
トラバカフェのお題は「甘い思い出」だが、切ないチョコもあるぜ?
忘れもしない、中学2年(1984年)の2月14日。
奇しくも今年と同じ火曜日だった(今調べた)。
携帯はおろか、固定電話の子機すらなかった時代だということを念頭において読み進めてもらいたい。 |
当時ワタシは生活委員という任務にあたっていた。
戸締りやら教室に残っている人間はいないかなど、校内の異常をチェックする。
部活に大手を振って遅刻することができるので、一部(ハードな練習が売りの部活動に参加している生徒)に人気がある職だった。
生活委員は各教室から男女2名。
ワタシの相方はOさんだ。
外見はちょいと地味だが、明晰で芯が強く、明るいキャラだった。
別に惚れちゃいなかったが、ワタシは好感を持っていた。
彼女と2人きり、誰もいない校内で仕事するのは楽しみであった。
そして2月14日の放課後。
別にチョコのことなど期待していなかった(禁止されてたし)。
今日も楽しい時間が始まるなぁと職員室から戻ってくると彼女の姿が見えない。
20分くらい玄関で待っていたが一向に姿を見せない。
はて、珍しいこともあるもんだ。どうしよう。
ふと自分の下駄箱を見た。
するとそこには手紙が入っているではないか!
ドーン
時間が止まった。
ドラマや漫画ではよく見かける(当時は)が、実際これを経験したことがあるヤツはどれくらいいるだろう?
心臓が高鳴った。
きっとOさんだ。
あたりを見回し、手紙を取る。手紙と言っても二つ折りの紙だったが。
・バレンタイン
・放課後
・下駄箱に手紙
キーワードは揃った!
Oさん!!
と心の中で叫び手紙を開く!
そこには・・・!
「用事ができたから先に帰るね。ゴメン!」
誰も居ない玄関。
低く西日が差し込み、辺りはオレンジに染まっていた。
今思えば、彼女はコッソリ男と会っていたのかもしれない。
別にそれは構わない。もともとチョコなど期待していなかったし、彼女は良かれと思って手紙を置いたのだ。
しかし
20年たった今、ワタシはあえて言いたい。
バレンタイン当日、下駄箱に手紙を入れるなバカモンがっ!!
Posted at 2006/02/11 02:32:17 | |
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ろくでもない思い出 | 日記