A05A 能力向上改修(Phase3)……になるのかな。
Phase1では縦にも横にも効くボディ補強とタイヤ変更を。
Phase2では横方向のチューンアップを実施しまして。
Phase3では縦方向を実施,てな感じでしょうか。
多分このPhase3は長引きそうです。
このところ調子に乗って金使いすぎてしまったので少しセーブ((^^;
あとは走行会シーズンになるのでそっちに資金を回さないといけないし。
ともかく。
実は今週の火曜日,こんなものを付けてみました。
おそらく国産車ユーザーの間での認知度はほとんどないでしょう。
よっぽどネットをウロウロしてないとコレに行き当たらないと思います。
対して,外車ユーザーの間では比較的ポピュラーなパーツのようで,
みんカラはじめ各種記事を漁ると外車のレビューばかり出てきます。
外国の会社製なので当然といえば当然(その割に日本の軽自動車も対応)。
ポーランド製って聞くと信用していいんだかどうなんだか……て気もしますが。
どんなパーツかといいますと……。
まぁまずは
公式サイトから抜粋の説明書きを。
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ProRacing OBD TUNING BOX とは
ProRacing OBD TUNING BOXをOBD Ⅱポートに接続し、CAN通信機能に割り込むことで、主に空燃比を変更します。
これにより、特に低中速域でのパワーとトルクを向上し、シャープでトルクフルな走りが可能となります。
空燃比が変更されると、吸入空気量・吸入空気温度・エアーフロー値・エンジン回転・スロットル位置・トランスミッションECU・点火時期などのパラメータプログラムが自動的に解析・最適化されます。
マニュアルミッション車は勿論の事、オートマチックミッション車/CVTミッション車/DSGに代表されるDTCミッション車のつながりの良さと心地良い加速感を体感いただけます。
また、RaceChip をはじめとする、センサーに割り込ませて、パワーアップを行うサブコンピュータなどとも同時装着ができ、さらなるパワーアップやトルクアップが期待できます。
装着は、OBD車両診断ポートに接続するだけです。
ProRacing OBD TUNING BOXは、ATMEL社製20MHzマイクロプロセッサを備え、デジタル方式の採用により他社製アナログ方式製品と比較しても、格段の処理速度の違いと体感度に優れています。
ProRacing TUNING BOXは、ガソリン車・ハイブリッド車・ディーゼル車・LPG車のOBD2ポートを備えた車両すべてに対応できます。
ただし、車種別プログラムとなりますので、ご購入時には車両詳細・車体番号のご提示を頂き、保証書の発行となります。 製品本体の保証期間は2年間となります。
!!! 下記は保証対象外となりますのでご注意ください !!!
※ ご登録をされた車両以外の車両にお取り付けされた場合には、不具合が発生致します。
※ 重大トラブルの原因となりますので、 OBD Ⅱポートの二股や三股分岐ケーブルの使用や他OBD接続機器との併用は、絶対にしないでください。
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と長々書いてありますが,要するに燃調コントロール主体のサブコンです。
ATの世界的拡大に対応し,エンジンだけではなくパワートレイン全体を調整します。
ターボ・NA・ハイブリッド,MT・AT・CVT・DCTなんでもこざれの幅広対応です。
車体への取り付けは,なんとビックリ超簡単。
OBD2ポートにカプラーオンでハイ終了。
すごい時代になりましたねぇ……昔はECUの穴に電線を一本一本差し込んで,だったのに。
私,FTO時代に配線不良(店に頼んだのに)で中央道でエライ目にあったことがあります。
もともとA05Aの動力性能については,絶対値なら特に不満はなかったんです。
ただ,副変速機付CVTの躾がイマイチなのか,アクセルコントロール性がどうしてもよくない。
あと,2000rpmぐらいだと思いますが,高速道路で使う領域に露骨なトルクの谷があって,
おかげで100km/h巡航がしんどいのなんの……バルブタイミングが悪いんじゃないか。
という感じに,低中速域の扱いやすさとか,全体的なコントロールフィールが気に食わず,
かといって物理的なパーツ変更でどうにかなる話でもないので若干諦めていたところ,
このパーツを見つけて,「外国製」にちょっとビビりつつも藁にすがってみたというわけ。
効果の話をする前に,最初に取り付けとセットアップ手順を説明します。
基本的に対応車種なら全部一緒なので,ミラージュ以外の方も参考にどうぞ。
まずは,OBDのポートを探します。
多分車両の取説に書いてあるのかな?
