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かたむ~のブログ一覧

2018年04月08日 イイね!

三菱エクリプスクロス試乗



ヒャア がまんできねぇ 試乗だ!


というわけで,点検ネタは何ひとつないけど,いつものディーラーまで行ってきました。
近場で済ませず馴染みの店まで1時間かけて行くあたり,律儀なんだか打算的なんだか。

店に着いたのが10時過ぎ,店内で展示車を眺めて待ちます。
顔もおケツもまぁまぁいいと思うんですが,なんか前後のバランスが取れてない気が……。



程なくクルマが準備できたのでお外へ。
グレードはG Plus Packageの4WD,一番高いやつですね。


これまた分厚いドアですねぇ。とはいえ開閉は普通。


運転席周りはこんな感じ。下に見切れているのは電動Pブレーキのスイッチ。
一番高いやつなので,スマホ連動のなんとか画面が付きます(ぶっちゃけ興味ない)。
この真ん丸なステアリングは三菱の美点だと思う。ついているボタンはなんだか分からんが。


三菱に限ったことじゃないですが,最近のクルマはスイッチが増え過ぎだと思います。
センターコンソールだけでなく,運転席右側にもこんなにたくさん。
上段一番左がHUD表示の上下調節ボタンです。座高の関係か私は調整が必要でした。


多分ここで言っとかないと話に上らないので,トランクスペース。
全体的には広い。どこぞのSUVみたいに「買う前にサイズ要チェック」ってことはないはず。
剥がし忘れたけど,多分この下はパンク修理キットと小物入れがあるはず。


エンジンルーム。これといってすっごいものがついているわけではないです。
強いて言うなら3点式のストラットタワーバーくらいか。あとは奢られた静音材とか。
それ以外は至って普通の三菱GSプラットフォームのエンジンルーム。


1.5L直噴ターボエンジンにCVT。三菱が直噴に回帰するとは,どんな心境だったのでしょう。
同じ1.5Lターボでも,かつてあったコルトRのよりは,馬力は低いですがトルクは段違いです。
……ってか,帰ってから気づいたけど,すげぇとこにバッテリー置いてあんなw


リアサス。この長ーいラテラルアームが三菱って感じですよね。
このあたりが三菱の走安性や走破性の肝なんじゃないかなと。


下反角もばっちり。トヨタとかはこの辺がいい加減な気がする。


と思いつつフロントを見たら,あれ? ほぼほぼ真っ平らなロアアーム……。


いや,そうでもないか? 画像じゃ分からん,まぁいいや。



はい,観察はこのくらいにして乗り込みます。
試乗車ってどうしてどれもこれもシートが異常に後ろなのかナ? 足届かんわ。調整は非パワー。
エンジンをかける。かける……ボタンどこや。あぁここだ。未だにプッシュスタートは慣れません。
電動Pブレーキは,以前に1回だけ乗ったことがあるので問題なし。でも慣れないは慣れない。
HUD表示は,私は調整代いっぱいまで動かさないと視界に入りませんでした。座高が高いのか?

さて,発進します。
アクセルを踏む。思ったより進まない。もうちょい深めに踏んでみる。こんな感じか。
結構ロングストロークで反応穏やか系のようです。昨今の敏感ちゃんとは一線を画す感じ。
うちのミラージュや,更にやや大人しめなPHEVよりも更に大人しめ。他所のは言わずもがな。
踏んでいくと奥は盛り上がります。ストローク全域では二次曲線的でしょうか。別にいいですが。
踏み込みに対する反応は,基本的にはリニアだと思います。CVTの嫌な感じは殆どないです。
音も静かで,加速フィールはEVと比べても遜色ないんじゃないかというのが正直な感想。
これはなかなかいいぞという感触でスタート。

ディーラーを出て1つ目の信号で停車。ブレーキ,あれ,カックンか?
と思いましたが,3回目くらいで普通になりました。前日の雨でディスクが錆びていた模様。
それ以降は,もうナニコレっていうくらい気持ちのいいブレーキフィール。
踏力一定で面白いくらいに狙った位置で停まれる,曲がれる。試乗車では珍しい体験。
踏みごたえもスカスカ感はなく,踏んでるぞ!!って感じでGood。
12~13年頃(ミラージュやアウトランダー前期型の頃)と比べても,進化したなぁと思います。
やはり4輪ディスクは気持ちがいい。パワートレインが邪魔しないのもあるかもしれません。
久々に鳥肌モノのブレーキでした。最近イチじゃないかこれ。

