…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
♪た~い~じ~~~~ なぜおどる~~~~
♪たいじのかってでしょ~~~~
っていうネタを見たときは笑った。
正しくはこう。
お 母 な 胎 胎
そ 親 ぜ 児 児 巻
ろ の 踊 よ よ 頭
し 心 る 歌
い が
の わ
か か
っ
て
夏休みをひたすら家にこもり,ライブのグッズ販売の列でもひたすらページを捲り,
まさに暇さえあれば読み続けて,それでも4日ほど要するレベル。
幻想世界的な難解さはないのだが,とにかく文章が頭に入ってこず状況が掴みづらい。
全体的な情景読解の難易度ではアンブロークンアローといい勝負な気がする。
(ていうか雪風は作者存命中にちゃんと完結するんだろうな……?)
というか根を詰めてぶっ通しで読むと多分冗談抜きで気が狂うんじゃなかろうか。
私も読んでいる途中でふっと我に返って「危なかった」となぜか思ったことが何度か。
そして読み終わってからはや数日経つが,未だに何か変な感覚がある。
こんなに念のこもった作品は初めてだ。
あらすじを書くことも要約することも不可能と言われる本書ゆえ,
内容についてはあえて触れるつもりはない。
とはいえ,このなんとも言えない気味の悪さを強いて例えるなら,
合わせ鏡を覗いている気分
というとピンとくるかもしれない。
どうしても内容が気になる人は,勇気を出して読んでみるといい。
最初の30~40ページを耐えれば,不思議なほどに吸い込まれ読み進められるだろう。
(文語体と古文体が読めないと中盤辛いかもしれないが……)
ただ,ひとつだけ。
本作の上巻中盤~下巻中盤の,ちょうど文庫本一冊分続く文中文献。
この内容を読み進める内,言い知れぬ寒気に襲われた。
フィクションの中の架空の論文にもかかわらず,あまりにも身に覚えがありすぎるからだ。
曰く,
「狂気は遺伝する」
詳しくは書けないし書かない。
が,書ける範囲で私の寒気をつぶやくとするなら,
「…………その昔,たまたま浮かんだ妄想だと思った…………それが,どうして……」
「……将来子供ができて,その子が女の子だったとして,もしその子がいずれ……」
「……いや,俺自身はどうなんだ……俺自身だって十分……」
「……アホらしい,偶然だ……所詮,脳医学も遺伝子学も未熟な80年前の小説……」
……これは,本当にフィクションの言うことにすぎないだろうか?
……ブウウウ――ンン――ンンン…………。
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Posted at
2015/08/20 23:40:43