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2010年08月30日 イイね!

白骨温泉

白骨温泉今回選んだ宿は (選んだと言っても白骨温泉だとさほど選択肢はない),湯元 齋藤旅館.予算的にはちょっと高めなのですが,今回は 1 泊しかしないし,交通費があまりかからない比較的近場なのでその分を回すと考えればいいやということでチョイス.
さて,白骨温泉といえば 2004 年に発覚した温泉偽装問題があまりにも有名.偽装が発覚したのは,共同浴場の「野天風呂」と十数軒ある旅館・ホテルのうち「白船グランドホテル」「つるや旅館」「小梨の湯 笹屋」だそうな (あ,書いちゃった!).なので今回はそれら以外から選んでみた.
結果的に正解でした.白骨温泉はロケーションとしてはまさに秘湯で,山の斜面にへばりつくようにそれぞれの旅館やホテルが建ち並び,こぢんまりとした温泉街を形作っています.湯元 齋藤旅館はその一番奥に位置していて,牧水荘・昭和館・大正館・介山荘と 4 つの客室棟を持つ,結構大きな旅館.今回はその中で一番お安い牧水荘.浴場までは遠いのですが,逆に食事どころへはすぐで,ロケーションとしては問題なし.比較的大きい宿とは言っても白骨温泉自体小さな温泉街ですので駐車場も狭く,バレーパーキング方式 (こういう場合もそう言うのか?) ですので,その点はちょっと不便ですが.
冒頭の写真は部屋から見下ろしたら真下に AXELA が駐められていたの図.その向う側は湯川で,少し上流に作られた高さのある堰堤から流れ落ちる水の音で,部屋の窓を開けておくともの凄くうるさいです.冷房設備なしの部屋ですが,夜は窓を開ける必要もなく,窓を閉めればほとんど音は聞こえませんでした.

お風呂は,洗い場なしで露天だけの「鬼が城」と,内湯・露天風呂がある大浴場「湯元館」,そして大正館にある貸切風呂の「仙人の湯」の 3 か所.今回は貸切風呂は借りませんでした.日によって男女入れ替えなので,4 か所に入れる訳ですが,さすがに 1 泊 2 日で 4 回も入浴する暇はなく,うち 3 つに入ったのみ.
到着した日は真っ先に "野天風呂" の鬼が城に入りました.乳白色のお湯がたっぷりなのはいいのですが,湯船が真っ白で大理石のバスタブかプールみたいだなというのが第一印象で,野天という割には野趣に乏しい... と思ったのですが,よくよく考えるとそれこそが白骨温泉の語源ともなっている「白船」だったのですね.お湯に含まれる成分 (炭酸カルシウム?) が堆積して,まるで真っ白な大理石のような湯船になっていたという訳です.
白骨温泉は炭酸水素塩温泉 (硫化水素型) で私の大好きな硫化水素の匂いがぷんぷん.残念ながら湧出温度が低い (35℃~) ので加温はしているそうですが,加水・循環はしていない源泉掛け流しなので文句ありません.鬼が城は加温もぬるめで,長く入っていられます.この温泉はもともとは無色透明なのが,空気に触れると乳白色に変化するそうで,色々な条件によりその色の変化が乏しいときもあり,その特性がかつての偽装事件につながったようです.私が入ったときはいずれも,完璧なる乳白色でした.匂いも強烈で,鼻でも楽しめるいいお湯です.
牧水荘からだと複数のエレベーターでの上り下りと,長い廊下をずんずん歩かないとたどり着かないお風呂場ですが,さほど気にはなりませんでした.到着直後と夕食後,翌日の朝食後にそれぞれ入って満足です (帰ってから数日経って洗濯してもなお,当日着ていたシャツからは硫化水素臭がまだかすかにしています).

食事は,ここも少し少な目かなという気がしますが,食べ足らないほどではなく,そういう意味では長い経験でどんぴしゃの量を狙えているのでしょうね.朝食も,私にとっては和食のみというのは好みとしてはちょっとつらいのですが,それでも十分においしくいただきました.まぁ,こんな温泉旅館に来て,アメリカンブレックファストってのもナシだとは思いますが :-)
今回の投宿は,一番安い部屋,かつ,今回は楽天トラベルからの予約ということで,旅館側にはうまみのない客だったと思うのですが,食事処ではなぜか個室 (座敷) を 2 食とも用意してもらって,落ち着いて食べられました (通常のテーブル席で食べているお客もたくさんいました.もしや,「ガキ」連れだと隔離するために個室なんでしょうか(*゚ー゚)).
昨日泊まった保養所にあったマッサージチェアより快適性は劣りましたが,湯元館手前にマッサージチェアが置かれておりここもなぜか無料.使っているお客もあまりなく,ここでもマッサージ.ただ,昨晩の気持ちよさとはかなりの差なので,すぐに切り上げてしまいましたが.