操舵関係はどうか。特定速度域で若干EPSが迷うか?という気はしましたが,ほぼ問題なし。
これも極めてリニアな反応で,手応えも至極上々。ぐーっと切って狙ったとおりに曲がる。
途中で手を止めて切り足したり戻したりってことは,多分なかったかと。
車体のサイズ感に慣れていない割にはスムーズに曲がれていた気がします。
直線も何事もなし。肩肘張らず自然に運転できる。これなら長距離も楽だろうなと思います。

これらの根源は,あちこちで言及されている通り,しっかりした車体とサスペンションでしょう。
車体のガッチリ感,これはちょっとしばらく経験したことのないレベルでした。
これだけ手を入れたうちのミラージュでも,比べることすら虚しいくらい遠く及ばないレベル。
同じプラットフォームにもかかわらず,前に乗ったアウトランダーPHEVよりも全く上です。
サスペンションもいいです。街中を走る限り奇を衒った感じはなく,素直に仕事しています。
車体の重さも効いているのでしょうが,荒れた路面でも変な揺れや振動がほぼ出ません。
脚だけが路面に張り付くように黙々と動いているような感じ。
しずしずと真っ直ぐ走るし,操舵にもブレーキにも遅れなく滑らかに反応してくれる。
短時間の試乗ですら手の内感があるという稀有な仕上がりでした。

以上が走らせての感想。まぁびっくりの出来栄えです。
じゃあそれ以外の部分はどうか,というと。

まずHUD,ヘッドアップディスプレイ。
個人的な問題かもしれませんが,投影領域が私の体型に合っていない気がしました。
乗って一発目は表示がスクリーンの上枠外。調整で目一杯下げてもまだ高い。
あと,基本的に私は日中はサングラスしているのですが,おかげでHUDの歪みが見える。
私としては,せいぜい速度が映るだけなら,目障りなのでいらないなというのが素直な感想。
そもそも,試乗中にここを見た記憶がないのです。クルマの出来がいいから速度感分かるし。

それとインフォテインメント,スマートなんとかディスプレイ。これも私はいらないなぁ。
スマホと繋ぐこと前提ということは,スマホにデータがないと意味ないわけで。
スマホに余計なデータを入れない主義の私としては無用の長物でしかないのです。
あと,スマホのナビを基本的に信用していない。専門のナビの方が絶対いいって。
まぁそれを言うなら中間のGを買えばいいんですけどね。

衝突防止系……は試してもいないのでシラネ。ACCも同左。
自動ブレーキはさておき,警報系は体感しておきたかった気もする。
レーン・チェンジ・ウォーニングとか。試乗中に車線変更してないので存在すら忘れてました。
あと後退時死角監視とか,うちの駐車場が前向き指定なので,あるに越したことはないし。
ブレーキホールドなんてのも,最後の最後で思い出しました。これは試せばよかったかな。
この辺はGでも標準ないしオプションで付いてきます。

というか,ボタンやらタッチパネルやらが多すぎて,やや混乱気味というのが正直なところ。
使えなくても走る分には困らないとはいえ,うっかり押して何が起きるか分からないのは怖い。
こういうのをじっくり試せる時間を作ってやらないと,購入時の押しにはならないんじゃないかな。
まぁ別にエクリプスクロスに限った話ではまったくないんだけど。


と,最後はインフォテイメントに対する愚痴だらけになってしまいましたが。
商品としてはともかく,クルマとして見れば珠玉の出来だと思います。
モノの分かった人には堂々と進められる,駆動体として素晴らしい1台です。
こういうのがちゃんと評価されるクルマ社会になってほしいなと思う次第。

じゃあお前は買うの?と訊かれると,しかしながら,答えはNoですね。
まずデカイ。何を差し置いてもとにかくデカイ。とりわけ幅が広すぎる。
1750mmくらいが自分的ボーダー。まぁこれじゃ何も変えないのは承知しているけれど。
あとはタイヤ。Vectorが履けない。
Vectorを体感した上で,スタッドレスとの2セット持ちは流石にしようと思えない。
冬季は引きこもる生活に戻ってもいいけど,それももったいないしなぁ。
それと,これは贅沢な悩みですが,出来が良すぎてイジリ甲斐がない(ぇ
どこにも手を入れられないんじゃ,クルマイジリウム欠乏症になってしまう……。

とかいいつつ,ある時突然しれっと買っているかもしれませんけどね。
ミラージュの時なんてまさにそんな感じだったし。




Posted at 2018/04/08 14:50:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | [日記]試乗記 | 日記
2018年01月27日 イイね!