A05Aの場合はここにあります。

写真のちょうど真ん中あたり,ネジのちょい左下です。
下から差し込みます。
んで,Tuning Boxの本体とケーブルを繋ぎ(まさかのD-SUB端子),
ケーブルをOBDポートに接続します。
この時,Tuning Box本体の中が赤く光ればちゃんと繋がっています。
繋ぎ終わったら,トリムの隙間から裏にでも放り込んでおきましょう。
ペダル操作の邪魔にならなければどこにやっても結構ですが。
次に,クルマを起動します……
が
取説にも書いてありますが,
すぐにエンジンを掛けてはいけません。
キーをONの位置まで回し,エンジンは掛けずに90秒間待ちます。
え,プッシュスタート? ブレーキ踏まずにボタン押せばいいんじゃね? よく知らん。
この90秒間で,クルマの基本情報を読み取り,その1台オンリーの機器となるようです。
いわば,ECUの現車合わせを自動でやってくれる,みたいなもんでしょうか。
多分,ターボかNAか,アイドリングストップは,みたいな情報をここで取得してるんでしょう。
おとなしく座禅でもしながら待ちます。
この90秒待ちは初回接続時のみなので,以降は普通にエンジンをかけて大丈夫です。
初期設定が終わったら,いよいよエンジンを掛けます。
一発目はびっくりするぐらいエンジンが吹け上がるかもしれませんが,仕様です。
走りだすとギクシャクするかもしれませんが,仕様です。
走っているうちに各種データを収集・解析して学習していくので,そのうち収まります。
学習完了にはだいたい150km~200kmくらいの走行が必要なようです。
ただ,別にある時から突然に切り替わったように影響が出るわけではなく,
順々に学習内容を反映して慣れ親しんでいくようです。
200kmいっぺんに走った方がいいの?と疑問に思いましたが,
どうやら,むしろある程度小分けにして走った方が良さそうな雰囲気。
なんとなくですが,エンジンを切って始動しなおすと学習効果が出てくるような印象を受けました。
Windows Updateみたいなもんでしょうか。
別にまとまった時間があるなら200km走り続けても問題はありませんが,
その間はギクシャク感が継続する可能性もありますので,参考までに。
あとは,200km全部似たような走行パターンで通すより,色々やってみた方がよさそうです。
街中は渋滞と通常時の両方,高速道路,ワインディング,酷道……。
自分が通ると思われるパターンは基本的に学習させた方がいいと思います。
私はDsレンジやLレンジもそれなりの距離を走らせました。
といっても,この200kmを過ぎても学習は継続すると思うので,そんな慌てなくてもいいんでしょうが。
さて,今朝早くから出発して各種ルートを走行し,学習期間を終えての感想ですが。
これ超オススメ!
純正のパワートレイン制御の気に入らなかったところが綺麗に解消しました。
これなら誰も文句ないんじゃない?ってくらいコントロール性がよくなってます。
一般道常用域なら,1.2Lとも遜色ないんじゃないのってくらいよく走ります。
とりあえず,効果を以下に箇条書きにしていくと,
・出だしのロックアップの確実性が大きく向上,走行中もあまり外れない
・アクセルのコントロール性&レスポンスが向上
・発進加速時や再加速時の過剰なギアダウン(とにかく回転を上げたがる傾向)が解消
・アクセルの踏み具合と加速度がリニアに応答
・ステアリングを切っていると加速しない現象が解消(ワインディングでは少し残ってる)
・アクセルオフ時のエンジンブレーキが滑らか&やや強めに
・以上はDsやLでも同様(ただしブレーキング時に謎のしゃくりが)
・低中速域のトルク向上(1000~2000rpmが特に実感)
とまぁ寝不足の頭で思い出してみてもこれだけ効果がありました。
もう効果を並べ立てるより,「もうこの仕様で満足です」と言った方が分かりやすい?
