2006年07月23日
鼻に臭いが染み付いていたのか、2階にまで死臭異臭が漂ってくるような気がしました。ここで母親を見殺しにする訳にもいかず、
防毒マスクよろしく、タオルを鼻に当て階下に向かいました。恐る恐る台所に侵入し、そこで見たものは・・・白カビが浮いたようになっている「奈良漬」でした!!!
ちょっと待ってくれぃ!俺は奈良の人間なのになんで「奈良漬」やねん!!まぁ、100歩譲って「奈良漬」でもエエわいッ!!せやけど、「奈良漬」ってカビなんか
生えてるもんとちゃうどッ!!どないせぇ~ちゅうんじゃ!!
全く、伊藤さんには毎回毎回驚かされます。前回の「酢豚」は好意として受け入れられますが、今回の「奈良漬」には敵意!いや、悪意!いや、「殺意」!!まで
感じられます。俺が何したんやぁ?なぁ?伊藤さんよ・・・丁度その翌日が実家周辺の今年度最終のゴミの日だったので、幸いにも事なきを得ましたが、
アレが新年まで持ち越されたら、我が家の「正月」は台無しになる所でした。ぽんちゃん独身最後の新年を、「奈良漬」の悪臭に壊される事だけは回避できました。
今度家に帰ったら、伊藤さんに何て言ってやろうか!怒りの情念はメラメラと燃え上がるので有りました。年が変わって1992年。いよいよ結婚式まで3週間を切りました。
もう、自分自身の中にフラフラとした気持ちはなく、さしづめ「背水の陣」(ちょっとおかしいかなぁ)の心境でした。
正月三ケ日を実家で過ごし、4日には初出ですから3日の夜に自宅に戻りました。さぁ伊藤さんとの対決の時です。帰路、家が近づくにつれ緊張が襲います。
あの「魔の伊藤さん」とどうやって対決しようか?生半可な方法ではやられてしまいますから・・・やはり「先手必勝」しかありません。車を駐車場に止めた瞬間から、
伊藤さんの監視下に有りますから、ドアを開けたら猛ダッシュでチャイムを押そう!
そしてどなってやるのだッ!!「お前はカビの生えた奈良漬が好物なんかッ!!」って。イメ-ジトレ-ニングは完璧です。駐車場に車を滑り込ませ、ドアを開けました!!男マドロスぽんちゃんは鬼の形相です。さぁ勝負じゃッ!覚悟せいよ!積年の恨み!
今宵こそって感じです。ぽんちゃんはチャイム目指して駆け出しました。続く。
Posted at 2006/07/23 11:27:58 | |
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一人神田川 第二章 | 日記
2006年07月02日
いつも2人が使っていたHotelにチェック・インしたのはもう4時を廻っていました。
結構長い時間、飲んでいたのでそろそろ体力も限界でした。
シャワ-もコソコソソコソコにして、ベッドに潜り込みNちゃんが戻ってくるのを
うつらうつらしながら待っていました。その内に眠ってしまっていたんでしょう、
ハッと目が覚めたら、時計の針は8時の少し前でした。部屋にMちゃんの姿はもう、有りませんでした。速攻で着替えて会社に行かないとなりません・・・が、
どこを探しても「ネクタイ」が見つかりません。まぁ「ネクタイ」は会社にも置いて
ありましたから、どうせどっかに忘れたんだと思い、会社に向かいました。
もう12月の25日を過ぎると余り仕事も有りません。最終の回収集金程度です。
外回りに出ても、寝不足の身体がイマイチ冴えません。喫茶店に入り熱いオシボリで
顔を拭うと少し頭が冴えてきました。「Mちゃん・・・どうしたんやろぉ・・・
あれ程一緒に居たいって言ってたのに・・・ 」「何か有ったんかな?言いたい事とか・・・」 まぁエエわ!気にせんとこッ!91年も残す所あと6日。ぽんちゃんの結婚式まで、25日です。28日には仕事納めをして実家に戻りました。実家に戻る前に
一度家に戻り、数日分の着替えなんかを用意して戸締りをしていると、
背後に焼けるような視線を感じました。(◎_◎;) ドキッ!!振り返ると、ニコニコと
「タッパ」を持った、伊藤さんが立っていました。
「今日から実家に帰るの」「ハイ・・・」「じゃ、コレ持って帰って頂戴!!」
(*゜Q゜*)ドキィー(また・・・酢豚なの???)「いやぁ~いつもすいません」
「有難う御座います。それでは良いお年を!」「ハイ、貴方もね・・・」
「そうそう年賀状、届いてたら盗って取っておこうか?溜まると無用心だし・・・」
「いえ、結構です。多分大半は実家に届くと思いますし、新聞も止めてますから」
・・・なんで伊藤さんはそんなにチョッカイ出すねん!ほっといてくれッ!!
などと考えながら実家に戻り、母親と2人で恐る恐るタッパを開けてみました。
トランクに放り込んで帰ってきたのですが、なぜか車中にも異臭が漂っていました。
ホントに怖かったっす!私にはその蓋を開ける「勇気」が有りませんでしたから、
母親に全権委任し、私は気の弱い「爆弾処理班」気取りで、遠巻きにタッパを
見つめていました。やがて・・・ゆっくりとその「全容」が明らかになるにつれ、
台所にはもはや「異臭」としか言いようの無い臭気が立ち込めていました。
「ギャァァァァ臭いィィィィ」・・・母親が叫び、同時に私は母親を見殺しにして、
ハヤブサのように、2階へと駆け上がりました・・・続く。
Posted at 2006/07/02 13:17:54 | |
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一人神田川 第二章 | 日記