ウィンチェスター館というものをご存知でしょうか。
アメリカ・カリフォルニア州にある,銃器で有名なウィンチェスター氏の家族が建てた洋館です。
詳しくは
Wikipediaを見てもらえばいいのですが,この館,一般には呪いの館として知られています。
ウィンチェスター銃によって殺された人たちの怨念が……とかなんとか(霊媒師談)。
で,その呪いの対策として,増築に次ぐ増築を24時間365日繰り返したという。
建物が完成したら呪いが発動するから完成させちゃダメだよ~って言われたそうです。
てことは,日本の横浜駅も完成したら死人が出るんですね。
さて,うちのミラージュも改修に次ぐ改修を繰り返しています。
さすがに24h365dayではないですが,A0*A型ミラージュとは思えないレベルでいじっています。
その殆どが走行性能関係のパーツ。ボディ・足回り・空力の3本柱,プラスたまにエンジン。
基本理念はストリート,疲れずぶっ飛ばせるクルマ。放浪癖の現れですな。
かけた金額には自分でも引いてる。買価100万のクルマにいくらかけてんだって話。
おかげでみんカラのPVランキングも毎日のようにランクインです。わーい。
……しかし,です。
先日,森慶太氏のメルマガのバックナンバーでミラージュの回を読みました。
読んで,心の中に疑念が浮かびました。
(ミラージュって,ここまでしなきゃいかんクルマだったのだろうか)
絶賛,というわけでは決してないですが,基本的には好意的なインプレッション。
気になるところはEPSとタイヤ,あとは停止寸前のブレーキくらい。これらは私の意見と一致。
ボディやパワートレインについては特に気にならなかった様子。まぁまぁ。
そして,サスペンションに対するコンプレインもこれといってありませんでした。
それどころか,イヤなピッチングが出たり等もなく,って明言されちゃっているくらい。
では,私がこの2年間気にし続けてきた足の動き,ケツの沈み込みとは何だったのか。
ダンパーを換え,
バネを換え,
バンプラバーを増設し,
車高を上げ……。
もうトーションビーム本体とダストブーツ以外原型を留めていない後ろのサスペンション。
そうまでして,私は一体何と戦っていたのだ?
クルマいじりは好きです。いじりやすそうだからミラージュを買った部分あるし。
でもそれがいつしか「何かいじらなければ」になり始めていたのではないか。
そのためにいじる口実を何か見つけようとしていたのではないか。
定期的にいじらないと死んじゃう呪いでしょうか。
結局私は,いいクルマを表現する文章は読んでも,そういうクルマに乗ったことがありません。
聞きかじりを自分なりに解釈した知識を基準にしてしか,クルマの乗り味を評価できないのです。
だから,自分のクルマがいいクルマなのか否かも,恥ずかしながらよく分からない。
自信が持てない。そのせいで神経過敏になっているのかもしれない。
そうしてクルマの"増築"を繰り返し……まるでウィンチェスター夫人のように。
(國政氏や森氏を霊媒師呼ばわりしてるわけじゃないですよ,あしからず)
誰か,クルマを分かっている人に,私のクルマをびしっと評価してもらいたい。
OKにしろマダマダにしろ,そうすればいっそ楽になるのかもしれません。
そんな機会,どこかにないですかね。
あるいは,すべての発端になった状況を再現してみればスッキリするのでしょう。
あの時の4人乗車で,あの時と同じ道を走って,後ろ足がどうなるか。
そうしてみて底突きを感じなければ,それで私の旅は終わりにできるのですが。
あの時のもう2人は,今はいない。今頃ナシゴレンでも食っているのでしょう。
……状況的にもうそろそろ帰ってきてもおかしくないんだけどなぁ。軌道に乗るまでいるのかな?
以上,今日の雑感でした。