ミラージュを預けたら代車がミラージュだった話



車検なうです。
1日で終わるなどとは露知らず,一旦帰って翌日また来る予定を組んでいた私。
無理を言って(というほどでもないですが)借りた代車が,ミラージュでした,今の型の。

うちのミラージュにも,この型のミラージュの部品を幾つか組んであるのは過去に書いたとおり。
なので,まぁ言うてそんな違わんだろと思って乗りましたが,いやはやそんなこともなく。
ここで全面的に良くなっていたら「三菱やるじゃん」になるのですがね。
というわけで,以下コンポーネント別に感想。

・パワートレイン
1.2Lです。うちのが1.0Lなので,200ccと9馬力と1.4kgf・mアップしています。
その分速くはなっています。いますが,パワーアップのみの影響ではなさそうです。
おそらく制御が変更されていることの影響がそれなりにウェイトを占めていると思われます。
具体的には,アクセル全閉からの再加速が機敏になっています。踏んだら遅れなく加速します。
1.0Lであった,燃費のことが忘れられずにいる重苦しさみたいなものはほぼなくなっています。
出た当初に書かれていたダウンシフト制御の見直しが効いているようです。
ただ,ボール転がしをしようとすると(てか峠行ってやった),ちょっと過敏かなぁとは思ったり。
うちので例えればDとDsの中間くらいの反応をするので,もっとD寄りでいいなとは感じました。
まぁでも,試乗で「速くなったなぁ」と感じさせる指名もあったでしょうし,慣れればこれはこれで。
他にも粗はあるにはありますが,80点はつけられる出来じゃないかなとは思います。

・サスペンション
1.0Lとの違いは色々あります。
フロントでは,ダンパー変更,ストラットアッパーに当て板,1.0L比ではスタビ追加もありますね。
リアは,バネレート変更,ダンパー変更がされていたはず。
で,うちのミラージュと比較した感じ,フロントはうちのよりいいですが,リアはうちの方がいいです。
ちなみにうちのは,前後ダンパーKYB化,リアのバネの↑化,タワーバーと↑のスタビ追加。
あぁそれとリアのダンパーにバンプラバー突っ込んでました。
リアの差はバンプラバー分かな。代車ミラージュは初期で僅かに空走気味に沈む気がしました。
一方でフロントは,若干突っ張り気味なうちのに対し,スムーズにストロークするのが代車。
総合すると,今の型のサスペンション一式+リアバンプラバー追加が自分的ベスト解か?
でも,最初からこれを買っていたら,多分イジろうとは思わなかったと思います。
峠でのボール転がしがまぁスムーズ。雪もあって慎重に行ったのもありますが,結構やりやすい。
ただし……(↓に続く)

・ステアリング
誰だこのEPSの制御組んだやつ。
ステアリングが重い。一番気になったのが,舵角45度以下での戻り反力が妙に強烈なのです。
先日のギックリの影響もあって,最初切った時「あぁ!」と悲鳴が出ました,マジで。超痛ぇ。
幸いにしてフリクション感はほぼないです。超微舵角は大丈夫なので,直線はそんな疲れない。
ただ,少し以上切っていくのが反力のせいで重い。そして戻りの最後がギュンと戻る。
対して1.0Lは,反力は軽めですが,最後まで戻らない症状と若干のフリクション感がありました。
この両者の中間くらいがいいなぁ。どっちか選べと言われたら……あれ,代車だな。
重いも軽いも,乗ってるうちに慣れるもんなぁ。FTO→ミラージュの時しかり。
正直な話,アウトランダーPHEVの操舵感よりは断然こっちの方が好み。そんな感じのレベル。

・ブレーキ
これも当初からそんなに不満はありませんでしたが,代車も同様。てか,変わってないしね。
ただ,この代車に限っていえば,踏みはじめのところのフニャ感が嫌。
原因は多分サイドブレーキワイヤー。調整が結構緩め。多分うちのもこの状態で帰ってくる。
リアがドラムなので,ブレーキフィールがサイドワイヤーの影響を受けるのよねぇ。
この緩さ,本当に整備基準値内なのだろうか。レバー引いた感じもかなり軽いけども。

