2012年01月12日
日産LeafなどEVを買った人の満足度は概ね高いようである。毎日通勤で往復100km程度走る人はガス代より電気代の方が安いからだ。
例えば平日に毎日100km、週末には50km走ると月に2200kmになる。すると電力消費量は360kWh/月程度になる計算だ。一方で、家庭で使われる電気は平均で300kWh/月であるので、電気自動車が普及すると家庭で使う電力量は従来の2倍以上になるということだ。
税金などの関係で現時点の電気代はガソリンより安いかもしれないが、これが意味することはEVの普及には電力供給を現在の2倍以上にすることが必要になるということだ。
電力の供給体制があれば電力会社は儲かってうれしいだろうが現状では相当に難しい。まあ、そう簡単にEVが普及することはないと思うが、EVを組み入れたsmart-gridなどという時代は来たとしてもまだまだ先になるだろう。
もし自動車の燃料が化石燃料にかわり電気が主体になるのであれば石油が枯渇する前に需要が激減してしまい、石油価格は暴落するはずだ。そうなると電気代と石油価格のバランスが変わり、案外内燃機関の寿命が長くなるかもしれない。発電の主流は原発でなくなってもLNGや石炭が充分あるので、もはや原油が火力発電の主流ではなくなり、こちらの需要も大幅に減るからである。
話は変わるが発電の主流はどうなっていくのか。原発は以下の3点の問題が解決されない限り少なくとも先進国では難しいだろう。
第一に事故が起きた場合の重大性
第二に原発関係者の当事者意識のない無責任さ(これは特に日本の場合に言える)
第三に核廃棄物処理
万一放射能に汚染されるリスクと電気代が高くなるのを比べれば自ずと答えは出る。
火力発電はCO2問題があると言うかもしれないが、原発の燃料精製や廃棄物処理まで考えればそれほど優位かどうかわからない。そもそも地球温暖化とCO2の関係は証明されていないし、今までのIPCCの説明は捏造であることが公けになっている。
太陽光発電、風力発電、地熱発電など再生可能エネルギーと呼ばれるものたちはどうなのか。思うに多少は普及しても主流にはなり得ないだろう。効率が悪すぎて実用としては使い物にならないと思える。太陽光パネルを作るのに使われるエネルギーを回収するのにどのくらいの期間がかかるのか。初期の効率を保つにはソーラーカーレース車のごとく毎日パネルを磨く必要があるし。
ということで当面の発電の主流は火力発電というのが結論である。しかし、エネファームのような燃料電池による家庭毎のco-generationシステムによる発電は徐々に普及していくのではないだろうか。これに家庭用バッテリーを組み合わせれば効率的には良いだろう。残念ながらまだ値段が高いのがネックであるが。
Posted at 2012/01/12 15:51:40 | |
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