
昨日、Geromeからイスタンブールに移動した。
Geromeでは、3日間、奇妙な形の岩と、岩の中の教会や住居を見て過ごした。
もっぱら、日帰りツアーに参加して、車で移動し、歩いてみて回ったが、この地域ならではの熱気球ツアーにも参加した。
ホテルのお勧めの気球会社に予約を入れていたが、初日は、強風のため中止。
2日目、雪が舞っていたが、風は比較的穏やかで、決行することに。
妻とはじめてのBalloon tourである。
気球には、パイロットと呼ばれるスタッフが1名乗っていて、バーナーの熱で上昇させて、ひもの操作で気球の上部に円環上に穴が開くようになっていて、それを開けて降下させる。
あるところでは、奇岩すれすれに飛んで、あるところでは、地上400mまで上昇して、景色を楽しませてくれる。
車のハンドル、ブレーキに相当するものはないので、風に流されるままであるが、高さによる気流の違いをうまく利用して、スピードを調整していた。
雪の心配をしたが、気球が巨大な傘の役割をしていて、ぬれることはなかった。


1時間半ほどの気球ツアーを楽しんだ。
気球の着地地点には、気球会社のスタッフが先回りをして待っていた。
同じ気球には、マレーシア人の団体客が乗っていた。とてもフレンドリーな人たちで、彼らにとっては、雪も珍しいみたいで、balloon tourを満喫しているようであった。
この気球会社では、8つ気球を飛ばしていたが、日本人のお客さんはわれわれ以外は、見かけなかった。
日本人観光客はどうしたのだろうと思っていたら、HISの気球を見かけた。


この地域では、いろいろなところで、岩の随所に人工的に作られた、小さな穴を見かける。
これは、pigeon holeと呼ばれている、鳩を飼育するための穴である。
ビザンチン帝国の時代から、この地域では、鳩は重要な役割を担っていて、伝書鳩として、通信用に使われたほか、フンは、肥料として、卵は、染料として使われたそうである。
写真は、洞窟のなかの教会の天井画であるが、この白い色は、鳩の卵で作られた絵の具で書かれているそうである。
ウィーンでは、空気中を舞っている埃のほとんどは、鳩の糞や羽と言われていて、あまり好まれていないが、鳩が、通信の花形だった時代もあったことを思い出した。
Posted at 2012/12/24 02:31:29 | |
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