
以上述べてきたように1965年発表以来絶え間のない改良とバリエーションの拡大により発展を遂げてきたL型6気筒エンジンではありましたが、時代の流れには逆らうことができず、V型6気筒のVGエンジンや直列6気筒のRBエンジンにその役割を譲って行くことになります。
1983年にはVGエンジンを搭載したY30セドリック/グロリアとZ31フェアレディZが、そして1984年にはRB20Eエンジンを搭載したC32ローレルが発表されました。そしてモデルチェンジごとにVGやRBに換装され、L型6気筒は20年に及ぶその表舞台での活躍に幕を引くことになっていったのです。
それから30年余り後の2014年のオートサロンでOS技研からギアトレーンのL型6気筒が発表されたというニュースを聞きました。
L型6気筒エンジンは我々設計者の手を離れて久しい今も、ユーザーとチューナーの元でまだまだ元気に活躍して第二の人生を送っていることに気付かされた次第です。ロータスの手を離れても人気が衰えないどころか、ますます発展を続けているスポーツカー、スーパーセブンを思い出してしまいました。
これで6回に渡ってお話してきました「L型6気筒エンジン高性能化の歴史」は終わりです。皆様にはお付き合いいただきましてありがとうございました。
Posted at 2014/05/18 20:04:23 | |
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