いつのまにやらPhase3。
長引きそうだとか言っていたが,あれは嘘だ(キリッ
というわけで,だいぶ減っていたFRパッドを交換。
減っていたといっても残り4mm強はありましたが,熱対策で早めに。
交換用パッドにはこちらを選択。
ProjectμのB SPEC。
同社のスポーツパッドの中で一番ベーシックなタイプです。
他に候補としては,同じくプロμのHC-CSやCOMP B for GYMKHANA,
あとはWinmaXのAP1かAP2があったんですが,これにした理由は,
「値段」
まぁ一応レビューなんかを見たらリニアなフィーリングとかなんとか書いてあったし,
温度域も500℃もあれば十分でしょうってことで,性能にも納得して購入。
さて,以下取り付けレポート。
まず,ブレーキフルードの残量をチェックします。
パッド交換にあたってピストンを戻すので,あんまり入ってると溢れるんですが……。
画像で見えるか分かりませんが,
たっぷりMAXまで入っております。
定期点検の度に疑問に思ってたけど,フルードなんてそう毎回補充が必要?
パッドが減れば液面も下がるに決まってんだが,整備してる人たち知らないんだろうか。
で,この前のブーツ修理でまたたんまりと……orz
ていうところまで見越して,フルードを抜く方法は考えてあるので大丈夫ですが,
ここのチェックを怠るとエライことになる時がありますので十分ご注意ください。
今回使用する工具その他はこちら。
右のレンチは17mmがハマってますが,正しくは14mmです。
中央のはピストン戻し機,アストロプロダクツで随分前に購入。
左下のがフルード抜きに使うシャンプー容器,100均で購入。
あとはパーツクリーナー,折角なので洗浄をしましょうってことで。
早速クルマをジャッキアップしてリジッドラックをかけてタイヤを外します。
毎度おなじみなんで写真は省略しますよ。
こちらがブレーキキャリパー。
上下どちらでもいいですが,スライドピンのボルトにレンチを掛けて緩めます。
この写真ではレンチを下に下ろす方向で緩みます。

結構固く締まっていることが多いので,うまく体重をかけて外してください。
どうしてもダメなら5-56を使用のこと。
スライドピンを外すとこうなります(抜いたスライドピンは汚れないように保管)。

見える範囲をパーツクリーナーで掃除したら,使い古したパッドを外しましょう。
外側のパッド。

パッド裏板に凸があってキャリパーに刺さっています。
それとご覧のクリップでキャリパーを挟んで固定しています。
外し方に少々コツがいりますが,パッド中央付近を写真右方向に強く押すと取りやすいです。
内側のパッド。

普通に嵌めてあるだけ,写真右方向にスライドさせれば取れます。
パッドを外したら,ピストンを押し戻してやりましょう。
でないと新品のパッドが収まりませんので。
このピストン戻し機を,

こうやって,ねじ込んで押し戻します。
このぐらいまで戻せば大丈夫でしょう。

注意点として,周囲のブーツが置き去りにならないように。
適宜ブーツを指で押し込みながら戻していってください。
もしブーツがはみ出たら,戻し機を少し緩めてペダルを踏めばOK(んで注意してやり直し)。
こちらが新品のパッド。
プロμグリーンが鮮やかですねぇ,熱を入れ過ぎると塗料が燃えますが。

なお,ウェアインジケータは付属していませんので,純正を使いまわします。
必要なければ移植しなくてもいいですが,私は念の為に移植。
下側のパッドの端にある窪みに元と同じようにセットします。
あとは逆順で部品を戻していくだけです。
パッドを入れ,キャリパーを閉め,スライドピンを挿してネジを閉めます。

出来上がり。
忘れ物がなければタイヤを戻して大丈夫です。
これを左右ともに実施したら,最後にペダルを床まで何度か踏みます。
戻したピストンの遊び分が補正されますので忘れずに。
あと今回のパターンでは,ブレーキフルードの量の適正化もコミです。
そのブレーキフルードですが,タンクにはフィルターがしてあり,本当なら外す必要があります。
ただ,余計なフルードはそのフィルターより上にある分なので,今回は外さずに抜きます。
こんな感じで,シャンプーボトルを分解したものを突っ込んで排出。

絶対にボトル以外に漏らさないように,塗装が禿げたりエンジンが壊れますんで。
フロントを上げていると当然フルードの液面が後傾していますので,そのままでは全量抜けません。
リジッドラックを外し,少しずつジャッキを緩めて車体を下ろしながら,フルードを都度抜いていきます。
まぁ,量次第では下ろしてから一気に抜いても問題ないとは思うんですが。
溢れて大惨事になるのが嫌な人はこの方法で。
さて,交換したあとは慣らしをしましょう。
最近のスポーツパッドは焼き入れ不要ですが,慣らしは必要ですから。
というわけで30kmくらい走ってみましたが……
……むう。
これは,慣らし中だからなのかなんなのか分かりませんが,
普通に効く時と異様にカックンブレーキになる時がある。
しかも,走行後半になるにつれてカックンが基本になってきたのが気になる。
明日長めに走りこんで慣らしをしてみますが,このままの効き味だったら嫌だなぁ。
少なく見ても向こう10ヶ月はこのフィーリングに付き合わなきゃいけないのは地獄だ。
初期制動がいいというと聞こえはいいですが,
コントロール性がクソの間違いですよ。
踏力をごく微小域でコントロールするなんて,ブレーキの正しい操作フィールではないです。
ガッツリ慣らしで改善されることを期待します。