2005年04月05日
写真撮影で、最も個性が出るのが「フレーミング」つまり構図です。
同じ物を被写体としているにもかかわらず、人によって全く違う写真になるのは、大抵はこの構図が違っているためです。
試しに、同じデジカメを使って、同じ被写体を、家族や知人などに撮ってもらいましょう。勿論、自分も同様に…です。
この時、ただ撮ってもらうだけで、どう撮るかの指示はしないで下さい。
そして、何人かの方に撮ってもらったら、自分が撮ったものと見比べてみてください。
どうですか? 被写体の位置や大きさ、アングルがばらばらだと思います。
これが「フレーミング」の差、すなわち構図の差です。
では、その撮ってもらった写真を見比べてみましょう。
上手い下手はともかく、見た感じで良し悪しがあると思います。
(あまり良し悪しを感じない場合は、もっと多くの人に撮ってもらってみてください)
構図の良し悪しが、写真の良し悪しに直結すると言っても過言ではありません。
ところが、構図には「これが正解!」という物はありません。
誰もが見ても落ち着くと言われる「黄金比率」はありますが、それを守ったからといって良い写真になるわけでもありませんし、逆に平凡すぎてつまらないと感じたりする事もあります。
では、どうすれば良いのでしょう?
根本的には、これは撮影者の「感性」に左右されますので、感性を磨くしかありません。
自分が好きな写真や絵を数多く見て、時には構図をまねて写真を撮ったりしてみましょう。
感性が磨かれるうちに、構図もだんだんと良くなってくるはずです。
ここからは、デジカメ特有というか、デジカメで特に有効な技になります。
1.いろんな場所や角度から被写体を撮ってみましょう。
一箇所からではなく、前後左右、上下に移動したりして、様々な角度で写真を撮りましょう。
構図にこだわらず、様々な角度や位置で写真を撮りまくるのです。
そして、後で一番良いと思う写真を残したり、プリントアウトすれば良いのです。
フィルムではないので、大きなメモリとバッテリーさえ用意すれば、ジャンジャン撮って沢山残しておけるでしょう?
選別は、あとでゆっくり行えば良いのですから。
そして、この選別でも感性が磨かれていきます。
「銀塩カメラ」いわゆる普通のカメラでも出来る事ではありますが、経済的な事も考えると、これはデジカメの得意技でしょう。
2.AFと液晶画面をフル活用しましょう。
ファインダーを覗かなくてもフレーミングできる自由さは、デジカメの特徴ですね。
これを利用して、普通のカメラでは考えられないくらいのローアングルやハイアングルで撮影してみましょう。
普段見る事のない、変わった構図が現れるはずです。
3.AFロックを有効に使いましょう。
マルチ測距の場合はあまり意識しなくても良いですが、一点測距のデジカメではAFロックを上手く使って、ピンボケの無いフレーミングを心がけましょう。
人や動物の場合は、基本的には目にAFロックをかけてからフレーミングをし直します。
画素数の多いデジカメをご使用の方で、あまり大きく引き伸ばしてプリントする必要が無く、且つ、画像編集ソフトをある程度使用できる方なら、さらにこんな方法もあります。
4.最高画質で、アングルを変えて何枚か撮っておき、後でトリミングする。
撮影後に、画像編集ソフトを使用してトリミングを行えば、フレーミングを多少失敗しても、ある程度補正ができます。
但し、アングルは修正しようが無いので、何枚かアングルを変えて撮るのがコツです。
『フレーミングは感性を磨け!』
『フレーミングに迷ったら、迷った分だけ撮りまくれ!』
そして、来るべき一発勝負の撮影に備えて、普段から感性を磨きましょう!
#一発勝負の構成力、プロカメラマンには脱帽ですね。
Posted at 2005/04/05 23:29:27 | |
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デジカメ講座? | 趣味
2005年04月01日
今までは、デジカメの使い方の基本、いわば初心者を対象に書いてきました。
これからは、少しずつデジカメ独自の使い方を書いていきたいと思います。
今回は、AFロックについて書きます。
ごく最近のデジカメでは、AFの測距点をマルチで自動選択してくれる物が出てきました。一眼レフにはかなり前からあった技術なのですが、コンパクトデジカメに搭載するには、コストの問題などがあり、なかなか採用されてきませんでした。
それが、技術の進歩やデジカメの普及により、様々な機種で採用されつつあります。
ですが、そんな新しめのデジカメを持ってない方は買い換えるしかないのでしょうか?
