
遅ればせながら、昨日試乗して来ました。
MITSUBISHI
LANCER EVOLUTION X
一応、試乗してのインプレですが、かなり独断と偏見があると思いますので、ご注意ください。(汗
試乗グレード
・ランサー エボリューション X
GSR 5M/T Stylish Exterior
レッドメタリック
●エクステリアに関して
逆スラントノーズに台形グリル、ちょいワル風のフロントデザイン…
ベースとなっているギャラン・フォルティスをベースとし、それでいてエボならではのテイストがちりばめられています。
このデザイン、昔からのギャランのデザインを踏襲するもので、個人的には大好きです。
タイヤが245/40R18という事で、見た目の迫力もあります。
ENKEI製のホイールに、赤いブレンボのブレーキは、エボの証明とも言えそうです。
マフラーテールは、大口径の左右各1本出し。
ディフューザーも大型ですが、リアウィングがコンパクトになり、リアビューは意外とシンプルです。
フロントとのバランスからすれば、このくらいでも十分なんでしょうね。
従来のガンダムチックなド派手エアロを纏わず、ギャランフォルティスのデザインを生かしながら作られたデザインは、厳ついながらも、端整にまとまった感じです。
今までのエボのデザインが好きだった人にとっては、このスタイリングはかなり抵抗があるのではないでしょうか。
結構、色んな意見が飛び交っていそうですが…(^_^;)
今回はランサーの名前を継承しつつベースはギャランなので、三菱としてはかなり思い切った戦略を立てたなという気がします。
昔ギャランに乗っていた自分としては、非常に好感が持てるデザインですね。
●インテリアに関して
エボに関しては、内装はベースグレードから大きく変わらないんですよね。
今回も、それは踏襲されています。
・シート
シートは専用レカロです!
デザインですぐに分かりますが、ベースはSR11ですね。
上部のデザインで好みが別れそうですが…車の外観からすれば、あまり違和感ありません。(笑
座り心地は、流石レカロです。
勿論、街乗り~サーキットレベルまでそのままで問題ないと思いますが、フルバケや他のシートが良ければ交換しましょう。
・インパネ周り
ハイコントラストメータのスピードは300km/hまで刻んであります。
最高速は、5M/T仕様で推定270km/hくらい行くのではないかという事でした。
メーターの視認性は、コントラストも高く悪くはありません。
ですが、インプのメーターと比べると物足りないですね。
これはメーター色が白色である為です。しかも指針も白!
メーターの位置も、視界のセンターにはマルチインフォメーションディスプレイ(以降MID)があり、その両側にスピードメーターとタコメーターが配置されています。
メーターからスポーツマインドが読み取れないのはイマイチですね。
あと、MIDに表示される情報を詰め込みすぎ、結果、水温とオドメーターの同時表示はできないようです。
水温計くらいは独立させて欲しかったかな。
・リアシート
セダンベースだけに、結構快適です。
頭上も足元も、圧迫感は少ないです。
これなら、実用的に4人乗っても大丈夫でしょう。
●ドライビングに関して
電子制御の固まり!誰でも安全に速く走れそう!
でも、過激さは影を潜めたかな。
・クラッチ
思っていたより軽い!
とは言え、インプSTIよりは重めです。
あと、ストロークがちょっと長めな事と、意外と手前にクラッチミートのポイントがあるので、慣れるまでは少々ギクシャクしました。(発信直後にエンストしてしまった…汗)
#試乗後に、自分の車に乗った時に少々戸惑いました。(爆
・アクセル
勿論、電子制御スロットル採用…ですね。
最初の試乗では、やはり特有のもたつきを感じました。
これは、道が込んでいたせいで、あまりアクセルを踏めなかった事に因るみたいです。
好意で2度試乗させてもらったのですが、その2度目の時には、そこまでもたつきは強く感じませんでした。
アクセルの踏み方によって、色々と制御が変わるようで、この制御と自分の意思とのずれがある時と無い時で、もたつき感を感じる場合とそうでない場合があるようです。
・シフト
結構スコスコ入ります!
