159JMのトークショーで話した『AlfaRomeoにとっての159の持つ意味』について数名の参加者から質問を受けていたのでキチンと調べてまとめてみました。
アルファロメオにとっての159という数字は、巨人ファンにとっての『3』や阪神ファンにとっての『11』といったような特別でありノスタルジックなものだと思います。
エンツォ・フェラーリがアルファロメオを去った(追い出された)1938年に誕生した『ティーポ158』はその愛らしいスタイリングからアルフェッタと呼ばれグランプリレース(F1の前身)を長年闘ってきたアルファロメオにとって最も成功したマシンでした。
このティーポ158アルフェッタは1950年から始まったグランプリレースで11戦11勝という快挙を成し遂げ、敗戦後の復興にあえぐイタリア国民の希望になりました。
しかし、そのファンジオとジュゼッペ・フェリーナが駆る158の前に立ちはだかったのが13年前にアルファロメオから放逐された怨念のエンツォ・フェラーリでした。
新開発されたフェラーリ4500でアルファコルセに闘いを挑んだエンツォはパワーに勝る1.5リッター過給エンジンでグランプリに殴り込んできたのです。
ミラノ対モデナの対決!
スイス、ベルギーと連勝したのはアルファロメオでしたが、第3戦イギリスグランプリで勝ったのは念願の初優勝のフェラーリでした。
この時、感動にうち震えるエンツォが語ったのが有名な…。
『私は母親を殺してしまった』でした。
このフェラーリとの激闘が繰り広げられたグランプリにアルファロメオが投入したマシンがティーポ158をパワーアップした『ティーポ159』だったのです。
そしてその年の最終戦スペイングランプリで、159に乗るファンジオは追いすがるフェラーリのアルベルト・アスカリを見事に抑え込んでアルファロメオはタイトルを獲得しました。
このタイトルを置き土産のように量産車メーカーに転じたアルファロメオはこの年をもってグランプリレースから撤退を発表して、ティーポ159はアルファロメオにとって最後のグランプリレーサーになったのです。
ボクらが乗っているアルファロメオ159はそういったアルファロメオのDNAを持った特別な車種だという誇りを感じられるクルマなのだと思います。
その159でアルファロメオチャレンジというレースに出る!という意味は、ボクにとってはノスタルジックでもありロマンだったりするのです(*^^*)
Posted at 2011/11/08 10:38:30 | |
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