pongraのブログ一覧

忘れもしません、１１／２５日。いよいよＮちゃんとの初デ－トの日です。
当時流行していた「グランメイズ」！巨大迷路に行く事にしました。場所は「醍醐」。
１１時に京都駅で待ち合わせで、ぽんちゃんは１０：３０分に到着していました。
約束の１１時までは、心臓が破裂しそうでタバコの本数だけが増えていました。前日に会社の車（しかも専務のMarkⅡ）を借りて、
醍醐までのドライブです。言うまでも無く非常に楽しく、アッと言う間に夕方になりました。
食事には北白川の「串カツ屋」をチョイスし、その後は木屋町で軽く一杯飲みました。
別れ際に思いっきり勇気を出して、聞いてみました。「クリスマス・イヴ」に会えませんか？
・・・その時は返事が貰えずに、後日連絡するって言われ別れました。しかし、非常に楽しく
トキメイタ１日でした。それから２～３日後
でした。Ｍちゃんの店を訪ねたのは。ちょっと
躊躇ったのですが、行けば何とか（何がや？）なるかなぁ～って思ってました。
別にケンカして別れた訳じゃないのでどおって事はないハズなのですが、既にＮちゃんに
思いを寄せている自分には、何となく引け目が
有ったのは事実です。いつもの調子で店に入ると、自分に向けられた視線がいつもと違うのは
ハッキリと解かりました。ママにちょっと外で
話そうか！って誘われ、別のお店に向いました。開口一番「Ｍちゃんと何があったん？」エッ？？何もないよ・・・Ｍちゃんどうしたの？？　　　　　　「あんた知らんのか？Ｍちゃん1週間前から店にも出てないし連絡も取れへんねんで」
エッ！！嘘ぉぉ～知らん知らん！俺も２週間以上会ってないから・・・しかしＭちゃん何処に行ったんやろう・・急に不安が込み上げて
きました。相思相愛？やったから、俺に振られたおもて・・・まさか・・・自殺？？？
そんな事有るかいッ！！きっと旅行でも行ってんねんで！！とか、色々と考えました。
そんな中、夜に電話がなりました。「もしもし、ぽんちゃんですが」・・・「Ｎ子です」
「クリスマス・イヴ・・・私で良かったら」
もう頭の中では山下達郎が走り廻っています。その瞬間にＭちゃんの事は私の中から
消えてしまっていました。そう・・・
あの事が起こるまでは・・・次回、偶然に振り回される！！をお送り致します。

私の勤めている業界では９月・１０月は爆裂に忙しく、２ヶ月間休みが無いのは当たり前！
大阪に担当を持つ事になり、前任者に連れられ引継ぎに向いました。私達の仕事は常は、
問屋さんへの商品販売なのですが、問屋さんから依頼が有れば、小売屋さんの展示会のお手伝
にも行くのです。私が担当していた大阪のお店は問屋だけど消費者販売に力を入れている
本町（船場センタ－ビル）独特の商法をされていました。２月３月／５月６月／９月１０月は
それぞれの店舗（５店舗担当）が展示会を
なさいます。１店舗が約５日間×５店舗。準備や商品の入れ替え等で休みは全て無くなります
。そんな状態でしたが、仕事は楽しくてアフタ－はミナミで遊ぶ事が増えました。
当然Ｍちゃんの店に行く頻度も激減し、同じ部屋に居ながら顔を合わさない日が多くなりました。そうなると必然的に結末は見えています。
ある日突然、元の何も無い６畳間に戻っていました。　　　　　季節は秋から初冬へと変わり、鴨川の川辺には冬を告げる「ユリカモメ」？が
飛来し始めています。その日は偶然に展示会場に前任者も来ていて、うにゃうにゃと無駄話をなんかをしていると、
前任者が「おい！ぽんちゃん！ここのお店の事務員さんで誰が一番好みや？」って
聞いてきました。シゲシゲと事務の女の子を見ていると一際輝いて見える
美しい女性が１人いました。「あの人がエエですわ！めっちゃカワイイっすね！」と言うなり
前任者はその「あの人」の所に行き、私を指指しながら、何かを話していました。
「何言うとるんやろ？あのおっさん？いらん事言わにゃエエがなぁ～！」と、一人考えて
ました。スグに前任者のおっさんが、ニヤニヤして私の所に戻って来ていいました。
「今夜、飯行くで！彼女も一緒や！！お前とわしと、彼女と彼女の友達と４人でや！」
もう、ドキドキしてました。「有難う！！おっさん！」って胸の中で叫んでいました。
その夜は緊張し過ぎて、余り良く覚えていませんが前任者のおっさんがモジモジしている
２人に苛立ち、次のデ－トの日まで決めてくれていました再び「おっさん！サンキュ～なッ」
状態でした。季節は１１月になり運命の日！です。彼女と２人きりのデ－ト！場所は京都。
ぽんちゃん１８歳！今が人生の春！状態です。
次回、「エッ！Ｍちゃんが辞めた？」をお送りする予定です。

