大田区バドミントン春季大会団体戦

前任校の出場する，バドミントン団体戦を応援しに行きました。
今，この部は危機に直面しています。顧問が決まっていないのです。その結果，1年生の新入部員募集停止…。
みんな，沈んでいました。
去った私がしゃしゃり出ると，返ってよくないかなあ，と思いつつ，でも，もう一度あの子たちのがんばる姿を見たい…という気持ちを押し，行きました。
生徒たちの目に，私はどう映ったのでしょう…。集合場所に行ってみると，こっちを睨んでくる…。
「この，裏切り者。」そんな風に見えました。この学校に残れるなら，残りたかったよ。でも，もともと1年限りの勤務という約束だったし，それは去年の4月の段階で話していたよね…。わかっていても，いざそのときが来ると，そんな気持ちになっちゃうのもむりないよな…。朝からとても複雑な心境でした…。
会場に着き，声をかけるような雰囲気ではなかったので私はサッサと本部席へあいさつ回り。一つ席を用意してくださったので，その席に座ってじ～っと待つ。開会式の開式を。
今，この学校は区の7位。今日の大会は，都大会まで続きます。とりあえず8位までに入れば一つ上の，ブロック大会に進めます。
そのベスト8をかけた試合，相手は今勢いに乗っている学校。ここをなんとしてでも勝たないと，ブロック大会進出もなくなれば，シード落ちしてしまいます。正に崖っぷち。顧問がいないので練習も満足にさせてもらえない，という話でしたから余計に心配。
私は座席でひたすら待ちます。部長，ここに来るかなあ？こないでそのままなのかなあ？いや，絶対来るだろう…。
試合前20分，部長を始めとした3年生たちが来ました。オーダーの相談でした。相手のことを分析し，割り出したオーダー。昨日から一生懸命考えたって言っていました。「みんなが納得しているならそれで行きなさい。」とだけ指示を出しました。
いざ，試合開始。このチーム，個人戦シングルスで優勝した選手を有しています。なのでダブルス勝負に出ました。でも，このシングルスが絶不調。うちは区8位の選手を有していますが，金星とも言える勝利。本人もビックリしていました。ダブルスも勝ち，見事に8位以上確定。
これからはあわただしい…。試合の目白押しです。準決勝では前回2位のチームと対戦。区1位のダブルス相手に区3位のダブルスが激突。負けてしまいましたが，確実に強くなっている。しかし善戦空しく敗退。
5位をかけた試合。疲れが出たのか，区3位のダブルスがまさかの敗退。ものすごく沈んだ顔をしていたので，話をしました。ここで負けると6位になります。勝てば5位の試合です。7位以下にはならないので，前回よりもランキングは上がりました。そのことを何度も言い，「こんなにがんばってるんだから，堂々と，笑顔でいなさいよ！」と慰め（になったのかな？）ました。
その間にシングルスが取り返し，最後のダブルスの試合が始まっていました。
応援も一生懸命し，なんとか勝ちました。5位確定。さっきの敗退したダブルスに笑顔が戻りました。よかった…。
危機に直面して心配していたバドミントン部，もう大丈夫そうです。本当に，うれしかった。やっぱり，あの子たち，最高だよ。そう思いました。