2005年10月02日
春の夕暮れは思ってる以上に早く、外はすっかり暮れてきました。
昨日まではスグに入れた「お風呂」も今日からは違います。お約束の「神田川セット」を
準備しなければいけません。
流石に「赤い手拭」をマフラ-にする事は有りませんでしたが・・・曖昧な記憶ですが、
銭湯は当時200円だったような気がします。
洗面器を小脇に抱え、すっかり暗くなった路地を一人歩いて銭湯に行きました。
京都には結構この「銭湯」が多く有って、徒歩圏内に3件も有りました。
一人で湯船に浸かっていると、周りには常連風のおじさん達が、楽しそうに話をしています。
脱衣場でも同じ事で、やはり銭湯は社交場なんですね。一人ポッチの寂しさが嫌にナルほど増幅されてしまいました。そそくさとプレハブに戻り、
テレビを見るのですが、お腹が減ってどうしようも有りません。何かを作る技も無いし、一人で外食しても面白くない・・・
一人暮らし初日にして早くも帰りたいシンドロ-ムに侵されてしまいました。当初ここを
あえて「下宿」と呼びましたが、ここの他の住人は全て「学生」なのです。「学生下宿」って奴ですね。本来は学生さん専用なんですが、
母親の知り合いって事で、特別に入れた様です。
別に特別扱いされる訳じゃないのですが・・
結局その夜はお腹を空かせたまま寝てしまい、翌朝は猛烈な空腹感で目覚めました。
「自炊」しなけりゃ!!って気持ちがメラメラと燃え上がり、入社予定日までは「自炊」の技を完璧にしよう!!と、硬い決意を致しました。一人暮らしは3日目辺りで寂しさのピ-ク
を迎え、本当に寂しくて寂しくて、泣いてしまいそうでした。丁度その頃に奈良に住んでいる
友達から沢山の手紙を貰い、本当に「友」の有り難味を実感しました。「いつまでもウジ
ウジしてちゃダメだッ!!」自分を奮い立たせ、
明日からはいよいよ「実社会デビュ-」です。
次回「そして社会人に」へ、続く・・・
Posted at 2005/10/02 17:50:48 | |
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一人神田川 | 日記