2005年10月29日
生活環境も何とか整い、仕事も順調?に覚え、一人でも外回りが出来るようになってきました
人間、要領を覚えると全てに融通が利くようになるもので、深酒した翌日は良く京都御所周辺
で、昼寝をしたりもしました。その頃のぽんちゃんは週に1~2度のペ-スで「花街」(祇園)に
飲みに連れて行って貰ってました。先輩と木屋町か、先斗町辺りの居酒屋で食事をして、
大体9時過ぎに「祇園」に向かいます。先輩の行き着けのスナックで、ハウスボトルを飲んで
時間無制限の5.000円で飲ませて貰ってました。まるビの私にはそれでもキツかった
のですが、大人の世界を知ってしまった以上もう、子供には戻れません。薄明かりの下で見おねぇ~さん!!は、ウットリする程に綺麗で、
弱冠18歳の子供にはそれだけで十分過ぎる刺激でした。
その店にぽんちゃんよりも1つ下のホステスさんが居て、私は社会人1年生、彼女は「花街」
1年生って事で、すぐに意気投合しました。源氏名は「Mちゃん」。社会人1年生の私には、
「出張」なんてものは無く、ホントに平穏で貧乏な生活でしたが、シ-ズンになると(2・3・7・9月)先輩達は皆、出張に行かれます。
ずっと以前にもチラッと触れましたが、この先輩が居ない時期の最初の7月には早くも1人祇園に足繁く通うようになっていました。
お金が無いから自転車を漕いで・・・目当ては勿論「Mちゃん」です。連日連夜通い詰めると、Mちゃんもママにいい顔が出来ます。
しかしハウスボトル5.000円男は、店が混んで来ると「男前振り」を発揮して、 「ホナまた明日」と、帰って行くのです。(カッコええなぁ~!!)
そんな生活が2ヶ月も続くと、「男と女」なんて、スグに恋に落ちるものです。
次回、初めて「Mちゃん」が家に来るに続く。
ここからは面白いですよ・・・作者談
Posted at 2005/10/29 06:55:42 | |
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一人神田川 | 日記
2005年10月22日
蒸し風呂のようなプレハブ、ジメジメとした湿気、ゴソゴソ徘徊する黒い物体、雨漏り・・・
限界でした!眠れぬ夜が体力を消耗させます。もやは迷っている予知は全く有りません。
勤務時間中もソッチのけで、不動産屋を廻りました。条件は家賃1・5万円迄、キッチン有り
、風呂/トイレは勘弁してやる、引越しにもお金が掛かるから、生活圏は変えないで
自力で引っ越せる範囲で!!が条件でした。現在の部屋のスグ近くには「同志社大学」の新町校舎が有り学生下宿は沢山有るのですが、一般の賃貸物件、
しかも、その値段・・・何軒もの仲介屋に
呆れ顔をされました。しかし努力は必ず報われるものです!5~6件目でやっと目ぼしい物件
を、見つけました。生活圏は変わりません。前よりも少し会社に近くなります。ここに決めちゃいましょう!!早速現地に案内して貰いました。
2階建てのアパ-ト?で、2階の角部屋。日当たりは良さそうです。しかも夢の(そんな大層なもんかいな)!!キッチン付きです!!夢のようです。家賃はピッタリ1.5万円。
6畳1間に押入れ付きで、1畳のキッチンも有る!
最高じゃないか!嬉しいじゃないかッ!!早速 契約です。いやぁ~嬉しいなぁ。
しかし京都の住所はなんであんなに長いの??
京都市上京区新町通今出川上ル西入ル○○○○
町・・・○○荘2階16號室(この號の字でどんな建物か理解して下さい)。
しかし私には初めて探した「自分の城」です。あのオンボロプレハブとは雲泥の差です。
契約から3日というスピ-ド引越しでした。しかし敷金や京都特有の礼金制度で、僅かな備蓄も底を尽きました。しかし嬉しい「城」の為!
人間、衣食住の「住」環境が整う?と、俄然ヤル気が湧くものです!
相変わらず貧乏は変わりませんが、「住」の安定したぽんちゃんは、
今度は「仕事」と「夜の街」に人生の活路を見出して行くのです。私の人格形成のかなり
大事な時期に差しかかろうとしています次回、ぽんちゃん花街に狂いだす!へ続く!!
