東広島市西条

日本酒といえば、皆さんはどこを思い出すでしょうか?
新潟、灘、伏見・・・
広島のほぼ中央部、東広島の西条をご存知でしょうか?
実は広島は日本酒の西の横綱と呼ばれるほど、日本酒造りが盛んな場所なのです。
広島で日本酒造りが始まったのは約500年前だと言われています。
しかし、本格的に日本酒造りが盛んになったのは1900年代初頭なんです。
と言うのは、広島の水は、その殆どが「軟水」と呼ばれる水質で、これは従来からの定説では、「軟水は、酒造りの酵母の働きが悪く、甘口で日持ちの悪い酒になってしまう・・」というものでした。
ところが、明治時代広島の安芸津(あきつ)の醸造家「三浦仙三郎」によって、軟水に適した日本酒の造り方が考案されたのでした。
それが「軟水醸造法」と言われる広島独特の日本酒造りだったのです。
詳しいことは省略しますが、単純に言えば、軟水で働きの悪い酵母を助けるために、発酵の前段階でひと手間かけてやる・・という手法です。
そのひと手間が掛かった事によって、芳醇な香りと濃い味わいの、広島独特の日本酒が誕生したのでした。
灘や伏見の日本酒を「男酒」と呼ぶのに対して、広島のお酒は、まろやかで香りが高いことから「女酒」と呼ばれているのは、その為なんです。
広島の安芸津杜氏が造る日本酒は、歴史を守る事も生業としてきましたが、一方で革新的な手法も生み出してきた事も事実なんです。
例えば、現在は当たり前になった、「吟醸酒」は実は広島で造られたお酒だったのです。
これは昭和50年ころ、酒米の種類である「山田錦」と、特別な酵母「熊本酵母」を使って造られた日本酒が「吟醸酒」だったのです。
「YK35仕込み」という日本酒の技法がそうなんですが、これは「山田錦」の「Y」と、「熊本酵母」の「K」を取り、「山田錦を35%まで削り込み、熊本酵母で仕込む」という技法の略号だったのです。
そんな安芸津杜氏の息遣いが聞こえるかのように、山陽本線西条駅からは、何本ものレンガ造りの煙突が見えます。
現在市内には8つの大きな酒造所があり、お酒の仕込み時期になると、どこからとも無く麹の香りが漂ってきます。。
大きなレンガの褐色の煙突と、長い長い回廊になっている白壁、いい具合に古びた屋根瓦・・・
どれもこれも、小さな頃自転車で走り回っていた私には、懐かしくて懐かしくてしょうがありません。
今こうして原稿を書いていても、望郷の念で目頭が熱くなります。
古里は遠きになって思うもの・・・
そんな僕の古里を、ぜひ皆さんにも探訪して頂きたいのです。
毎月10日には観光協会のガイドが無料で案内する「てくてくガイド」というのがありますので、それを利用されるのが一番充実してみて回れると思います。
もちろん、カメラを片手に歴史が刻まれた酒造めぐりや白壁を見て回るのも一考でしょう。。
そうそう、毎年10月の初旬には「酒まつり」が行われます。それにもぜひ足を伸ばしてみてください。
酒祭りHP
http://www.sakematsuri.com/
観光協会の電話番号は下記の通りです。
見て歴史に触れて、その足で日本酒を買うもよし。。
ぜひ、僕の古里へ足を運んで頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
電話 : 0824-21-2511
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