夜、仕事から戻るとＭちゃんが待っていました。灯りのついている部屋に帰るのは、
随分と久し振りでした。何か夕食でもこさえて有るのか！と、淡い期待を抱きましたが、
考えてみればケバケバの服を着て買い物なんて無理ですよね。そのまま食事をして、同伴
でもするとカッコ良いのですが貧乏なぽんちゃんには無理な話です。その辺はＭちゃんも
解かっていたみたいで、「そしたら１回帰るね」・・・ナヌ？１回帰る・・・って事は、今夜も帰って来るのかな？・・・って思いながら
「おう、そうせいや！後で店行くし！」ってやたら強がって帰しました。日を追うごとに狭い６畳は洋服や鏡台に占領されていきました。
土曜の夜はスンゴク楽しかったのを、今でも良く覚えています。ラストの客が帰ると、Ｍちゃんも上がりです。
２人でそれから遊びに行き、明け方に部屋に戻り、愛を確かめあいました。
その頃には店でも公認の仲で、余程の事が無い限り、Ｍちゃんは私のテ－ブルに座って
いました。仕事ではチョット早いのですが、担当を持たされ、数字も与えられました。
担当地域は京都市内と大阪です。ちょくちょく日帰りでは有りますが、出張なんて事も有って私生活、仕事において充実した毎日でした。、
Ｍちゃんとの生活もお互いの時間帯は異なりますが、楽しいものでした。ステレオからは、
尾崎　豊の「Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」が流れています。♪軋むベッドの上で優しさを持ちよりキツク体抱きしめ合えば、それから又２人は
目を閉じるよ、悲しい歌に愛が白けて、しまわぬように・・・♪完全にこんなシチュエイションにハマリきっていました。
しかし・・・楽しい時間は余り永くは続かないものですね・・・次回、ぽんちゃんの人生
波乱万丈をお送りする予定です。

出張もないぽんちゃんは、毎日のように「祇園」通いをしておりました。
仕事が終わるのが１８時過ぎ、自転車でフラフラと帰っても３０分。途中で弁当とかお茶とか
買い物としても、１９時には家に帰っている。ＴＶを見ながらモソモソと弁当と食べて、
よっこらしょ！と、銭湯に向う。体をキレイに洗ってユックリ湯船に浸かり、部屋に帰るのが
２１時頃。缶ビ－ルをグビッ！とアオッテ、出撃準備開始。コザッパリとした身なりに着替え
自転車に跨り東向いて走ります。今出川通りから、川端通りに出て川沿いを少し走り街に
入ります。途中で「タコ焼」等のお土産も忘れません。２２時前に店に入るとＭちゃんが
いつもの笑顔で出迎えてくれます。薄目の水割り
を一口飲んで、フカフカのソファ－に深く座ると、１日が終わった気になります。毎日が
こんな感じの繰り返しでした。今思うと弱冠１８歳のジャリが生意気もいいとこですね！！
いつもの様に２時前まで飲み、そろそろ帰って屁ぇ～コイテ寝よう！！と思っていたら、
Ｍちゃんが耳元で囁きます・・・「今日、店がハネたら・・・行ってもいい？？」苦節？？
３ヶ月・・・待ちに待った一言でした！しかしク－ルに装う「男！ぽんちゃん」は邪魔臭
そうな顔で「来てもエエけどかもたらへんで！明日も仕事やし」ホントは心臓がバクバク
してたんですが・・・其れからは一散馬力で家に帰り、ソコラの片付けをしてました。
時計の針が３時を少し回った時に、電話は鳴りました。「近くまで来てるんやけど、解からへんし迎えにきてえなぁ」だって。渋々顔で
迎えに行くと、Ｍちゃんの両手には溶け掛かったソフトクリ－ム。「何やソレ！どないしたんや？溶けとるやないけ！」
「ぽんちゃんと一緒に食べよ思て・・・ほんまやなぁ溶けてるなぁ」「アホやなぁお前は・・・そんなんエエのに」もう何も見えませんでした。
部屋に帰り、半分溶けたソフトクリ－ムを笑いながら、２人で食べました。
Ｍちゃんはズッと喋り続けてます。ベットの中でその声を聞きながら、少しだけ眠りました。
東の空はうっすらと明けかけていました・・・
翌朝、ベットで寝ているＭちゃんを残し、出勤すると、登りきった朝日が黄色く見えました。
次回・・・はアホらしいラブスト－リ－の連載を書くかどうか思案中です。

生活環境も何とか整い、仕事も順調？に覚え、一人でも外回りが出来るようになってきました
人間、要領を覚えると全てに融通が利くようになるもので、深酒した翌日は良く京都御所周辺
で、昼寝をしたりもしました。その頃のぽんちゃんは週に１～２度のペ－スで「花街」（祇園）に
飲みに連れて行って貰ってました。先輩と木屋町か、先斗町辺りの居酒屋で食事をして、
大体９時過ぎに「祇園」に向かいます。先輩の行き着けのスナックで、ハウスボトルを飲んで
時間無制限の５.０００円で飲ませて貰ってました。まるビの私にはそれでもキツかった
のですが、大人の世界を知ってしまった以上もう、子供には戻れません。薄明かりの下で見おねぇ～さん！！は、ウットリする程に綺麗で、
弱冠１８歳の子供にはそれだけで十分過ぎる刺激でした。
その店にぽんちゃんよりも１つ下のホステスさんが居て、私は社会人１年生、彼女は「花街」
１年生って事で、すぐに意気投合しました。源氏名は「Ｍちゃん」。社会人１年生の私には、
「出張」なんてものは無く、ホントに平穏で貧乏な生活でしたが、シ－ズンになると（２・３・７・９月）先輩達は皆、出張に行かれます。
ずっと以前にもチラッと触れましたが、この先輩が居ない時期の最初の７月には早くも１人祇園に足繁く通うようになっていました。
お金が無いから自転車を漕いで・・・目当ては勿論「Ｍちゃん」です。連日連夜通い詰めると、Ｍちゃんもママにいい顔が出来ます。
しかしハウスボトル５.０００円男は、店が混んで来ると「男前振り」を発揮して、　　「ホナまた明日」と、帰って行くのです。（カッコええなぁ～！！）
そんな生活が２ヶ月も続くと、「男と女」なんて、スグに恋に落ちるものです。
次回、初めて「Ｍちゃん」が家に来るに続く。
ここからは面白いですよ・・・作者談