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2015年12月30日 イイね!

チューニング論1



「チューニング」の定義

チューニングの原義は「調整・調律」である。
とすると,現在出回っている用例は基本的に誤用であることになる。
サスペンションをレース仕様にしたり,エンジンをいじってパワーアップするなどは本来別の話だ。

本義に従ったチューニング行為にはどのようなものが当てはまるかといえば,
例えばオーバーホール時のバランス取りなどだろうか。
公差中間値の部品だけをかき集め,エンジンを組み上げる。
(場合によっては,可動部品について重量誤差の下限値を拾ってくることも構わないだろう)

エンジンに限らず,純正部品の範囲で各部パーツを精度の良好なものに交換していくことは,
本来設計で意図されたスペックを引き出すことであり,まさにチューニングである。
当然,組み付けトルク等も設計でもっとも意図された数値で行う。
この各部締結トルク調整だけでもチューニング行為としてはやる価値のあるものである。


巷でチューニングと呼ばれている行為は,本来カスタムとでも呼ばれるべきであろう。
しかし,長く続いた業界だけに,カスタムにはカスタムで別の固定イメージが出来上がっている。
モメない範囲で言えば,これとかこういうのとか,こんなのとか,
とにかく外見をギラギラさせて派手に威圧的に改造する,というイメージがついてまわる…気がする
基本的に走行性能の向上は意図されず,むしろ外観のために性能を犠牲にすることさえある。

この,いわゆるカスタムの世界については今回話す気もないし,ややこしくなるだけなので,
ここではクルマとしての性能の向上を意図した改造「チューニング」と呼称する。
早い話がWikipediaに乗っかっただけである。




名称・呼称つながりでついでに,チューニングレベルの定義について。
ファインチューン,ライトチューン,ハードチューン,フルチューンなどとよく言われるアレである。
よく使われるのにイマイチ定義が曖昧なこれらについて,折角なので区別を。
今後言葉が出てきたらこのぐらいの意味なんだと思っていただければ。

・ファインチューン
先ほど上で述べた「本義でのチューニング」がまさにコレ。
完全に純正のまま(買ったままとは限らない),細部に渡る調整で性能を最大限引き出す。
ノーマルカーの可能性を極限まで追い求めるという実はもっとも玄人好みのチューニングだが,
素性に優れた車種をベースとすれば,下手なチューニングカーを寄せ付けない性能を発揮する。
能書きはいいのに当たり外れが激しい車種にやってみるのも有効。
日産GT-Rなんかは出荷時点でファインチューンされているようなものである。

・ライトチューン
見解が別れるだろうが,ここでは「ユーザーが頑張れば自力でできる範囲」としよう。
「自力で」を知識や技術力ではなく,機材的なことにしておくとフェアな気がする。
フロアジャッキやリジッドラック,工具屋やホームセンターで揃う程度の工具や機材のみ使用し,
マンションでも一軒家でも,クルマを置けるスペースが確保できればできるレベルのチューンとする。
具体的に何ができるかというと,やる気があれば結構色々出来てしまうが,
・ボディ補強(単純形状の補強バー追加,ロールバーは除外)
・ブレーキパッド&ローター交換(車種設定有,ゴミ捨ては知らん)
・サスペンション交換(車種によっては外す部品が膨大だが機材は不要)
・タイヤ&ホイール交換(自分では無理だけど一般的なのでエントリー)
・エアクリーナー交換(毒キノコまで含む)
・マフラー交換(場合によってはフロントパイプも可)
・ラジエーター交換(車種によるが意外と可能,処分はシラネ)
・ECU交換,サブコン装備
とまぁ,選択次第では筑波サーキットで数秒単位でタイムアップしそうな気がする。
ジムカーナの全日本クラスではこのぐらいの仕様で詰めてる人が多いと思う。
とりあえず室内空間や乗車定員は維持されるのでまだストリートを名乗れる。

・ハードチューン
ライトチューンに従い,ユーザーでは無理な,整備工場レベルの設備が必要なチューニングと定義。
エンジンクレーンとか2柱リフトとか,あとECUをセッティングするコンピュータとか。
専門知識や熟練の技が必要かは悩むが,それらがないところにこのレベルを依頼はしないよね?
やったことないんでメニューは省略,もうとりあえずライトチューン超えたらハードチューン。
そろそろストリートを名乗ると「嘘だッ!!!」と言われ始める。
ただ,一部ハードチューンであとはライトチューンまたはノーマルだったら,まだライトだと思う。
LSD入れたとか,クロスミッション入れたとかだけならライトチューンでいい気がする。

・フルチューン
クルマを構成するすべての要素に手が入った状態。
手が入ってりゃいいわけではなく,全てが正しくバランスされていないとダメ。
コンセプトを明確に,そこを突き詰めていったらこうなったという仕様がほとんど。
内装・外装ともにツギハギ感や切った張った感がなく,まとまっていて綺麗なイメージ。
正直現実にお目にかかったことはない。
多分コレについて語ることはないだろうから適当,以下略。


用語の定義が済んだところで,今回はここまで。

次回は「チューニングの基本理念」として,チューニングの在り方を考えてみたい。
Posted at 2015/12/30 12:24:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | [日記]チューニング考察 | クルマ

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