・その他
アイドリングストップ,邪魔。というよりコーストストップが邪魔。
停車してからストップでいいじゃねぇかよ。停車間際のブレーキ抜きが出来ないよ,怖くて。
あと,始動の振動ってこんなにデカかったっけ。
飛び出し感はないです。出た当初に「飛び出す……」って言ったから直してあるっぽい。
ただ,その対処法がヒルスタートの応用らしく,ブレーキが解除されるまで動き出せない。
他のメーカーのアイドリングストップもこんな感じなのでしょうか。こんな感じな気がするけど。
道路脇からノロノロ出てくるやつや,一時停止で完全に止まらないやつ,原因これか?
一応,ステアリングを軽く動かせば始動はします。状況によっては結構切る必要ある時あるけど。

それとインパネ。やっぱ照り返しすごいよこれ。おかげで路面の氷が見えずに冷汗かいたよ。
紫外線どうこう関係なく,視界で光がチラチラするのは気持ちのいいものではありません。
できれば対策してほしいなぁ,今後は。




さて,あと2時間もしたら返しに……じゃなかった,引き取りに行くか。



Posted at 2018/01/27 14:30:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | [日記]試乗記 | 日記
2017年03月12日 イイね!

プロボックス幻想



さいたまスーパーアリーナまではレンタカーを使ったと言いましたが。
ジャパンレンタカーで私が借りたのはコレでした。



最初から最後まで自分以外何も運ぶ気ないのに営業バン?と考えるとおかしいですが。
片道350kmを基本ノンストップで駆け抜ける構想だったので,やはり相応のものを,と。
コチラ↓の右の本であれだけ褒めて書いてあれば,否が応でも期待も膨らむというもの。





……だったんですが。


う~む,プロボックスってこんなもんか。
私の尿意を除けば,合計700kmを平然と走り抜けられたので,確かにいいクルマではありますが。
正直な話,これだったらうちのミラージュの方がいいかも,というのが偽らざる感想。
まぁ10年以上前の車種を捕まえて,という気もしますけども。




今回借りたのは,FFの4AT,今調べたら1.3Lでした(1.5だと思ってた)。
走行距離はおよそ50,000km,年式は分かりませんがあまり使われてない感じ?
タイヤは季節に合わせてスタッドレス,かつ積載前提のセッティングなので後ろの空気圧が高め。


で,以下,まずは気になったポイントをひたすら列挙。

①ポジションが合わない
ぶっちゃけ気に入らなかったポイントはほぼ全てはここに尽きるのですが。
結局,最初から最後まで納得の行くポジションに収まることができませんでした。
調整できる項目が少ないとはいえ,営業車としては頑張ってほしかったところ。

まずシート。
床とか天井とかペダルに対して,座面が高すぎ。
復路の新東名の途中くらいから太ももの裏がうっ血し,徐々に足先の感覚が喪失。
あと,スライドおよびリクライニングの調整感覚が広くて,ちょうどいいところに合わない。
こういう時だけは電動シートもありだなぁと感じてしまうところ。

次にステアリング。
後述しますがペダルの位置も悪いので,そこにシート位置を合わせるとステアリングが超遠い。
古き良き油圧式パワステで結構反力強めなんだから,できれば手前に引き寄せたい。
ましてギア比がスローなので,交差点曲がるのにも180度以上の舵角が要るのに。
やっぱテレスコはいるよ,そこケチるのやめようよ。
テレスコあるだけでよほどのクルマはびしっとポジション決まるんだからさぁ。
というか,テレスコを省く合理的な理由が思いつかない。コストもレイアウトも言い訳無用。

さらにペダル,個人的にはこれがショックでならなかった。
アクセルペダルはOK,割とどんな位置に座ってもスムーズに踏めて素晴らしい配置。
ですが,それに対してブレーキペダルがいくらなんでも手前に来すぎ。
足全体を目一杯引き上げないと,アクセルからブレーキへの踏み変えができません。
てか実際,板橋JCTで踏み変えミスって追突しそうになり冷汗かいたし。
かといってブレーキに合わせたポジションだとステアリングに手が届かない。
とりあえずC2の事故渋滞中に折衷ポジションを取りましたが,最後までブレーキは微妙でした。
せっかく重めのタッチでコントロール性も素晴らしいブレーキが,ペダルひとつで台無しです。