お値段は税込み\35,000くらいしますが,コスパとしては上等だと思います。
多分ですが最高出力は上がっていないと思います。
というか,1LのNAでレギュラー仕様なら,70馬力前後が世界的にも限界でしょう。
VWのうp!がハイオク仕様でやっとこさ75馬力
(コレつけたら83馬力? HAHAHA!!)っていう世界ですから。
例えばエアクリーナー変えて学習させれば,2~3馬力くらいなら上がるかもしれませんが……。
というわけで,なんかもうやりきっちゃった感があるので,エンジンチューンはおしまいかな。
やるとしても,プラグが傷んできたらHKSのに変えるかも,ぐらいなもんだと思います。
とにかく,このOBD Tuning Box,ものすっごくオススメします。
A05A乗りの皆さんは,コレつけたらクルマに愛着沸くかも。
Phase2の2パーツと今回のコレで,ようやく「もっと乗りたい!」クルマになりました。
めでたしめでたし。
とここで終わってもいいのですが。
折角なので,保証対象外の番外編。
このOBD Tuning Boxの説明書き(↑で抜粋してきたやつ)の中にこんな記述が。
※ 重大トラブルの原因となりますので、 OBD Ⅱポートの二股や三股分岐ケーブルの
使用や他OBD接続機器との併用は、絶対にしないでください。
しかし,うちのクルマのOBDポートはすでにレーダー探知機という先客がいる。
この探知機が使えなくなると,エンジン回転とか車速とか水温とか燃費とか,
とにかく走行に際して必要な情報が見れなくなってしまう,それは困る。
で,先人たちのレビューとか,その他OBD分岐の記事とか,もう色々調べて考察した結果,
↓こうなりました。
ちょっとビクビクしながらやりましたが,結果は問題なし。
初期設定の時点からこの状態でしたが,学習も正常に行われたようです。
上記の効果レポートがその証。
商品に付随してきた取扱説明書ではもう少し表現がマイルドになっていて,
「車両及び接続機器ごとの確認が取れていないため(略)自己責任で」だそうで。
全部が全部ダメってわけじゃないみたいです。
「なんだ,分岐してもいいのか」と簡単に考えたそこのアナタ,あいやしばし待たれよ。
先程述べた私なりの考察と,分岐可能条件を公表します。
とはいえ,電装系に関してはほぼ素人による素人考察ですので,信じるか信じないかはご自由に。
もしぶっ壊れてもあっしは知りませんよ(うちのだってこれから壊れるかも分からんし)。
条件①:同時接続する機器
まぁ当然っちゃ当然なんですが……双方向通信でないこと。
ECUに対して複数方向から情報補正をかけたら,そりゃエラーになりますよ。
例えばどんな機器が……って言われるとピンポイントでは思いつきませんが,
スロットルコントローラーとかスピードリミッターカットとか,このあたりが要注意でしょうか。
手軽なだけにうっかりやってしまいそうですからね。
というわけでこれは絶対禁止。
あと,双方向通信でなくてもメーカー公式に「こっちから願い下げ」と書いてあるのもNGの模様。
ユピテルのレーダー探知機,そしてBLITZのFLDメーターが該当します。
他にもあると思います。説明書を確認してください。
ちなみにうちで使っているレーダー探知機はcomtecの84Vですが。
条件②:ECUの通信形式
実はOBD2と一口に言っても,少し前までその規格は5種類もあるようです。
詳しいことはOBDでヤフるかググるかしてもらえばいいと思いますが。
うち3つは米国のビッグスリーのオリジナル規格なので,基本的に日本車は残り2つのいずれか。
最近のほぼ全ての車両は,その中でもっとも新しいCAN規格でデータをやり取りしており,
この規格は複数機器への情報提供を前提としているため問題にはなりません。
(ってどこかで読んだような気がするけど……この時点で確証なし)
ですが,それより古いKラインという規格の場合は複数接続に対応していないため,
一番最初に回線にアクセスしてきた機器(多分Tuning Boxになる)だけが使用可能になります。
つまり,Tuning Boxによる補正は効く(かもしれない)けどその他機器は作動しない。
場合によってはTuning Boxも正常に作動せずエンジン不具合,ってことも考えられます。
じゃあその規格の差はどうやって見分けんのよ?って話ですが,
メーカーかディーラーに問い合わせてみるとかどうでしょうか。
♪教えてあげないよ♪っジャン,とは言われないと思いますが……。
それより若干正確性には欠けますが,年式で見分けるのもあり。
というのも,CAN規格のOBD2は,
2008年から米国で義務規格化されているため,
米国でも売っている車種はそのぐらいから,全般的には概ね2010年くらいから,
CAN規格に移行している(=分岐可能)と考えられます。
この辺がひとつの目安となるかと……マイナーチェンジだとどうなんだろう,分からん。
条件③:同時接続機器の消費電力
Tuning Boxに限らず,OBD分岐で意外と問題となるのがこの条件。
OBDポートから供給される電力が,接続されている機器全てを賄うに足りなければ,
一部機器が作動しなかったり,オンとオフを繰り返したり、信号を正常に拾えなかったりします。
とはいえ,OBDからの供給電力の想定値なんて車種ごとにそんなに違うこともないはずで,
そうなると繋げる側の消費電力で考慮してやるのが基本かと。
レーダー探知機ぐらいなら可愛いものだと思います。
ドライブレコーダーとかになってくると少し考えた方がいいかも。
分岐が3本以上になるのは考えなおすことをオススメします。
条件④:分岐ケーブルの品質
安物はやめましょう,結構壊れるみたいです。
今回の取り付けにあたり,Light Staffの分岐ケーブルを購入しました。
\2,000~3,000くらいしたような気がします。
ここをケチるくらいなら分岐をやめましょう。
というような考察を経て,私は南無三で分岐しました。
多分考えとしては十分ではない思います。
参考にしてもらっても構いませんが,最後によ~~く自分の頭で考えてみてください。
OBD接続機器を持っている友人知人がいるなら手を貸してもらいましょう。
(ユピテルのレーダー探知機だったらノーサンキューしましょう)
分岐ケーブルに自分のと友人のを同時に挿して,両方使えるかくらいは確認してみましょう。
そこで正常に作動するなら,おそらく大きな問題は起こらないとは思いますが……。
以上,クルマは大切に。