Posted at 2005/10/22 13:52:20 | |
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一人神田川 | 日記
2005年10月19日
マルび生活にも漸く馴れ(慣れるなよ!)、仕事も少しづつ覚え、生活にリズムのような
ものが、出来てきました。季節は進みそろそろ梅雨入りしそうな感じです。約2ヶ月間は
雨らしい雨も降らず、春から初夏に移行するにあたってはプレハブなりに快適な?生活を
送ってきました。この頃部屋には「寝」に戻るだけで退社後は殆ど先輩宅で遊んでました。
時を同じくして、アルコ-ルが私の体内から消えないようになってきて、私の肝臓では
アセトアルデヒドとの長い戦いが始まるのです。
お酒の味も覚え、「ホロ酔い」の心地良さも知り両者(私とお酒)は急速に怪しい仲へと
進んでいました。「タバコ」「銭湯」「食費」
に加え「酒」が侵入してきたので家計は益々圧迫されていきました。給料日近くになると、
財布には殆ど「お金」が残っていません・・・当然ですが。そうなると、「銭湯」をとるか「缶ビ-ル」を取るかの選択に迫られます。
「缶ビ-ル」が圧倒的に有利でしたが・・・そろそろ日本の南海上に「梅雨前線」が停滞
し始めていました。連日ジトジトと憂鬱な
空模様です。いつもの通り先輩宅で夕食を
戴き、お風呂にも入って帰宅しました。夜になり雨足が強くなると・・あろう事か・・・
まさか!の「雨漏り」です。しかも4~5箇所
もうこのシチュエ-ションって最低です。トタンを叩く雨音、怪しく揺れる裸電球、
神田川セットと鍋に落ちる、あの音・・・
部屋の片隅の「黒い物体」・・・だめだ・・・このまま梅雨を乗り切れるハズがない、 仮に乗り切れても、京都の暑さはACの無いプレハブ
では、生き地獄だろう・・・しかも激しく蠢く、まるで「水を得た魚」のような
「黒い物体」が発生しているし・・・
やるしかない!!引越しだ!!もう親には頼らない!!俺も男だマドロスだ!!翌日から早速部屋探しを開始するのであった。
次回・・・不動産事情へ
Posted at 2005/10/19 17:14:42 | |
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一人神田川 | 日記
2005年10月16日
入社したのが4/1日だったので、4月分の給料は日割り計算で支給されました。
実際正味の給料を頂けるのは5/25日になるのです。ここの会社は社長直々に現金支給
なんで、かなり緊張しました。実際に毎日の
生活に掛かるお金は、タバコ代(おいおい未成年やろ!!)、銭湯代程度です。
朝は先輩がモ-ニングを食べさせてくれて、昼は賄いのおばちゃんが、作ってくれます。
夜は弁当買ったり、自炊したりしてました。その頃は会社まで歩いて行ってたんで、
生活費って殆ど不要でした。大きなのは「家賃」の12.000円ですかね?
変化に乏しい毎日を送り、やってきました!給料日!!ドキドキしながら呼ばれるのを
待っていました!次ぽんちゃん!入って・・・と社長から呼ばれ、四の五の言われて、
やっと手にしました・・・ペラッ・・・封筒が丁寧にオジギしています。嫌な予感・・・
当時は週休2日なんて、夢のまた夢で、25~6日はミッチリと働きました。その対価が、
未だに忘れられません、8万3千円也・・・しかも昼食代別途・・・
泣きそうでした、実質手取りが7万8千円。
それから追い討ちを掛けるかの如く、ぽんちゃん!1万円「財形貯蓄」してね!だって!
銀行からウルサク言われてたのでしょう。
トホホ・・・これで6万8千円。家賃を払えば5万6千円。毎月のタバコ代が約7千円。
銭湯代が約6千円。残りでクリ-ニング代、洗濯代、それから食費!!
「俺に死ねっちゅうんかい!!」これでは自由に使えるお金は100円も有りません・・
グレてやる!!でも、悲しいかなグレるにもお金が掛かります。あ~グレぞこない・・・
そんな超まるビ生活を送り、季節は「梅雨」へと進んでいきました。あの忌まわしい「梅雨」
へ・・・次回、引越しを決意する!へ続く。
Posted at 2005/10/16 10:35:43 | |
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一人神田川 | 日記
2005年10月13日
4月1日の朝がやって来ました。最近では「自炊」にも馴れ(もっぱら味付きの焼肉とご飯)
、夜には新しいス-ツも吊り準備は完璧です。私の会社ですが、従業員が8名程度の
ほんとに「家族的」な会社でした。主な業務内容は、問屋さんに商品を卸すメ-カ-ですね。
朝礼の際にほんと、ササヤカな入社式・・・(って新入社員は私一人だけ)をやって頂き
いよいよ社会人デビュ-となった訳です。何もかもが始めての事で、五つ珠の算盤、暗号
めいた符丁、でっせ!まっせ!の言葉使い。一日に百回は言うであろう・・・「まいど」。
数日が過ぎ入社歓迎会をやって頂きました。当時の私は(今では考えられないが)、殆ど
お酒が飲めませんでした。勤務が終わり
会場へと向かいます。本日は「チャンコ鍋」との事です。社長や上司の挨拶が終わり、
私も「どうぞ宜しく」程度の挨拶を交わし、いよいよ宴会がスタ-トしました。
ビ-ルでの乾杯程度なら私もOKだったのですが、
その後・・・「恐ろしい儀式」が待っていたのです。
聞いてみると「新入社員」は必ずソレをやるみたいでした・・先輩のY氏が土鍋の
蓋を私に手渡し、左手の薬指で穴を押えて持ちなさい・・・18歳の私は言われるがまま
状態??です。やがてその蓋には2合徳利で約4本分の「熱燗」が並々と注がれるでは
有りませんか!さッ「ぽんちゃん」一気にね?一気にね?って・・・コレ?冗談でしょ??
やはり社会は厳しい物でした。手痛い洗礼を受け、序々に社会人としての生き方を、
学んでいくのでしょう・・・そうそういわゆる「初任給」ですが、幾ら頂けるのでしょうね?
Posted at 2005/10/13 17:27:40 | |
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一人神田川 | 日記