総評すると「うちのミラージュのがポジションはマシ」というまさかの結果に。
それか,やっぱり私の体型って平均を外れているんでしょうか?
かつてテレスコなしのクルマでポジションがしっかり決まった試しがないんですが。


②側後方視界
ルームミラーとドアミラーの整合取れてますこれ?
両ミラーで見比べた時の後続車の距離感が違いすぎ。
斜め後方に誰かいる時の車線変更がいまいち自信がもてません。
特に左後方ですが「本当に誰もいないよね?」と毎回不安。
なぜかは自分でも分かりません。何かいるように見えるんでしょうか。

あと,走行中に合わせたドアミラー位置にしていると駐車で線が見えません。
ちょっと上下方向の投影幅が狭いのかな。結構大面積だとは思ったけど。

まぁでも,全周視界は基本的に良いですし,車体感覚も掴みやすいです。
乗ってすぐでも車線はみ出さず路駐回避が出来るくらいには簡単。


③トランスミッション
旧式の4ATに文句言うなや,と言われそうですが((^^;
言っときますけど,私はどっちかというと有段トランスミッション派です。
結果的に思い通り動きゃMTでもCVTでもEVでもなんだっていいんですが。
やっぱり有段の方が思い通り動いてくれる率は高いと思います。
変速比固定のままエンジン推力だけで加減速を制御できた方がコントロールはしやすいです。
CVTは常時変速前提のトランスミッションなんで,設計者もそういう制御を書きがち。

で,プロボックスの4ATは,平和に動かそうとする分には非常にいいです。
アクセルを離してもシフトアップしませんし,踏み込んでも迂闊にシフトダウンしません。
速度調整の精度は優秀,少なくとも街乗りならミラージュのCVTより数段上です。

が,問題は思い切り加速したい時。
結構踏み込んでいるのにじわりじわりとしか速度が上がらない。
いっそシフトダウンしろよ……というところから踏んでいくと突然ギアが落ちます。
で,大型トラックに追突でもされたんじゃないかって衝撃とともに急加速。





スゥ~ッ


ア゛ッーーー!!


っていう感じ。
4速しかないのに2段くらい落としてない?っていう弾け方をする。
正直ビビる。
もっとスムーズに判断して制御を切り替えてほしいな。
急加速だって時には必要なんですから。
操作に対してオンタイムで動いてくれればこんなアホ加速じゃなくても済むのに。

まぁ,あるいはATFをあんまり換えてなかったりと整備の問題かもしれませんが。
それに所詮4速ですし。
嫌ならO/Dスイッチ切るなりセカンド入れるなりすればいいだけの話。
そういえばO/Dスイッチなんて久しぶりに見たかも。
私も昔実家にあったエスティマだかガイアだかで見たっきりですが。
今の若い世代はもはや使い方もわからないんじゃないかな。


④その他(装備品の問題)
ブリザックって結構煩い。
音量云々より所々で響く不思議サウンドがあまりにも気になる。
目下絶賛パンク恐怖症なので,変な音されると不安になるのよ。

それと,これもスタッドレス由来だと思いますが,横力の立ち上がり方が不自然。
高速の車線変更ではビュッと動くのに,首都高の旋回ではやけに立ち上がりが遅い。
スタッドレス履きの運転経験がほぼないからスタッドレスのせいかは分かりませんけど。
多分車両のセッティングとタイヤがあってないせいじゃないかなとは思います。


といったあたりが,昨日1日乗ってみて不満だったところ。
書いてみると,常にイライラしながら乗っていたように見えますね。
実際には決してそんなことはなく,思い出したように不満が顔を出す程度でした。
ただ私がプロボックスというクルマに描いていたイメージとのズレが大きかったというだけで。
まぁそれに,今回はほぼ全行程が高速をすっ飛ばしてるだけでしたしね。
下道がもっと多かったらポジションの件は更に深刻に効いていたかもしれません。


で,逆にいいところ。

①車体のしっかり感
東名の右車線走ってみると,車体がびっくりするくらいしっかりしているのが分かります。
ボディ剛性・サスペンションとも恐ろしく強靭に作られています。
前から後ろまで全くヨレないし,非固定物が揺れる音はしても車体自体の振動はなし。
ピッチングらしいピッチングもほとんどなし,もう綺麗なバウンシング姿勢。