館内は掃除も行き届いていますし,全体的にゆったりした作りで,非常に快適に泊まれました.クルマを預けるとき,何時ごろチェックアウト予定か,それによってクルマを出しやすいところに入れますので,と訊かれ,たぶんゆっくりと答えておいたのですが,チェックアウトして外へ出て行くと,クルマはすぐ出せる位置にきちんと移動されていました.
そして,キーを受け取るときに,「ギアが入っておりますのでお気を付けください,念のためとは思いますが」と言い添えられたのにはびっくり.今どきであってもこういう施設のスタッフであればマニュアル車くらい運転出来るのは当然でしょうが,まさかそんなことを言ってキーを渡されるとはなー.素晴らしいです.
(上の写真は,上高地・乗鞍スーパー林道をちょっと戻ったところから見た湯元 齋藤旅館.左の建物が泊まった牧水荘.木に隠されて見えないが,この右側に浴場の鬼が城や湯元館,客室棟の介山荘がある)

予想したとおり,昨日午後は渋滞していた県道も今日は渋滞しておらず,スムースに R158 へ出られました.昨日寄ったテプコ館を過ぎ,R158 沿いの,道の駅 風穴の里のすぐ近くにある「みどの工房」というところに立ち寄り,「深山織」という織物の機織り体験.……実は,子供の夏休みも明日で終わろうという本日に至るまで,夏休みの宿題である自由工作・研究をまだやらせていないのでした(;´Д`)  昨年,どこかでやって来た陶芸を出していた子もいたという妻の意向により,ここで体験して作成した深山織をそのまま出させようというお気軽プランです(^^;
深山織というのは,横糸が糸ではなくて古布を紐状に裁断したものを使う織物なんだそうな.なので,機織り体験の短い時間でやっても,面白いようにあっという間に織れていきます.コースターで \1,000,テーブルセンターで \1,500.ただしこれ,行って初めて判ったのですが,その場でお持ち帰り出来ません.後日郵送とのこと (上記金額は送料込み).えー,なんでよと思って,その後実際に体験してみて判りましたが,機織り機の構造上,織り上がったものはくるくると機織り機に巻き取り,引き続き縦糸を押さえる役目を果たしますから,織ったそばから外す訳にいかないんですね,なるほど.人生ん十年生きて来て,初めて機織り機の構造を (少しだけ) 理解しました.
いやまて,そこで理解して終わっては,郵送には数日かかるとのことで,9/1 の始業式に持たせる自由工作がないっ!  ということを説明してお願いしたら,「ならば終わってから 1 時間くらい待っていただければその間に準備してお渡ししましょう」と交渉成立,無事機織り体験した成果をその場でお持ち帰り出来ることに.要するに,体験で織った後,体験で織った部分が切り出せるようになるまで工房のおねーさんがせっせかと機織りしてくださるという訳ですな.ご迷惑をおかけしました(´・ω・`)

てな訳で無事,夏休みの宿題も完遂して (妻も機織り体験して,こちらは郵送してもらうことに),帰途に.ちょうどお昼になったので,長野 IC のちょっと先で見つけたそば屋で昼食.このそば屋さん,20 年近く前に友達と長野新そば食べまくりツアーを敢行したとき,最後に寄ったような,寄らないような... 当時の記録を一生懸命掘り出そうとしましたが,発見出来ず.当時はデジカメじゃなかったから,写真も少ないしなぁ... 最初に戸隠に行って,その後長野市内,最後は松本だったのは少ない写真からも読み取れるので,ここにも来た可能性は高いのですが.当時のメンバーとは残念ながら連絡を取っていないので,「どこの店に行ったっけ?」と気軽に聞けないのが残念.連絡先引っ張り出してみるかな.何だか,今でもまだもやもやしっぱなしです (苦笑).
そばをおいしくいただいた後,松本 IC から高速に乗って帰路へ.

