2006年02月10日
「一人神田川」第二章・・・序章
「神田川・・・第二幕」そして結婚へ
Mちゃんと別れ、暫くは茫然自失な状態が続きました。本当に好きなのは
どっちだったんだろう・・・って。Mちゃんと別れたのは正しかったんだろうか?
って・・・。今更ながらどちらの女性も素晴らしい女性でした。別れてから
暫くはきっと泣いているであろうMちゃんを思うと、胸が張り裂けそうな思いでした。
泣いている顔や、仕草、無理に作っている笑顔・・・全てが判るような気がしました。
それとは逆にメチャメチャご機嫌なNちゃんも可愛らしく、生涯守ってあげるのは
この娘しかないんだ!!と決意に似た思いが胸の中で増幅されていました。
とは言え2人共にまだ両親の許可が出るも何も、双方1度も会っていないのですから、
そこから始めないといけません。Nちゃんのご両親には大筋で話はして有るらしく、
予定していた9月の「御堂筋パレ-ド」が目前に迫っていました。緊張しまくり
ですが、やはり「キチン」としなければならない問題です。その日の昼間に合わせ、
「ホリデ-in南海」の和食の店もリザ-ブしました。あとはご両親にちゃんと
ご挨拶が出来るかどうかです。弱冠21歳のぽんちゃんには「荷」が重い話
ですが、これをする為にMちゃんとも別れたのですから、やらねばなりません。
当日、初めてお会いしたNのご両親もやはり緊張されているご様子で、無言の状態が
更にぽんちゃんにプレッシャ-を掛けたのは言うまでも有りません。
何の話からか、突然「家の娘の事、どう思っているのか?」と、急に核心を
つかれ、しどろもどろしながら「今、お付き合いをさせて頂いてます。」
「私もまだ若いのですが、今後交際を続けいずれは結婚も考えています」と、
我ながら「キッパリ」と言えた?かも知れません。食事をしながら約2時間程
お話をして、反対されるでもなく賛成されるでもなくって感じで、
最初の顔合わせが終わりました。極度の緊張状態から解放された私は、
そのままNちゃんを送り、フラフラと京都に戻り有ろう事か・・・!!
Mちゃんに会いに行ってしまいました。約1ヶ月振りでしょうか?
何を考えてたのかも判りません。多分 無性に誰かに会いたかったのでしょう。
何もよりによってMでなくてもいいのにね。でも、癒されるって言うのは、
こういう事なのかも知れません。その夜は随分とお酒を飲み、色々と話を
していたみたいですが、余り覚えてはいません。只、Mちゃんは
私に何を言うでもなく、聞くでもなく、黙ってソバに座っていてくれました。
結局家には帰らず、その夜は朝になるまでMちゃんの胸に抱かれて、
眠っていたらしいです。18歳でMと出会い、何もかもをさらけだせたMの傍が
私にとっては一番居心地の良い場所だったのだと思います。
ケジメもケジメですが、別にMとは「別れなくてもいいんじゃないのか?」って
邪念が私の脳裏を霞め始めました。Mは私にとって「都合の良い女」として、
このままの状態を保てないものだろうか?「Mの気持ちはどうなんだろう?」って
思いが、益々募ってきました。危ない兆候です。
長らく連載を休止しておりましたが、時間の許す限りまた書き始めたいと思います。
これから先は若干の脚色が入るかも知れませんが、宜しければまたご愛読
頂ければ幸に思います。・・・作者談
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一人神田川 第二章 | 日記
Posted at
2006/02/10 17:42:59
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