墨田区の向島で始めようとした「おわら風の盆 in 向島」に対し、本場の富山市八尾町からクレームが来ているらしい。
言い分としては、「風の盆は、踊りや民謡だけでなく町が一体となって演出するもの。踊りだけを披露しても、本来の姿は伝わらない」。
最近はソーラン節や阿波踊りなど、”節”や”踊り”を取り入れ、現代風に手を加えたイベントが東京を始めとした各地で行われています。確かに芸能を交えた土地の交流や、それを発端とした本場の町おこし・再興も意味があるでしょう。
でも、どこか、すっきりしないところがあるのも事実なんです。”民俗芸能”って、やはりそこの土地の風土や言い伝えや慣わし、それまでの悲喜こもごもな歴史などがあってこそのものだと思うんですね。
ことに「おわら風の盆」のような、ちょっと物悲しい、しっとりとしたものに関しては特にそう思ってしまうんです。
民俗芸能を比較したり、差別することが難しいこともできないこともわかりますし、今回の両者の考えもわかります。が・・・
言葉にするのは難しい・・・ 個人的な感傷的な思い込みにすぎないかもしれませんけど。
いずれにしても、その土地の固有の歴史を現す民俗芸能や言い伝え、いつまでも大事にして欲しいものですね。
Posted at 2006/01/23 16:48:59 | |
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