2006年01月14日
Mちゃんとの再会から暫くは完全に二股モ-ド全開でした。Mは私に彼女が居る事は
解かっていましたんで、付き合いも比較的楽なものでした。しかしその頃になってNの方が
夜な夜な飲み歩いている私に不信感を抱くようになって来ました。当時は携帯なんて物は
なく、ポケットベルだけが私を捕まえる、唯一の道具だったのです。しかし飲みに行く時は、
ポケベルは部屋に置いて行くことがシバシバ有ったので、完全に行動を疑われていました。
「いつ電話しても留守電だし、ベル打っても連絡くれないしぽんちゃんいつも何処行って
るの?」って良く聞かれました。返答に困りながらも適当に返事して、ノラリクラリと
カワしていました。最近ではMもNも同じ位好きになっていました(Mちゃんかなり挽回)。
正確に言えば、Mが好きと言うよりも、夜の町でフラフラと遊ぶのが好きだったのですが・・・
そんな時、久し振りにNと京都でデ-トをしました。専務のMarkⅡを持ち出して、
琵琶湖にドライブに行き、帰り道には比叡山に登り2人で夜景を楽しんでいました。
いつに無く元気の無いNに、視線は夜景に向けたまま聞いてみました。「今日はどうしたんや
?元気ないやんけ?何か有ったんか?」・・・と、するとNの瞳から真珠のような涙が、
1つまた1つ・・・と止め処なく流れ、やがて
ポツリと呟きました。「ぽんちゃん・・・私・・・実家に帰って来いって言われた・・・
お見合いすると思う・・・どうしよう・・・」
正直言ってメッチャ困りました。男ぽんちゃん21歳!!まだまだ遊びたい盛りですし・・・
しかし口は想いとは裏腹に「見合いなんかせんでエエ、俺と結婚するんやから!!」
(ワッチャ~ッ!!言うてもうたがな!!どないしょう!!)
更に「近い内にお前の親にも挨拶するつもりや!!そない言うといてくれ!!」
(そんなんどのツラ下げて挨拶に行くねん!!21歳給料なんてスズメの涙やし、貯金なんか0やし、ダイイチMはどないすんねん!!)
でもこのシチュエ-ション!そうか!ほんなら見合いせ~や!!とは、絶対に言えっこ
有りません。仮に「お前はブスやッ!!」って言ったとしてもこの夜景が、「世界一 キレイやッ!!」に変換してしまいそうな迫力です。
小さい頃から母親に良く言われた事を、思い出しました。「一度 口から出た言葉は、絶対に取り戻せないから、話をする時は良く考えて
からしなさい・・・」(うわぁ~全然考えて無いやん!おかぁちゃんゴメンナサイ・・・)
こうして文字にすると長いのですが、実際には一瞬のやりとりです。次の瞬間!「ホント!会ってくれるの!結婚できるの!!」と、!
お前・・・今までの涙はなんやってん?
今鳴いたカラスが・・・の世界やんけ!!涙は女の武器とは良く言ったものですね。
その日Nを駅まで送り、一人になった途端に言い様の無い不安に襲われました。
俺みたいな男が女房貰ってもエエんやろか?養われる自信は有っても、養う自信なんて皆無
ですから・・・どないしょう・・・
妊娠した女の子が「こんな事親にも相談出来ない・・・」って顔に手を当てて泣いている
イメ-ジがピッタリと当てはまりました。ホンマに親にも相談出来ません。丁稚の修行中の身
で有りながら、「結婚」なんて言ったら、張り倒されるのは必至ですから。
こんなに悩んだ事は21年間多分無かったでしょうね。
次回・・・悩み抜いた挙句に!!をお送り致します。
Posted at 2006/01/15 13:20:54 | |
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一人神田川 | 日記