確かに、フルオートでは思った通りにピントは合わせられませんが、大抵のデジカメには「AFロック」という機能がありますので、それを活用します。
AFロックは、大抵シャッターボタン半押しで動作します。
使い方ですが…
取りたい被写体を中心にして、まずシャッターを半押しします。
この状態でAFロックが働き、ピントを固定したままカメラを移動することが出来ます。
あとは、このシャッター半押し状態(AFロック)のままフレーミングしなおし、シャッターボタンを押し込みます。
マルチ測距の機種でも、思った通りにフォーカスが合わない場合は、マルチ測距機能をオフにすればAFロックが意図したとおりに使えるようになると思います。
最後に技と機能紹介を少しだけ。
パンフォーカス機能があるカメラでは、これを使用するとピンボケなしの写真が撮れます。
原理は省きますが、昔のピント合わせのいらないコンパクトカメラと同様の事です。
また、「AF解除」と「絞りをマニュアルで設定」できるデジカメなら、パンフォーカス的に撮ることができます。
その場合、AFは解除し、絞りを出来る限り絞り、ズームは最も広角側にして撮影してください。
AF機能は、各社いろいろ考えて作っている為、最近はここで差別化を図るメーカーも増えてきました。
しかしAFロックを活用すれば、最近のデジカメにも負けない絵作りが出来ますよ!
Posted at 2005/04/01 13:27:38 | |
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デジカメ講座? | 趣味
2005年04月01日
さて今回は、ちょっと脱線しまして…
「間違えたくないデジカメ選び」
と題しまして、皆さんの希望に合ったデジカメの選び方を書いてみます。
【まずは初心者の方】
店へ行っても沢山の種類のデジカメがあり、カタログも一杯あって、何を選べばよいか分からない!と思われる方々が大半だと思います。そんな場合は、予算で選んだり、デザインで選んだりしますよね。
店員に尋ねると、大抵の場合は売れ筋の商品を薦めてくるでしょう。場合によっては、店の利潤が高い物を薦められたり、初心者だからとなめられ、売れない在庫分を薦めてくる店員もいます。
勿論、良い店員に当たれば、親身になってあなたに合ったと思われる物を薦めてくれるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。あなたは、そのカメラを使いこなす自信がありますか?
そんな方への私のアドバイスは二つ。
1.あなたの周りでデジカメを持っている方の評価を聞き、良かった場合は、ちょっと触らせてもらって問題なければ、同じ機種か後継機を買いましょう!
2.それが難しい場合は、最初に購入するデジカメは「失敗するつもりで」売れ筋商品を割り切って購入してください。
周りの人と同じデジカメを購入すると言うことは、使い方が分からない時に相談できる人が近くにいることを意味します。同じ物を持っている"仲間"がいる事ほど、心強いものはありません。
また、売れ筋商品は何か良いものがあります。それは価格だったり機能だったりデザインだったり…。さらに、売れ筋商品とはすなわちユーザーが多いので、ネットなどに情報が溢れています。これなら、仲間がいるのですから心強いですよね。
【次に、決め手が無くて、どの機種にするか迷っている方】
こういう方、結構多いと思います。
昔…と言っても数年前ですが、その頃のデジカメは各社特色があって、比較的選びやすかったのです。
画質や絵作りも特色が強く、店頭のサンプルで明らかな違いが分かりました。
ところが、今はどのメーカーも機能が充実し、画質も改良が加えられ、どれを選べばよいか迷うと思います。
そういう時は、あなたの撮影スタイルに合った機種を選びましょう。
1.スナップ優先。
取り出してすぐに撮りたい、スクープを逃したくないという方は、撮影可能になる時間にポイントを置いてみてください。
デジカメは、初期化や準備の為にある程度の時間を要します。
起動時間は機種によってかなり差があり、コンマ数秒の物から、10秒近いものまであります。
スクープを物にするなら、この起動時間はかなり重要ですよね。
また、光学ズーム付きの機種は、レンズの繰り出しにどうしても時間がかかりますので、あえて外すという選択もあります。
起動時間にこだわる必要が無ければ、手ブレ防止機能搭載のカメラを選ぶのも良いでしょう。
2.いつも持ち歩きたい。
ちょっとしたメモ代わりに使ったり、サブカメラとして使用するなら、思い切って小型の物を選んでも良いですね。
ズームは無いかデジタルのみの機種が多いのですが、軽くて小さい機種がお勧めです。
持ち運びを苦にしなかったり、メインカメラとして使用するなら、1のスナップ優先で選びましょう。
3.画質最優先!
