2007年01月16日
今朝のFMに出演していた照明アドバイザーの方の意見に思わず大声で賛同の声を上げました。
「日本の家は明るすぎる!」
たかが照明の話ですが、それがどう精神的に影響するか実際に海外に出てみると良くわかります。
海外の住宅はホテル含めてほとんど間接照明です。照明が明るすぎない上に反射光ですからやさしい赤っぽい色合いです。そういう光の下で夜を過ごすと心が落ち着くんですね。自然と時間が来ると眠くなるものなのです。
で、日本に帰ってくるとまぶしくて!寝る直前まで直接照明の青白い蛍光灯の光の真下にいると精神的に興奮状態が続きます。そして過激なTVの光と音。楽しんだとしても落ち着けるはずがありません。そしてそんな状況で、いきなり布団に入っても脳がすぐオフになるはずがないのです。寝てるつもりでも脳は休めてないはずなのです。
そんな環境で何十年も過ごすといつか精神的な破綻が起きてしまうのではないでしょうか?最近切れやすい、もしくは精神的に不安定な子供や大人が増えているのはそういったところに原因があるのではないでしょうか?
昭和の初めの頃は「裸電球」のあったかい光の下にいました。適度に影もあったし、その状況は夜なら日没に近い環境だったのではないでしょうか?所詮人間も動物です。日が昇ると同時に起き、日没とともに休む。
ところが戦後、「裸電球」は貧乏の象徴的なものにされ、裕福な象徴として蛍光灯の明るい光に満ちた家を求めるようになってしまいました。動物としての流れに逆らった方向に。
「経済的には裕福になったけれど、精神的には貧しくなった」。もしかしたらもっとも意識しにくいけれど、もっとも象徴的なことなのかもしれません。
まずはひとつ照明を落として、必要の無いところは消す。精神的にも経済的にも試す価値は大いにありそうです・・・
Posted at 2007/01/16 17:02:01 | |
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