月曜日のお昼過ぎですから,当たり前のようにがらがらの長野道・中央道を順調に進んでいたのですがっがgっ,甲府あたりで飛び込んで来た道路情報は「笹子トンネル事故渋滞 3.5km」(;´Д`)  せっかく快晴の空の下,快適に飛ばしてんのにふざけてんじゃねぇぞこの野郎 (いや,女性ドライバーかも知れん).若干ペースを落としつつ甲府盆地を進んでいると... 今度は「大月-勝沼事故通行止め」(´・ω・`)  おーいっ,ここからなら自宅までは 100km ほど.小仏トンネル渋滞もさすがにありませんから,1 時間もあれば自宅に到着するはずなのに,通行止めかよっ! あり得ねぇ... ヽ(`Д´)ノ
そのまま突っ込んで通行止め解除を待つのがよいのか,素直に勝沼で降りて大月まで R20 でうねうねするか,いっそのこと R411 に回ってずっと下道で行くか... と考えている間もなく勝沼で強制流出(´・ω・`)  こういうときって,その先で再度乗っても何も割引とかはないんだよね? 距離を乗れば乗るほど得な料金体系になっているのに,何だか納得いかない.
さーて,じゃ久々の R411 峠越えで帰っちゃおうかなーと思った瞬間,何も言っていないのに同乗者 2 名から却下されました(~_~; ばれてた... しょうがないので R20 でうねうねうねうね.途中,後ろから救急車が来て笹子トンネル方面へ曲がって行きましたが,あれはこの事故処理関係だったのでしょうかねぇ... 見上げると,まだ笹子トンネル前の中央道にはぴたっと動かないクルマの列.あそこにいるよりはここにいてよかったかもね.真面目な話,事故は私が勝沼 IC で流出する 20 分とか 30 分くらい前に起きたようですから,さっき眠さに耐えかねて,中央道原 PA に寄って眠気覚ましのガムを購入したりの休憩をしていなかったら,どんぴしゃで事故そのものに巻き込まれていたかも知れないし,事故の後ろにいて,あんな風に並ばされていたかもね...
(いやいや,論理的に言えば,「この先,事故が起きて通行止めになるかも知れない」と考えて,時速 120km/h くらいで巡航していれば,通行止めになる前に通り抜けられて,あとちょっとで家に着いていたかもなー (笑))

結局,大月 IC までは R20 で 35 分.勝沼 IC~大月 IC 間の R20 は峠越えゆえほとんど信号はありませんので,また,平日昼間ということでクルマの流れも少なかったので,強制流出させられた車のほとんどが R20 に流入してもさほど時間のロスにはならなかったのは幸いですが,勝沼 IC~大月 IC は 19.7km.順調に 80km/h 程度で走れていれば 15 分ほどの距離.やっぱり無駄な時間を過ごしてしまいましたね.
途中,初狩あたりだったかで,対向車線に白黒パンダパトカーに停められているクルマを発見,その直後にレーダー探知機が激しく鳴動を始める.うむむと思っていると,対向車線路外に停まっているこれまた白黒パンダが.よくよく見ると,レーダー搭載型(*゚ー゚)  うはっ,こんなところで速度取り締まりなんかやってるんだ... しかも山梨県警にもレーダー搭載白黒パンダなんてあるんですねぇ.びっくりしました.
大月から再び乗って,また当然がらがらの中央道をがしがし進んで無事帰宅.JARTIC のページを見てみると,まだ通行止めは続いており,さらには勝沼 IC を先頭にした渋滞も発生していました.並んでいたクルマはきっとそのままでしょうし (あるいは誘導されて U ターンしたかな?),こんなタイミングで通過して,渋滞+通行止めに遭うよりはよかったのですが.結局この通行止め,2 時間ほどかかって解除されたようです.
翌日検索してみると,岐阜県可児市の会社員 (30) が運転する軽トラックが笹子トンネル内を走行中に,前を走る 2t トラックに追突,両車線をふさぐ形で横転した事故だったようです.「前をよく見ていなかった」そうで,ふざけんじゃねぇぞやっぱりこの野郎,でしたね.そういえば,勝沼 IC から出るときに「割引」表示がされて気付いたのですが,今は平日昼間割引なんてのもあったのですね.これは,100km 以上走行した場合は 100km 分を 30% 引きするそうで (以前は 100km 以下の走行に限って割引),今回,勝沼・大月 IC で走行を 2 回に分割した結果,松本 IC~勝沼 IC だけで既に 100km を越えていたので,両方でこの平日昼間割引が適用される結果となりました.従って,上記のように遠距離逓減がいったんリセットされてしまったものの,通行止めにならずそのまま走った場合の料金より,結果として安くなっていました.迂回させられた挙げ句,料金まで高かったらふざけんなよヽ(*`Д´)ノですが,その意味ではまぁよかったのかな.

