はい,ようやくもってタイヤを換えました。
残り溝2mmのENERGY SAVER+,お疲れまさでした。
そしてようこそ,Playz PX-C。

※価格.com経由で買ったので実際にはこんな値段してません。
作業は,毎度おなじみピットステーション岡崎インター店です。
店の奥にすさまじい量の換えタイヤが……繁忙期のようです。
で,昨日の昼前に換えて,そのままどうにか100kmの慣らしを当日中に行い。
今日は昨日の慣らし中のフィーリングを受けて空気圧を調整し,テストドライブへ。
使ってみた感想ですが,まずは総評として。
突っ込みどころはいくつかあるけど,なかなかいいですコレ。
走っていて常に感じるのは,とにかくグリップがいいこと。
純正ECOPIAおよびENERGY SAVER+と同じA/bのはずなんですが,とにかくよく曲がるしよく止まる。
Gの絶対値よりも,高めのGがあまり変動せず安定して出る感じがいいです。
なんせ,あれだけ苦戦していた踏力一定のブレーキがものすごくやりやすい。
特に細かいことを考えなくても,狙った位置に向かってスーッと一定で減速していってくれます。
コーナリングも,旋回速度がいつもより高めでも大丈夫ってのも嬉しいポイントではあるんですが,
曲がっている最中の舵角がとても安定しているのが好感触です。
ブレーキからターンインにかけて継続的にステアリングを切っていくのにきれいに連動して,
鼻先がなめらかに内側を向いていってくれるので,イメージ通りの旋回ができます。
というわけで,使ってみた印象は完全にスポーツコンフォート系のそれ。
エコタイヤのラベリングがあるから……みたいな軟弱な感じはほぼないです。
買った時は「Pilot Sport3か,せめてS.DriveかDZ102があれば」とぼやいていた私ですが,
なんのなんの,車格と今のチューニング内容からしたら十分すぎるほどでした。
……と,褒めてばかりじゃレビューになりませんね。
続いて気になる点をば。
上記の感想ですが,実は慣らしが終わって空気圧を調整した後のものです。
具体的には,気温19℃で2.4kに設定しています(気温はYahoo!天気より)。
というのも,純正指定の2.7kでは
おっかなくて乗れなかったからです。
何がまずかったって,まずはレスポンスが良すぎました。
とにかく車線変更が怖い怖い,そんなに急に動くなぁ!と言いたくなるほど。
それでいて,フロントタイヤが横滑りしているような不安な手応えがありました。
日陰の残雪の上をスニーカーで歩いている時のような,どこ飛んで行くかわからないような。
あとは,ちょっと荒れた路面でも似たような動きをしてましたね。
なんとなく真っ直ぐ走らない,強風でも吹いてんのかと勘違いするほど流れる。
一見荒れてない路面でもそれが起きるからかなり怖かったです。
「あ,この道路ってこんなに舗装悪かったんだ」と気づくぐらい。
簡単にいえば,「疲れにくい? かえって疲れるわ!」とクレームつけたくなる有様でした。
ぐっとこらえて,試しに空気圧を下げてみたら,幸いにも上記のような動きはほぼなくなりました。
メーカーの謳い文句通り,疲れにくくなった気もします。
……まぁ交通事情だけで十分疲れるから誤差っちゃ誤差だけど。
おそらくPlayzは,タイヤ全体のしなりや靭性で動きをコントロールしているタイヤなのでしょう。
そこに空気圧2.7kなんて高圧入れたもんだから,トレッド面ぐらいしか変形できなかったのでしょう。
旧世代のエコカー設計思想なんてお呼びじゃないってことですかね。
あと挙げるなら,2.7k時のタイヤの特性が,A05AのEPS制御とマッチしていなかったのかも。
乗ってる方はご存知と思いますが,A05AのEPSセッティングは結構雑なところがあり,
特にステアリング舵角が45°未満くらいの領域は手応えなく横Gが立ち上がります。
そんなステアリングの先にレスポンスとグリップのいいタイヤつけたら,そらおっかないわな。
というわけで,Playz PXシリーズ,なかなかいいタイヤだと思います。
走る・曲がる・止まるの性能はもはやエコタイヤのネガを感じさせません。
S.DriveやDZ102と同等くらいはあるんじゃないかな(←人のクルマでしか使ったことないけど)。
今回は触れていませんが,乗り心地なんかも良くなってるっぽいです。
お値段は他のより少々張りますが,買って損はしないと思います。
エコタイヤの軟弱さに嫌気が差しているならぜひ。

昨日の今日ですでにこの汚れ具合である。