まぁ,段差や目地で後ろが思いっきり跳ねるのもしっかり感じましたけどね。
しょうがない,貨物車で荷物も載せずにおっさん1人乗りで走ってる方が用途外なんです。
そこで弾かれても何の不安も感じない,素晴らしい安定性と接地性です。


②エンジン出力
いいエンジンですねぇ。実用エンジンとはこうあるべきって感じ。
全域に渡ってしっかりトルクがあるから,加速も減速も自由自在。
アクセルを踏んだらすっと加速して,離すとすっと減速する。
4ATのギア比との相性もいいんでしょうね。

やっぱり,最低でもこのぐらいのパワーがないと新東名は苦行ですね。
ちょっとの上りで失速して加速不能になるどこぞの3A9エンジンは…。
今回久しぶりにストレスのないペースで新東名を走れて満足です。
FTO時代を思い出してなんとなく幸せ。

ただ,もうちょっとエンジン音が聞こえるといいかなぁ。
思ったよりエンジンルームの遮音がしっかりされてて,エンジンの稼働状況が分かりづらい。
タコメーターもないから,どのくらい回っているかが分からないと出力制御に少し難があるかも。


③ブレーキフィール
ペダル配置こそ上記のとおりですが,フィーリングは非常に良かったと思います。
踏力は手前からずっしりと重めで,不用意に奥に入っていきません。
で,ちょっと踏んだだけではちょっとしか効かず,踏み込めば踏み込むほど効いていく。
なるほどこれが理想のブレーキのタッチか,と感心しました。
で,そのまま停車するまで余裕の踏力一定。止まるイメージがしやすいです。
リリース時に制動切れがやや唐突ではありますが,これまでのベストブレーキだと思います。


という風に,走行性能は非常にしっかりしてます。
不満だった点をどうにかして解決できれば最高の移動体になりそう。



総評ですが,久々に楽しい高速クルーズができました。
新東名を走るには,やっぱりパワーが大事だよ。
でも旧東名を走るにはボディと足回りが大事。
プロボックスはその両方を兼ね備えているので非常に楽です。
1.5Lの5MTだったらもっと楽だったんだろうな,というのは言わないお約束。

燃費はというと,往路は17.0km/L,復路は14.2km/L。
詳細は省きますが,あの走行パターンでこれなら非常に優秀だと思います。
燃料タンクは50Lあるんで,普通に走ればスーパーアリーナの往復も余裕です。

正直,ライブの往復だけなら毎回プロボックス借りるのもアリかもしれない。
複数日に渡ってってなると,始業前点検をしなきゃならないから面倒だけど。
高速を使った日帰り移動だけなら,これはなかなかいい選択肢だと思います。








まぁでも,今回一番感じたのは,
これまでやってきたA05A能力向上改修は間違ってなかった
ということかな~。

ぶっちゃけ,パワートレイン以外はうちのミラージュもほぼ同等か以上だと思う。
ボディやサスペンションのしっかり感も遜色ないと思うし。
ブレーキも重いか軽いかの差だけでコントロール性は似たようなもんだし。
ステアリングも同じく。シートポジションと操舵力の相性ではミラージュのがマシか。
あとコックピットに関しては,計器やインフォテイメント含めて普通にこっちのが上。

パワーだけはどうにもならない,今更3A92拾ってくる気にもなれないし。
新東名の疲れ具合にダイレクトに効いてくるだけ,どうにかしたいのは山々ですけど。
それに,燃費さえ気にしなけりゃだいぶ気も楽になるのは分かってますし。


というわけで,色々気づきの多いレンタカー旅でした。
マイカー持ちの人も,一度やってみると面白いと思いますよ,レンタカー旅。


Posted at 2017/03/12 23:37:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | [日記]試乗記 | 日記
2016年01月17日 イイね!

