
スバル純正ドラレコのMicroSDですが、
16GBでは心許ないので大容量化しました。
結果を先に言うと「失敗」です。
まぁ使えないことは無いのですが。
以下は失敗に至った経緯と、失敗した原因についての考察です。
先輩方のレビューによると、
・128GBを入れても64GBまでしか記録されない
・TranscendのMircoSDなら非純正エラーを吐かない
とのことなので、Transcendの64GB(High Endurance)を物色しましたが、昨今のメモリ高騰の煽りを受けて128GBで12,000円程度、64GBでも10,000円弱と恐ろしく高騰していたため購入を断念。
純正ドラレコ付属の純正MicroSDはSP(Silicon Power)製のSDT330という産業用モデルで、データシートによるとMLCとのことですが、TranscendのUSD350Vシリーズ(High Endurance)はTLCとなっています。
ということは、SPのMLCでも良くね?と安易に考えていたら、旧モデルですが
SP064GBSTXIU3V10SPがヒット。しかも安い。
ということで安物買いの銭失いになる覚悟で上記のMLC版を購入。
※ちなみにドラレコに使えそうなSPの現行シリーズにはSuperiorとHigh Enduranceがありますが、どちらも高品質NANDとしか謳っておらず、MLCではなくTLCではないかと予想されます。なおSuperiorとHigh Enduranceの違いはというと、High Enduranceの方が動作温度のレンジが広く、耐振動性能、耐衝撃性能をわざわざ記載しているので、High Enduranceの方が高耐久なのでしょう。
下準備として、純正MicroSDをPCに認識させ、PowerShellにて以下を実行。
>> Get-CimInstance Win32_Volume -Filter "DriveLetter='E:'" | Select-Object FileSystem, BlockSize, Capacity, FreeSpace
すると以下が返ってきました。
>> FileSystem : FAT32
>> BlockSize : 32768
>> Capacity : 15468593152
>> FreeSpace : 1335427072
ここからフォーマットはFAT32、クラスタサイズは32KBということがわかりました。
次に、今回購入したSPのMLC版64GBについてPowerShellでコマンドを実行すると、以下が返ってきました。
>> FileSystem : exFAT
>> BlockSize : 131072
>> Capacity : 62855839744
>> FreeSpace : 62855184384
フォーマットはexFAT、クラスタサイズは128KBですね。
このままでは使えないので、専用ビューワーソフト「SR Viewer S20」にて初期化します。
再度PowerShellでコマンド実行。
>> FileSystem : FAT32
>> BlockSize : 32768
>> Capacity : 62855839744
>> FreeSpace : 62855708672
無事FAT32、32KBクラスタ化できました。
意気揚々とMicroSDをドラレコに入れ、エンジン始動。
「ピッ。純正のSDカードを使用してください。」
はい、結果はもちろん残念でした。そんなに甘くはいかないですよね・・・
これ以上どうすることもできないので、どこを見て純正かどうかを判断しているのかCIDを取得して検証してみます。
WindowsではCIDを取得できないのでLinux(Ubuntu)の出番です。
なお、USBカードリーダーではCIDを取得できないので、SDカードスロットが必要です。
UbuntuでTerminalを起動し、まずは「lsblk」を実行し、SDカードがスロットで読み込まれていることを確認。
当該SDカードが「mmcblk0」で認識されていればOK。
スロットとして読み込まれていることが確認できればそのまま以下を実行してCIDを取得。
>> cat /sys/block/mmcblk0/device/cid
すると32桁の羅列が返されます。この羅列を以下従い当てはめていくことで解読できます。
12 3456 7890ABCDEF GH IJKLMNOP QRST UV
12 → Manufacturer ID(MID)
3456 → OEM/Application ID (OID)
7890ABCDEF→ Product Name(ASCIIコード)(PNM)
GH → Product Revision(PRV)
IJKLMNOP → Product Serial Number(PSN)
QRST → Manufacturing Date(MDT)
UV → CRC
で、実際にCIDを取得すると以下が返されました。
純正品:74 4a60 69 2d 54 46 20 10 1f1901a4 019c 00
購入品:9f 5449 53 50 43 43 00 20 a681004a 012c 00
同じSP製のはずですが、いきなりMIDが違っていますね。
まぁIDに対応するベンダーは非公表なのでわかりませんが、
海外の検証サイトによると、MID/OIDが
74/4a60 だと Gigastone, Transcend
9f/5449 だと Amzwn, Kingston, Kodak, Micro Center, Silicon Power, Verbatim
となるようです。
ドラレコがCID上6桁が744a60であることで判断しているのだとすると、
Transcendが非純正エラーを吐かない(吐きにくい)というのも納得できそうです。
もちろん見ているところはこれだけではない可能性も十分あり得ます。
Transcend製のMicroSDを買ったのにベンダーがSPとかだと744a60でないので、
ハズレってことになりますね。
ちなみに、PMNはASCIIコードなのでこれを変換すると、
純正品は「i-TF 」、購入品は「SPCC」です。これが何を意味するのか…
Transcendのカードで検証したいところですが、そんなもの持ってないんだよなぁ・・・
上手くいっている方がいたら、もう少し考察を深めたいので、
そのカードのCIDをコメントに貼ってください。
とりあえずTranscendの価格が落ち着くまで非純正で対応することにします。
「非純正SDカード通知」をOFFにしておけばうるさくないので。