2 泊 3 日の往復で走行距離は 500km ちょっと,当然いい燃費を叩き出していましたし (そういえば,燃費のいい某代車で行こうかとも一瞬考えたのですが,やはり慣れたクルマでと,AXELA で今回は出掛けました),無事に帰って来られましたのでよしとしましょう.
Posted at 2010/09/04 14:58:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旅行 | クルマ
2010年08月29日 イイね!

水と電気の梓川テプコ館 (梓湖 / 奈川渡ダム / 安曇発電所)

水と電気の梓川テプコ館 (梓湖 / 奈川渡ダム / 安曇発電所)夏休みショートトリップ 2 日目.蓼科に泊まったのは,やりたいことがあるからでは別になく,使えることが判った某関西系大手企業様の保養所がそこにあったから(^^; というだけの理由だし,霧ヶ峰は前に行ったし,白樺湖近辺も別に行きたくないし,車山は秋にまた来るんだろうし... ということで,チェックアウトしたらさっさか移動です.
2 年前に初参加した FBM 2008 では公式宿泊しましたが,昨年の 2009 では蓼科のホテルに泊まりました.今後,FBM に参加するのに前泊するのであれば,1 人での保養所への宿泊は若干つらいものがあるので,家族同伴であればという条件になりますが,宿泊費の安いここでもいいかもという感じです.

さて,今日の目的地は白骨温泉.とりあえず移動してしまおうかな.既に通い慣れている感がある道で今日は諏訪 IC まで出て,中央道へ.……が,諏訪 IC で中央道に乗る前から「長野道 事故渋滞 5km」の表示(-_-;
岡谷 JCT で長野道に分岐した途端にびっちり渋滞でした.ここから 5km ということは岡谷 IC あたりまでか.うーむ,これなら岡谷 IC から乗った方がよかったかな... 上諏訪~下諏訪あたりの R20 は道幅も狭く,スピードも上がりませんが,R20 ではなく諏訪湖の反対側を走って岡谷駅のあたりに出て岡谷 IC へ至るルートならさほど混まないでしょうし.そんな表示を見たら,以前なら迷わず諏訪 IC 入口の R20 バイパスをそのまま諏訪湖まで突っ切って,そのルートを取ったに違いないのですが,どうせ 1 IC 分稼いでも上限 \1,000 で高速代は変わらないしという意識もあってか,何の迷いもなく高速に乗ってしまいました... 判断力が鈍る; 安直な選択肢をつい選ぶ,ってのは,トシかも知れません(´・ω・`)
(ちなみに,本日の目的地の松本 IC までは諏訪から近いので,上限の \1,000 に達することはなく,休日特別割引が効くと \550.岡谷からであれば \400 で済みました... わざわざ渋滞にハマって \150 余分に払ったっぽい(´・ω・`))

冒頭の写真は,諏訪 IC から入る直前に私のクルマの前にいた,白バイ 2 台組のうちの 1 台.2 台並んで赤灯だけ回した状態で律儀にこのように渋滞にはまっていましたが,この写真を撮った直後,突如サイレンを鳴らして路肩に移動して消え去って行きました.サイレンが鳴ったのがまさに写真を撮った直後だったので,あり得ないとは思いつつ,一瞬どきっとしたのは内緒 (苦笑).

結局,事故渋滞といっても処理は終わっていたらしく,塩嶺トンネルあたりで渋滞は何となく解消.どうせなら,今まで渋滞で我慢した褒美として,派手にクラッシュしているところを脇目に進みたかったのに (馬鹿?),何のための渋滞だったのか判らずじまい...

そこから松本 IC まではあっという間.R158 で本日の目的地,白骨温泉へ向かいます.R158,IC 近辺だけが 4 車線で,あとは延々 2 車線の山岳道路で,あまり快適路ではないんだよなぁ... と思ったけれど平野部を走っていても案外信号が少ないし,新島々を過ぎて山に入ればもう信号は滅多にないし,クルマは多いけれど案外快適に走れました.
さて,このまま走ってもお昼には白骨に着いてしまい,早過ぎます.途中,屋外広告が出ていた岐阜の鍾乳洞に安房トンネルを抜けて行ってみるのもいいかなと話しつつ R158 を進んでいたところ,梓湖 (奈川渡ダム) のほとりに東京電力の「水と電気の梓川テプコ館」なる施設を発見,ピットイン.

