がいいんです。登山後にここの露天風呂に入るとそりゃもう最高!
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Posted at 2005/12/15 11:38:38

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長崎生まれの田舎者。登山にテニスに野球に、道の駅・日帰り温泉めぐりを交えたドライブにと貧乏暇なし。2羽のオカメインコと1羽のセキセイインコが子供代わり。
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