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2015年06月07日

【あのパーツはほんとうに効くのか?】補強バー編

この度,各種補強バーの導入を決定しました。

昨日友人と滋賀・三重の県境をうろうろしていたんですが,
あまりの心許なさに,何か手を入れなければならない衝動に駆られたもんで……。

本当はサスペンションチューニングをするべきなんでしょうが,
・ダウンサス→問題なのはむしろダンパー,換える価値なし。
・車高調→市販品はどれもいまいち信用できない(LARGUSっていいイメージないな)。
・ワンオフ(本命)→ビルシュタインのワンオフしてくれる店は知っているが,値段が……。
とどれも難だらけ。

どうにもならない資金の問題からサスペンションは見送り,
代わりにボディ補強でしばらく様子を見ることに。
ボディの歪み・フニャフニャ感も気になってたところだし。




本当は,今回の記事を書こうと思った動機が,
「タワーバーとロアアームバー,効果が高いのはどっち?」
ということを考察してどっちを買うか決めようとしていたんですが,

結局どっちも買ってしまった

ので悩むこともなくなってしまいました。
(意外とあっさりボーナスの利用許可が下りたもんで)



とはいえ,このへんの補強パーツについては,これまた世間の評価は色々,
「なんか分からんけどとりあえず効くらしい」程度の認識が多く,
どういう入力に対しどうやって効くか,ということを明言されていることは少ないようで。

じゃあ折角だし,チューニング考察シリーズを立ち上げてみようか,
と考察をリサイクルして書いてみることにします。

パーツの考察は今後も不定期でやっていこうかと思ってます。


ちなみに,今回私が導入した補強パーツは,

http://item.rakuten.co.jp/ippei/tbmitsubishi017/
のPGタイプと,

http://item.rakuten.co.jp/ippei/pbmitsubishi013/
の3点全ての,計4本。

正直タワーバーはSTDタイプでも良かった(考察の結果それで十分)んですが,
どっちを買っても同じ値段なら定価が高い方!という貧乏臭い理由で決定。

後者の3点については,モノコックバー内外は最初から決定。
A05Aの車体後部はC/MBRが少なく,最後部は板が貼ってあるだけでまともに繋がっていないため,
ハッチバックであることも相まって,リアの剛性はかなり心許ないレベルであると判断。
それを補うため,後部補強はもれなく実施しています。

ロアアームバーは,正直いらんかな?とは思った(タワーバーだけで事足りるような)が,
お金を使う許可を得たし,あるに越したことはないのでダメ押しということでポチッ。

エコタイヤ履きには過ぎた代物になりそうな予感がプンプンしますが(^^;












改めて,今回取り上げるのは各種補強パーツ,
その中でもポン付けの補強バーの類を,タワーバー&ロアアームバーを中心に,
どんな入力を抑えて何が良くなるのかを考えてみる。


長くなってもアレなので,手っ取り早く図解をしてみよう。

これは,ENGルームをサスペンションアームの断面で切った図である。

(ここでは簡便のためストラット形式を例とし,DWBなどは言葉で述べる程度にする)





これに,旋回中に生じる力を書き加えるとこのようになる。

(どちらがアウト側かはお察し下さい)

ここで,ボディ・サスクロス・ストラット等々に十分な剛性があるならば,
車体に余計な歪みは発生せず,スムーズにコーナリングできる。

しかし,現実には各所が大なり小なり歪むことにより,
①入力の一部が逃げて無駄になる
②入力が理論通りの方向からずれる
③変形により機能不全になる
といった困った事態が発生する。


では先程の図の入力により,どんな無駄な歪みが発生するのか。

FLOによりロアアームが車体内側にずれる。
FUOによりストラットアッパーが車体外側にずれる。
大きく上げるとこの2つだ。

これらにより発生する困った事態はというと,
①入力の一部が逃げて無駄になる→ロアアームがずれてコーナリングフォース(CF)が減る
②入力が理論通りの方向からずれる→ストラットのストローク不良他
③変形により機能不全になる→ロアアーム・ストラットアッパーのずれによりタイヤのキャンバーがポジになる
といったところだ。

まとめると,問題は各取付部の歪みにより対地キャンバーに変化が生じること。
タワーバーやロアアームバーはこれらを抑制することが本来の目的なのだ。




タワーバーを取り付けると,先程の図はこのように変わる。


アウト側のストラットアッパーに生じていた外向きの力は,
タワーバーを通じて反対側に分担されることにより小さくなる。
則ちストラットアッパーのアウトへの歪みが減り,キャンバー変化が小さくなるのである。

また,タワーバーは本来なかった荷重伝達経路を追加するということであるから,
力の一部をイン側に分担させることで,トータルでのCFの向上も期待できる場合がある。
特にアウト側のCFが限界に達している場合,一部をインに回してバランスを取ることが出来る。

「ストラットタワーバーは引っ張りで効く」というのはこういうことだ。
極端なことをいえば,もはやバーである必要もなく,ワイヤー的なものでもいいわけである。
その証拠に,STiのフレキシブルタワーバーはどう考えても引っ張りでしか効かない構造になっている。

