え~,本日の作業ですが。
予定はこちら。
7:00~:KYB New SR SPECIAL取り付け
10:00~:テスト走行&各部増し締め
11:30~:昼休憩
13:00~:スタビライザー取り付け
15:00~:テスト走行&各部増し締め
17:00~:ここにレポートを書き込む
で,実際はこちら
7:00~:KYB New SR SPECIAL取り付け
(RR)
8:30~:KYB New SR SPECIAL取り付け
(FR)
10:00~:外れないFRと格闘&不足工具の買い出し
11:45~:帰宅&車両ジャッキアップ,午後の作業準備
12:00~:昼休憩
12:30~:FR取り付け再開
13:00~:友人S参戦,ようやく作業進展
14:30~:テスト走行&各部増し締め
16:30~:豊川に寿司食べに出発
……ハイ,スタビはまた今度デス!!
明日やるかは体力次第だな。
昨日今日で体のあちこちがバッキバキだわ。
ともあれ,今日のレポートと作業解説をば。
まずは午前。
New SR SPECIALの取り付けをRRから開始。
(どうでもいいが,本当は今日の夜に届く見込みだったので,1日スタビに充てるはずだった)
用意する工具はこちら。

左から順に,トルクレンチ,ラチェットレンチ(17mm装着),14mm×17mmメガネ,モンキー。
まずは,ショックの上部にアクセスする穴を開けましょう。
A05Aではサービスホールがトリムに空けられていますので,蓋を外すだけ。
車種によっては頑張ってトリムを外す作業が始まります。
こうして見えた上部のロックナットを,写真のように外しましょう。
ナットにメガネを当て,シャフトをモンキーで固定してナットを緩めます。
ラチェットメガネだととても幸せになれると思います。
こうしてナットが外れたら,その下の金属プレートを外します。
ブッシュは取っても取らなくてもご自由に。
A05Aは車体の穴にきっちりはまっていたのでそのままにしました。
今度は車体下に回ります。
トーションビームのようにバネ・ダンパー分離式ではジャッキアップしなくてもできます。
サスアームと繋がっているこのボルトを外します(結構なトルクで締まってるので足も活用)。
下のボルトも外れたら,ショックを車体から抜き取ります。
ボルトを外した瞬間に降ってくる可能性があるので,ショックを支えながら外すこと。
外したショックから部品を外していき,取り付けようとしているショックと同じ外見にします。
(イカ足みたいなのはリバウンドスプリングバンドですのでお気遣いなく)
で,純正ショックから外した部品を,同じ配置でKYBダンパーにセット。
元通りになったら車体に取り付けます。
まずは上を差し込んで,ナットを締めましょう。

ちなみに,先ほど取り外したナットは
再利用不可ですのでご注意を。
KYBダンパーの箱に同梱されているナットを使用してください(17mmではなく14mmになります)。
(なぜわざわざ純正と違うサイズのナットを同梱したのか小一時間……他車でも同じ模様)
上をある程度締めたら下に移り,ボルトを挿して締め込みます。

ちなみに,うまく穴が合わない時にはジャッキを使って上げても可。
最後に,上下それぞれの取り付け部を締めあげて終了。
締め付けトルクは,
上:29N・m,
下:127N・mです,ご参考まで。
これを左右。
普通にやっても30分もあれば終わるとは思いますが……。
何に時間食ったって,上のナットの外し方。
シャフトの固定にモンキーを使うことを気づくまで15分ほどかかった。
なまじシャフトにマイナスドライバー当てるような溝掘ってあるんだもん,トラップだよ。
まぁ,この後起こった数時間のロスはなかったコトにいたしまして。
New SR SPECIAL取り付けFR編です。
用意する工具,多すぎて写真とってないので箇条書きで。
・トルクレンチ
・ラチェットレンチ(貫通タイプが必要です,後述)
・ソケット……21mm(スプリングコンプレッサー用),17mm(各部ボルト用)
・メガネレンチ(とりあえずうちのクルマは10mm,14mm,17mmが必要)
・6角レンチ(サイズが分からないのでセットで買っときましょう)
・スプリングコンプレッサー
まずはジャッキアップしてタイヤを外しましょう。
リジッドラックをお忘れなく,落ちたら笑えませんので。
ストラットのロア側は,このあたりのボルトを外します。
画面左のボルトはナックル付けですので関係ないですよ~。
最初はこの小さなネジから取りましょう。
緩める時,勢い余ってS/MBRのフランジに手をぶつけないように(惨事になります)。
このネジを外したらABSハーネスをBRKTごと外し,上のブレーキホースも外します。
次にストラットとナックルを繋ぐボルト×2を外します。
17mmソケットをつけたラチェットと17mmのメガネを使い,このように緩めます。
なお,ハーネス関係が障害となる方にメガネを当てましょう。
ボルトが外れたら,ストラットとナックルを分離。
タイロッド等が気になる場合にはロアアームをジャッキで支えましょう。
続いて,ストラットのアッパー側を外します。
ご覧のナット×2を外せば,ストラットがゴロンと落ちます。
当然落っことすと大変なことになるので,外れる間際はストラットを掴みつつやってくださいね。

※ちなみに,今回もっとも難航したのがここ。
なんと左が,ナットを外してもストラットが下りない。
まさかセンターナットも外さないとイカンのか?と右往左往し無駄な時間を食った。
結論だけ書くと,リバウンドスプリングバンドを固定するタイラップが引っかかっていた模様。
多少の怨念も込めて,プラハンでぶっ叩いたら普通に外れた。
皆さんには関係ないトラブルだと思いますが,念の為に。
ストラットを外したら,これを分解します。
スプリングコンプレッサーと,対応するソケットを付けたラチェットを準備。
こちらはアストロプロダクツのコンプレッサー,21mm使用。
その前に,ストラットのてっぺんを緩めましょう。
ストラットを下ろす前にやってもいいですが(というかそちらを推奨する人多数),
うちのクルマはスペースの関係上力が入らなかったので下ろしてからやりました。
このように,17mmの貫通ラチェットと6角を挿してナットを緩めます。
ちょっと緩めるだけですよ,絶対に外しちゃダメですよ。