ここは東京電力が運営している,入場無料の企業博物館というか,ありがちな宣伝のための施設……は確かにそうなのですが,何と,発電所内部の見学ツアーに予約なしでも参加することとが出来,それがけっこー面白いという思ってもみない立派な観光施設でした.
この奈川渡ダム,単なるダムなんだなぁくらいにしか思っていなかったのですが,安曇発電所という立派な水力発電所があり,そこで使う水を溜めるダムでした.しかも,40 分くらいじっくりと回れるツアーでの説明で初めて知ったのですが,単なる水力発電所ではなく,下流にあるダム (ここでは水殿ダム) の水を,電力需要が少ない夜間にほかの発電所で発電した電力を使って奈川渡ダムに汲み上げ,昼間はその水を水殿ダムに向けて落として発電するという,揚水発電所なんだそうです.ダムを使った水力発電所って,上流から下流にだけ水を流しているとばかり思っていたのですが,人生ん十年にして揚水発電所なんてものを初めて知りました(*゚ー゚)

館内は入口フロア以外に 2 フロアあって科学館的な展示物が色々とあります.ハイビジョンシアターなんてのもありますから,わずか 2 フロアでも全部丁寧に見ていたら半日くらいは楽にかかりそう.で,何よりここのメインは発電所見学ツアー.所要時間 40 分ほどで,発電所の仕組みを教えてもらいつつ,発電所内部を見学出来ます.うまい具合にすぐ始まる回に参加出来ました.
まずは,エレベーターで 1 分ほどかけて約 150m 降り,ダムの下へ.そこは構造的にたまたまそうなったのだと思いますが地下 (山の中) で,何と気温 15℃の世界! いやー,涼しいです.別にほかには行かなくていいからここで待ってますって感じ(*゚ー゚)
そこから 100m ほどでしょうか,細いトンネルを抜けて山の外へ出るとそこがダムの下.見上げると高さ 150m のアーチダムがどどーんと目前です.そこから係員の説明開始.色々なことを教えてくれます.はっきり言って,子供が楽しめればと思って寄ってみた施設ですが,まさにオトナの社会見学,楽しいです (笑).……先ほど書いたように,揚水発電所なんて存在も初めて知りましたしね.
ここで知ったこと.

  • 1968~1969 にかけて出来た奈川渡・水殿・稲核 3 連ダムで構成されていて,それぞれ安曇・水殿・新竜島の発電所がある.安曇・水殿両発電所は,下流のダムから水を上流のダムに汲み上げて使う揚水発電所.
  • 今見ている奈川渡ダムは高さ 155m で,アーチ式ダムといって,水の圧力を受け止めるために両側の岩盤を利用する方式.川幅が狭く,岩盤が強固な場合に採用される形式とのこと.
  • 高さ 155m は黒部ダムの 186m に続く日本第 2 位のものだったが,「奈川渡ダムを意識して」(笑) 156m とした広島県の温井ダムが 2001 年に完成して,今は日本で第 3 位.
  • 止水壁は上部 (R158 が通っている堤頂部) がせり出しており,ひさしの役目をするため止水壁には雨が当たらない.従って,同じ時期に出来たほかの構造物が雨に濡れて変色しているのに対し,止水壁は変色していない.
  • 発電機は発電専用の 1・2 号機と,揚水兼用の 3~6 号機の 6 つある (この日は,見学開始直前に 6 号機の運転が始まったとのこと.休日は一切運転しないことが多いらしい).
  • 発電所は無人.遠隔操作されている.遠隔操作の指示は東京電力本社 (?) で行なっている.指令が出てからわずか 5 分ほどで発電量を最大に出来る.それが,起動時間が長い火力・原子力発電所との一番の大きな違い.
  • 常時運転しておくのが望ましい原子力発電所が需要の 30% 程度をまかない,比較的運転・停止が容易な火力発電が60% 程度,残りの微調整を水力発電所で行なっている.効率のよい発電を目指すこうした組み合わせを "電力のベストミックス" という.
  • 水力発電は CO2 を発生しない "クリーン" な発電手段.
  • 揚水発電所は,昼間の電力需要のピークをまかなうために,主に昼間のみ発電する.夜は原子力と火力発電による出力が需要を上回るので (といっても上記の理由で止めづらい),その分の電力を使って水車を逆回りに回し,ポンプとして利用することで下流の水殿ダムから水をくみ上げ,上流の奈川渡ダムに貯水 (揚水) する.これによって,発電しても上流のダムの水が減らない.
    えーっと,確か,ある出力を発電するときに使った水の量を 100 として,同じ電力で揚水すると 70 の量しか揚水出来ないそうな.その場ではへー,で終わったけれど,要するにこの発電所は,夜間の原子力発電とかの余剰電力がないと生きていけず,発電効率は悪いってことだよね."電力のベストミックス" ってのはまぁ,私企業である電力会社の宣伝文句な訳ですし... よくよく考えると,そんな微調整にだけに使うのであれば,ダムの弊害や,ダム・発電所の設置費用を考えるとすっげー割高な電気って気がしなくもないです.