スズキ・アルトワークス試乗



「いま、マニュアルに乗る。」

そのマニュアルがどの程度のものか,乗ってみました。



外観はこんな感じ。




POTENZA RE050A。
コイツを活かすような走りはもちろんできませんでした。
岡崎は駅伝大会であちこち規制中だしね~。


ここまでKYBと自己主張してると清々しい。



試乗車は,オプション一切なしのベース仕様。
それでもこのレカロとか,本革ステアリングとか,カーボン調コンソールはついてきます。
オーディオレス仕様なのにステアリングはスイッチ付き,なぜだ。
冬着だとちょっと小さく感じますね,このレカロ……サイトサポートがボディブローしてくる。


※映ってる手は同行した友人Aのものです。

ドアパネルは凝ったデザインもなくまさに平板。
助手席に至っては前腕しか置けないようなアームレストがあるだけ。
この潔さが素敵だけど,これ側面衝突は大丈夫なんだろうか。






さて,乗ってみた感想ですが,一言で言うなら,

クラッチペダルのせいで全て台無し。(え


車体は,さすがの新開発プラットフォーム,ものすごくガッチリしてます。
それでいて普通に分かるくらい明らかに軽いです。
2WDで670kg……ホントに鉄使ってんのかってレベル。
妙なガタピシ感は皆無で,乗ってて不安を抱かせる要素はありません。

エンジンは,軽とは思えないくらいパワー・トルクが有ります。
軽い車体とギアレシオも手伝ってるかもしれませんが,5速40km/hなんのその。
アクセルペダルに対する反応もいいです,てかちょっと過敏すぎないか?ってくらい。
1速2速ぐらいの感じは,大げさでなくランエボを思い出しました。

逆にMTは,スポーツです!みたいな気負いはなく普通の手応え。
レバーは入れやすく抜きやすいので力むことなくグッド。
ショートストロークは好みによるかな……個人的には横方向がちょっと短い。

サスペンションですが,これがまたいいです。
フワフワした軟弱な感じはなく,硬質な海苔乗り味は非常に快適。
踏切を超えても何事もなかったので,大入力のいなし方も見事です。
剛性の高いボディによく出来たサスペンション,これは二重丸です。

ブレーキシステムも完璧。
軽にありがちなカックン傾向は一切なく,非常に扱いやすいスポーツブレーキ。
トンと踏んだまま踏み足しも抜きもなく狙った位置に停められるのはお見事。
踏み込んでもストロークはあまりなく,あとは力をかけてコントロールする感じ,これも○。



が,しかし。

問題は左足周辺,これは流石にいただけないわ~。

まずフットレストがありません,左足は運転中フロアに直置きになります。
おかげで接地位置はかな~り前の方,ペダルに合わせた着座位置だとほぼ伸びきります。
クラッチを踏み切った位置より遠いんで,引き寄せるのに一苦労。

その左足置き場の横幅も狭いです。
クラッチを踏もうと左足を引き寄せると,途中で高確率でクラッチペダルに引っかかります。
レーシングシューズでも履けと?

狭く長い距離を移動してきて,いざクラッチを踏むと,これがちょっと軽すぎる。
BRZ乗った時もそうだったけど,最近のMTって軒並みクラッチ軽すぎやしねぇか?
軽いだけならいいんだけど,クラッチミートの感覚が超希薄。
エンストはなかったけど,発進もシフトアップも基本的に吹かしすぎでしたね。
スカスカでストローク長い割に,ミートポイントは結構手前……フットレスト置けるだろ。

クラッチペダルがとにかく扱いづらく,試乗中は終始ギクシャク。
これとっさに停止しようとした時とか危ないだろ,てか俺は危なかった。
現在MTに乗っている友人Aも同じ感想だったので,本当に扱いづらいんでしょう。



う~ん,実にもったいない。

ほとんど全てにおいて素晴らしいのに,クラッチペダル周辺だけが問題。
コレさえなければ購入を考えたレベルなのに,この欠点によって「まず買わない」の結論に。
だって,直しようがねぇもん,ペダル削るわけにもいかねぇし。


まぁ,逆にいえば,このクラッチに扱いづらさを感じなければ十分買いです。
スポーツ関係なく,日常の足としては最高の車たりえると思います。
……まぁ,諸費用込みで180万くらいするんだから悪くちゃ困るんだが。

気になる方は,一度乗ってみては?
Posted at 2016/01/17 15:31:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | [日記]試乗記 | 日記

プロフィール

「ノーブレーキどころかフル加速で信号無視して側突はさすがに草も生えない。どこを見ていたというのか。」
何シテル?   08/28 21:29
人生うまく行かないことばかり。 エコカーで非エコ運動して鬱憤発散。 GANREFはじめました https://ganref.jp/m/h-kata_l...
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