
EVEX(電気自動車開発技術展) レポ第1段です。
展示会場内において(株)KOBOTさんの超小型モビリティπminiに試乗してきました。原付自動車扱い(青ナンバー要普免)で一般公道を走れます。会場パンフレット記載のスケジュールにはない試乗会で、20人限定。それにも係わらず参加できましたのでラッキ~でした。
NHK総合「ゆうどきネットワーク」リポーターの佐伯 桃子さんとおぼしき方も取材に来られていました。(こういう時ってお声かけられないですね。)私の前に試乗されたのが若い女性だったので、NHKのカメラマンさんがしきりに撮影していましたが、
何方かごOAを覧になりました?
試乗会ですが・・・自分の順番になって車の右横に立ちます。
・内部にあるドアハンドルを使ってドアを開けます。(ドアに窓はありません)
・シートポジションの調整(男性だと一番後方が定位置)
・シートベルトを装着
・キーを指す(試乗車なので既についています)
・左パネルの走行ポジションを切り替えます。(F-N-R:前進・ニュートラル・後退の3ポジション)
・左膝前にあるサイドブレーキを解除・・・電気自動車なので何も音はしない。
・発進直後にブレーキを踏んで一端停止を求められます。
再発進してからの2周が試乗でした。
ゴルフ場のカートに車体を乗ってたような「ちゃち」な車とは完成度が格段に異なりました。ところが、車外から見ているとそれなりの加速感でしたが、実際に乗ってみると今一つ(べた踏みで30㎞/h出るかが不安)でした。試乗後に係の方に話を聞くと室内での試乗会と言うことで、安全を考慮して出力を下げているとのことでした。そうであるならば、実用域のパワーはありそうです。
「自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れた手軽な移動手段」というコンセプトのようですが、車並にスペースは占有するので駐車場所がネックとなります。既存の車に加えて軽1台が置けるようなスペースが確保できるような住宅事情の地域で、「軽自動車の代わりに郊外の駐車場付きスーパーやホームセンターにちょっと買い物に行く」と言うのなら「あり」かもしれません。
気になることが2点。一点目は、ブレーキの設置位置が悪いのかブレーキペダルを踏もうとすると靴が車体に当たって踏みにくいんです。慣れれば問題ない範囲とは言え安全に係わる機能ですし、ナンバーを取得済みで一般公道を走らせることを想定している車ですから、早急な改良がベターかと思います。
二点目は、車載スペースの無さです。ヘットレストの後ろにネットを張った僅かなスペースがありますが、ビジネスバック1つ積むのが辛い状態。この積載量では買い物の足も辛いかと思います。この状態だとついつい足下に買い物袋を置いてしまうかと思いますが、袋が倒れてアクセルが戻せない等の危険が生じそう。できればスクーターのメットインラゲッジのようにシート下収納等の買い物した物を格納するスペースが欲しいですね。
そうとは言え、実際にナンバーが交付され、実用走行試験が行えるようになったというのはすごいこと。「シニアドライバー高齢者がブレーキとアクセルを踏み違えて店に突っ込み大きな被害が・・・」と言う報道も散見される昨今ですが、これなら車重が軽いので突っ込まれた側の被害は軽微に済むかと思います。自動車が生活に不可欠な地域で生活するシニアドライバーが、日々の生活の足にするのには良いチョイスとなるのかもしれません。
例えば現行は「70歳で運転免許証の全返納」が推奨されていますが、「普通免許は原付自動車に限る」と言う部分返納にしてみる。そう言った政策と普及促進をタイアップさせれば、何年かしたらこの手の車が郊外で走り回っているようになっているのかもしれませんね。
現時点では販売は考えておらず「数年単位でのリースのみ」と言う想定だそうです。郊外に住まわれていて、シニアドライバーが家族におられる方、リースを検討されたは如何でしょうか。
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2012/09/23 23:52:10