といった説明を聞きつつ,3~6 号機がある建屋に入り,運転中の 6 号機の中にも案内してもらいました.シャフトがぐるぐる回っているのが見えるだけですが (笑).再び止水壁近くに移動し,以前使っていたというポンプ水車 (を移動・輸送の関係で真ん中でふたつに割っている) を見学.これは東芝製で,この発電所の発電機は三菱電機と東芝が担当しているんだそうな.
これで見学は終わり.再び,トンネルを通ってエレベーターホールまで.やはり涼しいです.途中,止水壁内部を点検するためのトンネルの分岐があります.あのダムの止水壁って,内部にトンネルがあるんだ!?  単なる分厚いコンクリートの壁じゃないのね.これも知りませんでした.
てな訳で見学終了.いやー,有意義なツアーでした.無料です,おススメ.
東京電力オリジナルトミカなんてのも売っていて心惹かれましたが (苦笑),子供ももうトミカ卒業年齢だし,1 台 \800 は高過ぎでしょということでパス.

結局,ダムのほとりにある店でラーメン等で昼食.そんなこんなでちょうどいいお時間になって来ましたので,R158,県道 84 号線,上高地・乗鞍スーパー林道を経由して白骨温泉へ.県道 84 号では対向車線が,R158 との交叉点を先頭に 3km 近く渋滞していました.帰るときこんなだとつらいなー.でも明日は月曜日で平日,大丈夫なことを期待.


長くなったので,白骨温泉以降は明日の記事にて.
Posted at 2010/09/04 10:56:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旅行 | クルマ
2010年08月28日 イイね!

蓼科・白骨温泉旅行

蓼科・白骨温泉旅行今年は色々な都合で,家族揃って長い夏休みを取れないので,7 月の連休を利用して出掛けた軽井沢に続いて 2 度目のショート旅行.長野県がマイブームになっている訳では別にないのですが,今回もまた長野.まずは,蓼科にある某関西系大手企業の保養所に 1 泊.別にそこに勤めているとか,系列とかではないのですが,オトナの事情 (?) で使えることが判ったので,ものは試しにと行ってみました.

朝起きてみると,中央道は早くも渋滞.高井戸から相模湖東 (あー,きっとあの坂なんだろうなぁ...) までびっちりと赤です(;´Д`)  しかも,圏央道も八王子西 IC 付近から渋滞しているし.八王子 JCT が今日もすごいことになっているようです.
泊りに行くといっても我が家の場合,特にあれこれと予定を詰め込んで出掛ける訳ではないので,昼ごろに出れば十分でしょう.JARTIC の道路情報を見ながら出発タイミングを計ります.12:00 前くらいから徐々に渋滞が解消し始め,圏央道のほうは渋滞がなくなったことが確認出来たので,結局,12:00 を過ぎてから出発,給油してから高速に乗りました.
事前の確認どおり,八王子 JCT から渋滞.けれど,車間は比較的まばらになっており,そんなに苦労することなく,相模湖東出口先で渋滞を抜けることが出来ました.その先はいつものように空いています.今日は,追越し車線にとろとろと居座る盆暮れドライバー様もおらず,快適に西進.あっという間に諏訪南 IC に到着です.

