2012年10月06日
スバルBRZ、トヨタ86の販売が好調と伝えられている。
久々のスポーツカー(スポーティーカーと言うべきか)がヒットしているのを見るのはうれしい。
もっと手軽なスポーツカーがあればさらに楽しめるのではないか。
ホンダが次期型ビートを開発していることをアナウンスしているが、その登場を期待したい。
日本市場に限らず、スポーツカーというとセダンより速くなくてはいけない、他者と比べて加速が良くなければいけないなどという呪縛があるが、スポーツカーは何よりドライバーが楽しめるクルマであることが原点なのではないか。
60年代のブリティッシュスポーツカー、カニ目とかMGBのようなクルマはその種であった。ロータスエラン、アルピーヌルノーあたりから性能がだんだんとエスカレートし出してエスプリやA310くらいからマジョリティのスポーツカー好きを置いてけぼりにしていった。
その後はスポーツカーといえばほとんど超高性能に限られてしまい、大衆スポーツカーの停滞期が続く。
そのような時代背景の中、1989年に初代ユーノスロードスターが発表される。
世のスポーツカー好きが、自分が本当に欲しかったものを見せられて、諸手を挙げてユーノスロードスターを歓迎したのが大ヒットした理由だと思う。
そこそこの値段で格好が良く、オープンで故障せずに快適に乗ることができた。
つまり楽しめるクルマとは、運転していて気持ち良く、周囲の目を引いて、故障せずに値段も少し頑張れば買える程度であることかキーとなる。
多分スポーツカーの需要はそれほど多くないので、日本には1車種で充分であろう。過当競争は必ず無理が生じて自滅することになる。
軽に1車種、普通車に1車種で良いと思う。それをいかに息長く改良を加えながら生産できるかどうかだ。ちょうど2輪車におけるハーレーダビッドソンのようなユーザーとの絆やコミュニケーションがそのクルマを育てて行くのだろう。
初代ロードスターにはその要素が充分にあったのにモデルチェンジごとにユーザーから離れていったことが残念だ。
Posted at 2012/10/06 18:40:42 | |
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