更に付け加えると,このタワーバー,DWBだと効果は薄かったりする。
それは,構造的にスプリングハウス上部にかかる力がそれほどでもないからだろう。
そもそも,DWBを採用するようなクルマはボディ剛性も十分確保できる価格帯だろうから,
スポーツラジアルレベルなら付ける必要はあまりないかと思われる。


さて,ここで一部のマツダユーザーがこのページを思い出すかもしれない。
http://www.autoexe.co.jp/products/st_t_bar.html
あるいはこのページのGIFとか。
http://www.jdm-option.com/pr_CUSCO/towerbar.html

タワーバーはストラット軸方向の入力に耐えるものだ,という考えだ。

大抵のストラット車ではストラットは正面視でハの字に取り付けられており,
縮む方向は車体真上ではなくやや車体内向きになる。
この入力により発生するボディの歪みを,曲げ突っ張り棒的に抑止するというものだ。

無論,この考えは間違いではない。
一般的なタワーバーは確かにこのようにも効くからだ。

ただ,この効き方を「本意ではない」としているメーカーもある。
STiである。先述のフレキシブルタワーバーがその答えだ。

STiの意見としては(http://allabout.co.jp/gm/gc/193117/),
「この方向の剛性は,最近のクルマであれば何もなくても十分足りている」
「この入力抑制は,今どきは乗り心地を悪くするだけ」
「タワーバーが本来発揮するべき効果だけを発揮するようにしたのがこのタワーバー」
といったものだ。

この辺は思想の違いだろうか。

STi印のマシンならそりゃボディはしっかりしてるだろうよという気持ちはあるが,
一般的なタワーバーをつけて乗り心地が悪くなってしまったという声が多い以上,
STiの思想の方がより広く受け入れられるような気はする。

ただ,乗り心地を積極的に悪くしたいという意見はさすがにないだろうが,
Autoexe・CUSCOのような効き方を求める人もいるだろうなというのは分かる。
例えばブレーキング時・フル加速時の安定性を求める向き。
だいたい,全ての市販車がWRXレベルのサスペンション取り付け剛性があるわけではないし,
補強しなければスポーツ走行のブレーキングも怖いというクルマが大半だろう(てかうちの子がそうだ)。

まぁ,いずれにせよ,引っ張りで効くのがタワーバーの本来の(意図された)効果であり,
突っ張り棒で効くのは副次的かつ思想的に別れる効き方という感じだろう。

ちなみに私は,STiの思想には賛同しつつもブレーキングの安定が欲しいので,
普通のタワーバーを今回購入している。






さて,今度はロアアームバーをつけてみる。


ロアアームバー支点のずれがなくなることでCFの逃げがなくなり,
かつ対地キャンバー変化も少なくなるためCFの減少もなくなる。
一部で「ロアアームバーはタワーバーよりも効果がある」と言われる所以はこのあたりだろう。
(タワーバーのキャンバー変化抑制に加え,アーム自体の逃げも補正できるため)

タワーバーで悪くなりがちな乗り心地だが,原理的にこちらは問題ないはずである。
そもそも上下方向の入力に作用・影響しないからだ。

また,DWBでは効果が薄いと書いたタワーバーに対して,
こちらはロアアームがある限り効果を発揮してくれるため,そこも差異だろう。

ロアアームバーは特に,サスクロスがストレート構造でないクルマ(前方排気はだいたいそうなる)では,
サスクロス自体が曲がりも止められるため,更に効果的と考えられる。


難点はというと,取り付けの面倒さだろうか。

取り付けにあたっては,ロアアームブッシュのボルトを緩める関係上タイヤを浮かせてはダメ(※)で,
1Gで接地した上体で車体下に潜り込まなければならないので作業スペースの制約がある。

※浮いた状態でボルトを緩めそのまま再度締め直してしまうと,ストロークのスムースさに影響が出る。
 1G接地状態でブッシュがねじれた状態になり,縮むときにブッシュが余計な反力を出してしまう。
 乗り心地が悪くなった人はこのせいのような気がする。


あとは地面の凹凸に引っ掛けることを懸念する人もいる。
私もFTOにCUSCO Ver.Ⅱを装着し,国道152号で落石にぶつけた過去がある(車検通ってたのに)。
この辺はバーの取り付け位置・形状を地上高とともによく考えるしかない。
とはいえ,よほどぶつけることはないので安心していいと思うが。




車体後部の補強バーについては,書こうかと思ったけどやめた。
初めに書いた内容がほとんどすべてのような気がするし,
あとはタワーバーの項目で説明は足りると思う。



















とまぁ,こんな理屈付けをして考えてみたくせに,
出費を相談しに行って「それつけて何がどう良くなるのか説明してみろよ」と問い詰められた時に
「結果にコミットする」とほざいて不審な顔されましたがね。
だってクルマに興味ない文系女に説明したって理解できないじゃんかよ……。







  ブゥーチッブゥーチッ♪    
 ブゥーチッブゥーチッ♪    
                        彡 ⌒ ミ
    彡ハヽヽミ                (`・ω・´ )
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Posted at 2015/06/07 23:07:32

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