カタログを見ると、全てのギヤにマルチシンクロを採用しているらしい。
そりゃ、スコスコ入る訳ですよ。(^_^;)
ストロークはメリハリがありますが、気持ちちょっと長めかな。
シフトノブの形状は変えたいですね。
でも…なんで5速?エボはやっぱり6速でしょう!
#多分TC-SSTとの差別化なんじゃないかと思われ…
・エンジン
インプと違って、エボはガラッとエンジンを変えましたね。
前方吸気、後方排気のレイアウトは、フロントにインタークーラーのあるエボには最適でしょう。
ただ、アルミブロック採用って大丈夫なんでしょうか?
ノーマルでは問題ないと思いますが…チューニングメーカー泣かせになるかも知れませんね。
エンジンの吹け上がりは、レッドゾーンの7,000rpm付近までストレスなく回ります。
トルクは流石ランエボという感じで、下から十分に出てます。
このエンジンも、時が経てば名機と呼ばれる日が来るのか…
・サスペンション
乗り心地は、なかなかいい感じでした。
柔らかすぎず硬すぎず、結構考えられたサスですね。
街乗りオンリーだったり、ちょっと峠で遊んだりするには、不満は殆どないかと。
しかも、最初から意外に車高は低いです。
営業さんの話では、サーキットでも悪くない様な事を話していました。
まぁ、営業トークの可能性大ですけどね。(笑
ただ、エボの場合色んな電子制御デバイスが入ってますから、交換する場合には、足回りの選択は慎重に行うほうが良いかもしれませんね。
・ブレーキ
前後ブレンボですね。
効き具合はインプと大差はないですが、車重の問題から、若干制動距離は長いかもしれません。
ノーズダイブはやや大きめですが、サスペンションのフィーリングもあってインプよりは少な目です。
というより、この制御もコンピュータでやってるはずなので、詳細は…(汗
・タイヤ
サイズは245/40R18。インプと同じ。
モデルによっては、ハイパフォーマンスタイヤもあるようです。
カタログには銘柄は明記してないみたいですね。なぜ?(^_^;)
パターン見れば、想像はつくと思われますが。
・ハンドリング
通常走行中は、素直なニュートラルに『思えます』。
『思えます』というのは、エボの場合常にコンピュータ制御が入っている為、どこまで最適な陀角なのかが分かりにくいんですね。
要は、少々無理があっても、それを意識させずにコーナーを曲がってしまうような制御をコンピュータが行ってしまうから、正確なところは分からない訳です。
街中の一般道では、気にするレベルではないとおもいます。
あと、左折時や狭い路地、駐車場での取り回しには気を使う必要がありそう。
というのも、最小回転半径が5.9mもあります!
#インプは5.5mです。
■総評
過激な従来のエボのイメージで乗ると、少々面食らうかもしれません。
勿論、280PSのパワーは健在ですし、トルクもありますので車のポテンシャルは変わらないor向上していると言えそうなのですが、電子制御も進化しているので、その分マイルドに感じてしまいました。
そういう意味で、こちらもインプと同じく『大人しくなった』という感想を持ちました。
誰もが運転しやすく、かつ速い車…
まだ発売になってませんが、TC-SSTはまさにそれに輪をかけるシステムだと思います。
エボの新機能の本命は、TC-SSTだと思うので、またその試乗者に乗ったときにはインプレを書いてみたいと思います。
#実は、すっごく興味ありです。
個人的には、乗り換える気はありません。(^_^;)
理由は…最低でもTC-SST搭載モデルが出てきてからでしょう。
まぁ、TC-SSTの出来が良くても、乗り換える予算はありませんけど。(激汗
仮に予算が潤沢にあって、TC-SSTの出来が良ければ…車検の時に乗換えを考えるかもしれませんね。
少なくとも、現在の5M/Tモデルなら乗り換えは絶対にないです。
#元ギャラン乗りとしては、あの外観は心惹かれるものが…(^_^;)