しげっちのブログ一覧

最寄り駅の近くに、

綺麗なイルミネーションが施されている
ツリーが在ることに気がついていた。

しかし、

僕が訪れたときにはすでに消灯された後。

残念？

そういってしまえばそうだけど、

行き交う恋人達の姿も、
車の列も、
ほとんど途絶えてしまった、

それもいいじゃない。



数時間前までの喧騒を忘れ、
すっかり静まり返ったその場所で、

ボクは煙草に火を点ける。
そっと。



そして２００５年のイブは更けてゆく。

ボクが高校生の頃

家の近所にある
とあるショッピングモールに、

お気に入りのカフェがあった。


そこは値段もこなれていて、

一杯のコーヒーと、
そして砂糖のたっぷりかかったベニエ。

これだけで何時間も話しに没頭していた。



Cafe Du Monde



カゼの噂によると、
その時ボクの向かいにいた子は
地元で看護師をしているという。

ボクは数年遅れて、
ここ大阪で働いている。

あの時、

確かに共有した時間と共に、
地元のCafe Du Mondeは無くなってしまった。

けれど、

ボクはボクで、
新しいトキを刻み始めるんだ。

あの頃とは違う自分と。

敷かれているレールを疾る、

それは決して悪いことではないと思う。

その上を疾る為に必要な術があり、

また、敷かれているレールを使わないのは
勿体無いとも言える。


一方、自分でレールを敷きながら疾る、

それは時として困難であり、

ループの如く回り道になる可能性も大いにある。

けれど、そこには紛れもない自信、
そして自分のアイデンティティの一端があるはずだ。


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例えば、

レールを敷いた先人は、
何を思い、そこを疾け抜けたのだろう。

後ろから来るであろう、
誰かの為、自分の追ってくれる誰かの為？
それははわからない。



けれど



先人の敷いたレールを走らなければならない、
そんなルールはないはずだ。

どうすればよいのかわからないとき、
先人の敷いてくれたレールを走りながら、

レールの敷き方がわかれば分岐させればいい。

そこから先は、

それぞれが持つ小宇宙が、

形成されていくはずだ。