ここで使用する工具は車種によるので事前に確認してください。
75°メガネレンチで行ける場合もあれば,本気の特殊工具がいる場合もあります。
うちは3/8の貫通ラチェットに19mmを挿し,さらに17mmを挿す形で長さを合わせ無理矢理代用。
6角はレンチのサイズに合わせて適切な長さのものを使用してください。
アッパーナットを緩めたら,スプリングコンプレッサーをセットし,スプリングを縮めていきます。
基本的には両方を均等に締めていくこと。
もう一方が緩んだかな,というくらいで差し替えるといいと思います。
十分に縮めたら,アッパーナットを外します。
全編通して貫通ラチェットと6角を使わないと緩まないはずです,ロックナットなんで。
外したナットとワッシャーはもう使いませんのでご自由に。
これ以降写真ろくに撮ってませんでした,すいません。
よって文章にて。
アッパーナットが外れたら,基本的にアッパーマウント類が全て外れるはず。
基本的に取れるものは全て取ってしまって大丈夫ですが,組み付け順序は覚えておくこと。
今回はショック本体以外のすべての部品を再利用します。
ロックナットとワッシャーは再利用しませんがね,KYBの同梱品を使用。
外した時と同じ構造になるように各部品を取り付けていきます。
この時スプリングの上下端と,スプリングシートのアッパー・ロアの段付き部が合うように。
全部品を順序良く組んだら,アッパーナットを締める。
途中まではこのように17mmディープソケットでグリグリし,最後は貫通ラチェットと6角で。
締め終わったらスプリングコンプレッサーをゆっくり外していきます。
(友人S撮影,顔を写さないあたり分かってらっしゃる)
組み終わったら外した時と逆の順序で車体に取り付け。
ABSハーネスとブレーキホースの組付けをお忘れなく(←危うく忘れかけた)。
んでもってこの通り。
最後に各部のボルト・ナットを締め付けます。
締め付けトルクはそれぞれ以下のとおりですのでご参考まで。
・左右のフランジナット:58N・m,中央のアッパーナット:49N・m

・ストラット⇔ナックル:73N・m ハーネスのネジ:適当
終わったら,タイヤを嵌めて車体を下ろし,作業はひとまず終了。
前だけでかかった時間は大体2時間位でしょうか。
結局,工具さえ最初から揃っていれば約2時間半で前後ともいけたわけですが。
工具の調達がやや厄介でしたが,作業自体はそれほど難しくもなく。
この記事を見ながらやれば,次はもっとすんなり行けるでしょう。
さて,とりあえず片付けですが。
まだやることがあるので全ては片付けません。
それは各ボルト・ナットの増し締め。
一旦は規定トルクで締め付けた各ボルト・ナットですが,
ここから走らせてみると結構緩んでしまうものなんです。
なので,テスト走行後にもう一度同じトルクで締め直す必要があります。
とりあえずジャッキとトルクレンチと十字レンチだけあれば十分(後2つは常時車載)なので,
それ以外の道具はごっそり家の倉庫にぶち込みました。
何はともあれ,テスト走行です。
友人Sとジャッキ分,いつもより80kgぐらい重いですが…・・・まぁいいでしょう。
なるほど,普通に走りだした瞬間から違いますね。
もう笑っちゃうくらい違いが実感できます。
全体的に入力に対する収まりが良くなっています。
純正がだいたい「ドーーン・ゆさゆさゆさ」ぐらいの感じだとすると(伝わるかしら),
KYBでは「
ドン・ゆ
さ」ぐらいでしょうか。
縮み減衰が上がっている分ハードになった気はしますが,それはむしろ好ましい硬質さで,
その後の揺り返しや振動残りが少なく,多少の入力なら一発で収束します。
R248を南下。
速度域が上がってくるとフラットライド感は一層高まります。
路面のアンジュレーションやギャップをテンポよく拾っては吸収しています。
そのままいつものテストルートへ。
道路の荒れ具合が酷くなると,ショックの良さが一層分かります。
割れた路面,減速帯,スピードバンプみたいなジャンプ台みたいな何か(ホント何アレ)……。
どれをとっても今まで感じていた不安感がなくなりました。
何がすごいって,リバウンドスプリングバンドなしでこの収まり……予想以上です。
ただ,そうはいっても所詮はダンパー,別にロール剛性が上がるわけではなく。
むしろゴムバンドを外した分低下してるようで,旋回中は明確なアンダー傾向が出ました。
逆にいえば,あのバンドは体感できるくらい効いてたみたい……
効いてなかったら恥ずかしかった。
この低下分はスタビライザーで補うとしましょうか(明日やるかなぁ)。
その後,一度帰宅して各部増し締めを実施。
後ろはともかく前は結構緩んでたので,やっぱり必要ですわこの作業。
以上をもって本日の作業は終了。
結論として,KYBのNew SR SPECIAL,めっちゃいいですコレ。
純正バネでショックに不満のある人や,ダウンサス入れた人は,
騙されたと思って買って付けてみてはいかがでしょう?
損はしないと思いますよ。
この記事を順に見ていけば取り付けは問題ないと思いますが,
少しでも不安や不明点があったら,迷わずディーラーやショップにお願いすること。
クルマが壊れるくらいならまだ可愛いですが,場合によっては怪我につながりますから。
……ていうならスタビ取り付けをディーラーに頼めよって話だよなぁ。