だいたい1年位前にもこの話題で
記事を上げましたが。
このたびコメントを頂いたついでに最近の考えをひとつ。
リンク先の記事では,ステア操作方法は必要に応じ使い分けよ,と書いた。
ただその時には判断基準を「必要舵角」と「上体の支えやすさ」としていた。
よくよく考えたら違ったかな~ということで現在は以下4つだと考えている。
①適切なスピードで転舵できるか
②いかに少ない持ち替え回数で最大まで切れるか
③最大舵角時(旋回中)に体に無理がないか
④切りきったところからスムーズに切り戻せるか
①適切なスピードで転舵できるか
私の実感だが,中谷明彦式はどうも左折時には使いづらいような気がしていた。
車速・旋回角度問わず右折は違和感ないのに左折はどうも違和感がある。
原因はおそらく「中谷式では転舵が追いつかない」ことだと思う。
直角の右左折なら,右より左の方がRがキツくなるのは理解できるだろう。
そうなれば当然,右より左の方がステアリングを多く切らなければならない。
ならないし,操舵開始から最大舵角に達するまでにかけられる時間も左の方が少ない。
結果せかせかと操作が忙しくなって「やりづらい」になるわけである。
キモは,最大舵角と操作時間を瞬時に予測して,転舵速度を正しく計算できるか。
ゆっくりでいいなら中谷式,それでは間に合わないと判断したらクロス,などなど。
とりあえずスピードだけ見れば,間に合えばなんでもいいと思う。
②いかに少ない持ち替え回数で最大まで切れるか
当たり前のことだが,ステアリングの持ち替え回数なんて少ない方がいいに決まっている。
持ち替えで片手を離しているときはインフォメーションが希薄になりがちであるし,
さらに,これは①とも関係するが,持ち替え中は転舵が止まるないし遅くなってしまう。
必要な舵角に対しどの操作法なら何回持ち替えがいるのかは常に考えておくべきだ。
基本的には持ち替えないのがベストだし,意外と持ち替えないでも曲がれる場所は多い。
駐車する時以外は持ち替え1回以内で曲がれると理想だと思う。
なお,回数が少ないとしても,最大舵角の直前で持ち替えがいるようなら操作法を改めるべきだ。
持ち替える必要があるということはそのままでは体勢が辛いということの現れであり,
そんな姿勢で横G最大に耐えようなどとするものではない。
必要に応じ早めに持ち替えるなどの対処が必要であると覚えておくべし。
③最大舵角時(旋回中)に体に無理がないか
まぁ,直前にほぼ書いちゃったので省略してもいいんだけど。
例えばクロスなら,右手がステアリング左端に,左手が右端に行っているような状態,
中谷式なら,両手ともにステアリング上端または下端にいるような状態。
1つ目はともかく2つ目は体がほとんど安定しない。
そのような状態になるからといって操舵方法が不適切かというと必ずしもそうではないが,
他に操作方法があるなら変えた方がいいとは思う。
ないなら持ち替えタイミングを早めて体を安定させるよう努めたい。
④切りきったところからスムーズに切り戻せるか
SATでスムーズに戻っていくならなんだっていいんだけどねぇ。
手を離しても戻らなかったり,逆にとんでもない勢いで戻っていったり。
そういうクルマの場合は,残念ながら戻し操作というものが必要になってくる。
まぁとはいえ,①~③をしっかり守って切り込んでいったなら,まず問題は生じない。
切った時と同じ操作で戻せば混乱も生じないだろう。
ついでに,手元の話ではないが旋回操作に関わることなので一緒に書いてしまうと,
フットレスト,みなさんは適切に活用できているだろうか。
フットのレストだと侮って雑に使ったり,そもそも足を置いてすらいないとしたらもったいない。
旋回中に体を支えるのは,実はフットレストに置いた左足の仕事である。
バケットシートにフルハーネス装備ならともかく,市販車ではこれ以上の手段はない。
体が左に傾く右旋回ならともかく,左旋回は?と私も昔は思っていた。
思いつつ試しに左足でフットレストを強く踏みしめてみると,右も左もなく妙に安定する。
左足の反力で腰がシートに押し付けられ,突っ張り棒となって横ずれを防止してくれるのだ。
先回の記事も含め,上までに述べた内容は全てフットレストを使ったうえでの話である。
ご参考までに。
ていうことを考えながら,昨夜久しぶりに夜の峠を走ってきました。
やっぱ峠は夜だね,誰も居ないから独りになれるし。
眠れないからって出掛けたけど、帰ってきたら程よく疲れてすぐ寝れました。
ただ,ついでに気づいた。
俺,目悪くなってるわorz
視力数値は問題ないけど夜が辛い……ビタミンA不足かな。