2005年06月20日
今週の会社のフラワーアレンジメントに”蒲の穂”が入っていました。みなさん、覚えてますか「因幡のしろうさぎ」?ちょっと見直してみました。
因幡の国にヤガミヒメなる綺麗なお姫様がいた。兄の八十神が求婚に行くことになりオオクニヌシは兄神達の荷物を一人で背負いお供する事になり、ひとり置いていかれ後から歩くことに。
ふと見ると全身傷だらけで泣いている兎。何かと思い聞いてみると・・・
水害でひとり沖の離れ島に流され、帰る策略でワニをだます事を思いつく。「私の仲間とあなたの仲間のどちらが多いか調べよう。島から向こう岸まで並べば上を飛びながら数えるよ」。まんまと成功したかに思えたけれどあまりの嬉しさに思わずしゃべってしまう「利用しただけだよ。」怒ったワニに身ぐるみ剥がされてしまう。
通りがかったオオクニヌシの兄の八十神達が痛がる兎に言うには「塩水で身体を洗って丘の上で乾かすといい」。もちろん乾くにつれて塩が濃くなり、そのあまりの痛さに兎は七転八倒。
そこへまさに通りがかったのがオオクニヌシ。「八十神の言うとおりにやったけど傷が治らない・・・」。オオクニヌシが言うには「真水で洗って蒲の穂を敷きその上で寝転べば治るよ」。
傷が癒えた兎はオオクニヌシをヤガミヒメに案内したとも、将来妻となることを予言したとも言われている、古事記や日本書紀にある話。
さて、昔からこの話しには「実は色んな当時の事が込められているやも知れない」旨のことが良く言われている。
オオクニヌシが虐げられていたのは、彼が当時弱小だった百済系の小民族の出だったからだとか、同じく悪役の”ワニ”とは朝鮮からの異民族の「王仁氏」の境遇のことだとか、それとは別に福岡は宗像の海洋系民族「和邇氏」のことでこれは船にまつわる話だとか、ヤガミヒメの出身地はヒスイの産地で知られているから権力と富の事を暗示した話であるとか・・・
いずれにしても・・・、オオクニヌシノミコトの大きな荷物は兄神からいじめられて”パシリ”だったからなんだってことに今更ながら驚いた。
昔から苛めはあったのね・・・ いや、貧富や移民による民族間の格差が激しかった、古事記や日本書紀、風土記が書かれた当時の方が本当は激しかったのかもしれません。
「本当は怖いグリム童話」なんていう本が一時騒がれましたけど、身近な日本の童話も良く考えると複雑難解で、民族抗争のような血なまぐさい話が多いようです。
Posted at 2005/06/20 16:44:51 | |
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まじっすか? 千状万態・・ | 日記
2005年06月20日
3日間のご無沙汰でした。
福島の高湯温泉、宮城の鳴子温泉に浸かり、延びきった身体をしぶしぶ会社に連れて来ました。
で、日常に戻すのに先ずはみんカラ訪問(ん?)
「さて、がんばるかぁ~」と思いつつ、次の”気持ちの張り”のために次回の旅行をすでに思案中。
馬さんじゃないけれど、日々のルーチンワークを頑張るためには、長期的・中期的・短期的な楽しみごと”にんじん”を目の前にぶら下げるのが一番効果的。
さて、どこいこ♪
Posted at 2005/06/20 09:49:41 | |
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日々の事ども | 日記