
乗ってみて、悲しさがこみ上げてきた・・・。
友人達と、久しぶりに会うので”スポーティな車で4人乗れる”を
キャッチフレーズにするRX8(AT)を二日間レンタルした。
しかも、RX7を所有した経験から、あのロータリーフィーリングを久しぶりに体感できるとワクワクしていたが・・・。
結果的には、開発当時の技術者の葛藤を感じる体験になったと思う。
外観デザインは、後期型からは国内唯一といって良いマツダの美しいデザインが戻ったいえる。
特にサイドビューは、4DRであることをわからないように上手に線を繋いだ努力がうかがえる。
室内は、今となっては褒めるべきデザインでないと言えるが当時としては斬新だったかもしれない。
DOORの”インハン”のデザインは今でも斬新であるが、残念ながらガタがあり、質感を落とす
ポイントとなった。
フロントシートは、昔ながらのRX系のカチッとしたシートではなく、明確にマーケットのUSAを
意識したもので、座面が柔らかく、サイドサポートのウレタンの硬度が低く、ホールド性が緩い。
これは、結果として日本ではスポーティーで無いと評価され、欧州では疲れるシートであると
言われる。(小生も、腰が痛かったし、友人も同意見だった)
逆に、リアのシートは思ったよりも”のりごごち”が良く快適だった。まるで、1.5Lクラスのセダンと
同じように感じられた。(リアの窓がちょっと空くのもよかった)
レネシスはATのためか独特のフィーリングは感じなかった。スポーツカーというには、馬力は
200PS以上あるのだが、トルクが足りない感じである。
ハンドリングは、ボディ剛性も寄与してか応答性が良い。(RX7のような感じではないが・・・。)
なんとなく、エンジンとハンドリングはロードスター的なフィーリングであると感じた。
乗ってみた感想として、FD3Sのようなデザインと走りにおいて、世界唯一の物を開発できた
マツダがこのような”普通の4DRセダン的な車”にするわけがなく、当時大株主だったフォードの
営利重視の経営体制に、マツダの技術者が限られた開発経費とコンセプトで立ち向かった結果、
このような不安定な車になったのだと感じたとき悲しさがこみ上げてきた。
(友人がダメだしするのにも、悲しくなったが・・・。)
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勝手な試乗レポート | クルマ
Posted at
2011/11/21 21:21:06