「保養所」は,当然ながら自分の勤め先の保養所しか使ったことがなかったので,別会社のそれにはどんな違いがあるのか興味津々でした.今までも,別府山中湖などで,一般向けにも宿泊解放している企業の保養所に泊まったことがありますが,クローズドな他社の保養所は初めて.
実際に泊まってみての感想は,保養所ってどこでも同じなんだなというのが第一印象.まぁ,当たり前かも知れませんね(^^;  ただびっくり (がっかり) したのは,娯楽室のゲームが有料だったこと (苦笑).私の勤め先の保養所は,ゲームはすべて無料.カラオケルームも当日早めにチェックインして予約出来ればですが無料なので,まさにお安く楽しめるのですが,残念ながらこちらは両方とも有料でした... しかも,カラオケルームは \1,000/H って,大人数で利用するのであれば安いですが,うちのように家族 3 人での利用では,街のカラオケボックスとあまり変わらない感じ(;´Д`)
せっかく温泉地にあるのにお風呂は温泉じゃないし (このため,夕食前に近くの日帰り温泉に行きました),食事もちょっと少な目というか,豪華さがないなとかと残念なところもいくつかあったのですが,20 万円以上するマッサージチェアが使い放題というのはよかったかも.2 台あるマッサージチェアは夕食前は大人気で埋まっていましたが,それ以外の時間はがらがらで,誰も来ないのをいいことに,夕食後には独り占めして 1 回 15 分のコースを何度も連続でやってついうとうとしてみたり.

自分の会社の (正確には健保の,ですが) 保養所だと,ほかの宿泊者は知らない人ばかりであっても,同じ会社や系列に勤めている人や OB とその家族だけで,あからさまにDQNな人はいないという安心感めいたものがありますが,ほかの会社の保養所だと,何だか "away" という感じで若干居心地が悪いかなと思っていました.けれど夕食時に酒を飲んで酔っぱらってしまえば同じだし (笑),フロントのスタッフの方からも,「○○の方ではなくて××の方なんですね」などと会社名を念押しされることもなく,疎外感を感じずに済みました :-)
この会社の保養所は全国に何か所もあるのですが,関西系企業なので東日本にある保養所は比較的空いているようなので,機会を見て別の保養所にも泊まってみたいと思います.
Posted at 2010/09/03 21:52:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旅行 | クルマ
2010年08月28日 イイね!

給油@AXELA

給油@AXELA燃料警告灯は点灯していませんでしたが,これからほぼ満タン分は走るはずなので,お出かけ前に自宅近くのスタンドでまずは給油.

航続距離 228.2km,給油量 34.00L (i-cruising での燃料消費量は 34.36L),給油単価 \131/L (前回比 \-4).燃費 6.71km/L.ん? ハイオクは \136 の表示なのに,やけに安いな... メルマガでセールの案内は特に来ていなかったはずだけれど,土日のセール中なのかも.とりあえずラッキー.
Posted at 2010/09/03 21:46:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | AXELA 給油記録 | クルマ
2010年08月21日 イイね!

ついにアジト判明 (笑)

ついにアジト判明 (笑)今日,ちょっとした買い物で家の近くをうろうろしていて,ふだんは混雑しているので避けて通る道を通ってやっぱり渋滞してのろのろ走っているとき... ふとその道路沿いの家を見たら,なんとっ!  前の冬くらいから,毎朝のようにすれ違うアルファロメオ 156 が駐車場に駐まってます!!
ナンバーも見覚えのある数字,間違いありません... なるほど,この場所は私の通勤ルートから 2 本ほど外れた道.ここから私の通勤ルートまでは 1,2 分.毎朝,決まった時間にここを出発すれば,ほぼ誤差なく一定の時間に私とすれ違う区間に入ります.そういう理由で,いつも決まった時間のすれ違いが可能になっていた訳ですね...

それにしても,通勤中の「同じクルマ」は既に 18 組見つけていますが,アジト自宅まで見つけてしまったのはこのクルマだけです :-)
考えてみれば十分にあり得ることですが,いやぁ,見つけたときは何だかどきっとしました (笑).
Posted at 2010/08/22 13:33:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | AXELA・206 CC 通勤記 | クルマ

プロフィール

「ついに 4台目のマツダ車.気に入ってます http://cvw.jp/b/124081/48085590/
何シテル?   11/14 19:14
(2014.03) みんカラは冬眠中です... 最近は facebook に日常を書いています.私を実際に知っている方は本名にて検索してそちらでお誘いください...
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