もう何も言いません。デジタル一眼レフカメラを選んでください。
こういう方に、小型のデジカメは向きません。買っても後悔することが多いと思います。
まずはデジタル一眼を購入して、その後、要望にあったサブカメラを購入してください。
4.画質が良いものが欲しい。
これは難しい。判断基準が、個々であいまいだからです。
仕方ないので、ちょっとした基準を書いておきます。
まずは画素数…
Lサイズ以下でしか印刷しないなら300万画素あれば十分です。
2Lサイズ以上にプリントアウトするなら、もう少し画素数の多いものを選んだ方が良いですね。
続いて撮影素子…
これは殆どCCDなので問題ないでしょう。
但し、素子の大きさが大きな物を選んだ方が良いです。
素子の小さなものは光量を稼げない為、アンプで信号を増幅する際にノイズが乗りやすくなるからです。
次にレンズ…
コレは、残念ながら撮ってみないと分からないですね。
広角、望遠、標準と撮影してみて、歪みの無いものを選びましょう。
といっても、普通はメーカーが苦心して設計していますから、そこまで神経質になる必要はないかも。
5.高機能、多機能な物が欲しい。
一見、カタログだけで選べそうです。
しかし、こういう場合は特に、実際に触ってみてください。
いくら機能が多くても、使い勝手が悪ければその機能は使えないも同然、という事になりかねません。
いくら多機能な物が欲しくても、その中で絶対に譲れない機能の使い勝手が良いものを選びましょう。
6.デザイン優先!
昔と違って、今はいろんなデザインや色のデジカメが出ています。
お好きな物を買いましょう。
7.何でもいい方。
特に必要な機能も無く、デザインやメーカーにもこだわりの無い方は、記憶媒体を重視してみてください。
最近のPC、特にノートタイプには外部メモリ専用のスロットが付いてあるものが増えています。
このPCに搭載されているスロットと同じ規格の記憶媒体を採用している機種を選ぶと、使い勝手が上がりますよ。
【今のデジカメに不満を持っている方】
不満があるということは、自分の使い方としては物足りない、あるいは古くて使いづらい、と言うように、自分自身で何が悪いのか、あるいは何が足りないのかある程度分かっている方ですよね。
そうなれば話は早いです。カタログや情報を集めて、その物足りない部分を補える機種を選ぶのです。
その際には、必ず店頭で手にして使ってみることが重要です。
機能は良くても、使い勝手が良くなければ使用に耐えません。
色々触って確かめましょう。
《バッテリーの持ち時間について》
あまり短いのは問題ですが、普通に使うのに問題なければ、あまりこだわらない方が良いです。
どうしても心配なら、予備の電池と充電器を揃えましょう。
以上、少々長くなりましたが、ポイントを書いて見ました。
少しでもデジカメ購入の参考になれば幸いです。
Posted at 2005/04/01 08:13:03 | |
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デジカメ講座? | 趣味
2005年03月31日
皆さん、手ブレで折角の写真が台無し…なんて経験はありませんか?
大抵の方が、必ずといって良いほど経験することだと思います。
手ブレの原因、それは撮影時にカメラが動いてしまうことにあります。
根本的に手ブレを無くすには、三脚などを使用して、カメラを固定すれば良い訳です。
では、そういったカメラの固定ができない環境の場合、どうすれば良いか…
とにかく身体を動かさないようにして、しっかりカメラを構えるしかありません。
これは、一番最初に言った「脇を締める」という事に通じます。
こうするだけでも、ずいぶん手ブレは防げるのです。
また、壁などがあれば寄りかかって撮影すると、意外にブレずに済む事もあります。
ですが、それでもブレる方がいます。
同じ環境で撮影しても、手ブレをよくする方と、あまり手ブレしない方がいらっしゃいます。
勿論、撮影機材や環境は全て同じでも…です。
「いったい、何が違うというのでしょうか?」
こういった場合、手ブレする方は大抵、シャッターの押し方に問題がある事が多いようです。
では、どういった押し方が問題かというと、指先でカメラを上下からつまむようにしてシャッターボタンを押し込むとブレやすいのです。
指先でシャッターボタンを押すと余計な力が入り、押し込む瞬間にカメラが動いてしまうからです。
では、どうすれば余計な力が入らずにシャッターを押せるか?
できるだけ指の腹を使って「ゆっくり押し込む」つもりで押すと、急激な力が入らず、さらにAFロックもかけやすくなり一石二鳥です。
『手ブレ対策には、カメラの構え方とシャッターの押し方に気をつけるべし!』という事です。
手ブレ防止機能の付いたカメラでも、上記の事は実践する価値はありますよ。
手ブレ防止で使用しているサーボが動かなくて済みますので、ちょっとだけバッテリーが長持ちします。
手ブレ防止機能をオフにすると、もっと顕著になるでしょう。
ちなみに、手ブレを目立たなくする事もできます。
それは、被写体を明るくするのです。そうすれば露出が稼げますのでシャッタースピードが速くなります。
日中、手ブレしにくいのは、明るくてシャッタースピードが速い為です。
夜限定ですが、ストロボを使用することでも同様の事ができる機種もあります。
但し、ストロボ使用時はシャッタースピードは遅めにセットされていると思われますので、きちんとカメラを構えることは必須です。
きちんとカメラを構えてやれば、ブレずに綺麗な写真を撮る事に一歩近づきますよ。
Posted at 2005/03/31 15:56:46 | |
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デジカメ講座? | 趣味
2005年03月30日
今時のデジカメには大抵ズーム機能が付いています。
おそらく、皆さんもズームは良く使われていると思いますが…
「本当に、その場面でズームの必要がありますか?」
以下、ズームはズームアップ(望遠)の意味で使わせていただきます。
多分、ほとんどの方は単純に大きく写すためにズームを使っていると思います。
でも、ズームすると手ブレしやすくなったり、画質が悪くなったりする事があるのはご存知ですか?
これは、大抵の場合はカメラの設計上、避けられない事なのです。
理屈はここでは省きますが、レンズというのは、同じ口径であれば、焦点距離が長くなればなるほど結像部分は暗くなってしまうのです。
暗くなれば、露出を稼ぐ為にシャッタースピードが遅くなります。その為、手ブレを起こしやすくなってしまうのです。
上記は光学式(レンズの移動によってズームを行う)の話ですが、デジタルズームは画質の面ではもっと悲惨です。
デジタルズームは、CCD等の画素を拡大して使用しますので、どうしても画質が荒くなってしまうのです。
モザイク画像を、近づいて見るような物なのですから…
どうですか? あまり良い事ではないですよね。
では、どうすればアップで綺麗に撮れるのか?
これは単純です。 要は、被写体に一歩でも近づいて撮影すれば良いのです。
ズームを使わずに被写体へ近づいてみましょう。
これで、アップの写真が撮れますね。
でも、どうしても被写体に近寄れない場合には…
その時こそズームを使用するのです。
つまり、できるだけ被写体へ近づき、それでも駄目な時にズームを使用するのが一般的には良いでしょう。
但し、下記の場合は積極的にズームを使って撮ってみましょう!
・ポートレートなどで、被写体の背景をぼかしてみたい時。
・広角側では、どうしても被写体がゆがんで見える時。
但し、デジタルズームでは意味がありませんのでご注意を。
他にもありますが、それは専門書等で勉強してみてください。
つまり、『ズームは、状況に合わせて使いましょう!』という事です。
まずは、積極的に被写体へ近づくようにすることが大事です。
ちなみに、人物を撮影する場合には、広角側で被写体に近づく事によってコミュニケーションが取りやすくなる、なんていうメリットもありますよ!
Posted at 2005/03/30 18:38:29 | |
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デジカメ講座? | 趣味