
マニアには趣味対象が狭く深く収束して行くタイプと、広く浅く発散していくタイプがある、と常々思います。
自分自身は趣味対象がどんどん広がるタイプなので「旧車イベントに行っても見るべき面白いクルマがない」なんて話を聞くともったいないなーと思います。自分の知っているものはわざわざ見ないし、興味のないジャンルはそもそも見ない、となるとそれも当然かもしれません。
そんなわけで、私の最近の興味はヘッドライトとタイヤ。どちらも汎用品だけに、何でも良ければそこらのカー用品店で買えてしまうし、こだわり始めれば実に深い。オーナー考え方がハッキリ出るパーツだけに見ていて面白く、好みのジャンル外のクルマでも勉強になることが多いです。
古い英車に乗る人が、普段はハロゲンでもコンクールデレガンスに出す時は段カットのルーカス製シールドビームに戻す、なんて言うのを聞くと、国産旧車はまだまだかなわないと思います。
なんとも独特のレンズカット
だから、国産車や帰化外車にToshibaや丸いロゴのKoitoのシールドビームが付いているのを見ると嬉しくなってしまいます。嬉しくてオーナーさんに「いいヘッドライトですね!」と話しかけると「買った時から付いてただけ」という答えも多かったりするのだけど…。マーシャルのマニアはいても小糸のマニアはなかなか居ないのが残念です。昭和家電が好きな私はヘッドライトも東芝が好きですが、今のところ付けるべきクルマがありません。
タイヤ。これもいろいろ。気持ちよく山道を走るため、履きたい銘柄に合わせて1サイズUPの15インチ。いやハイト・幅とも純正装着サイズが美しい、いろんな考え方があっていいと思います。ドンピシャで格好良かったり、もう一息煮詰めたくなったり、違うからこそ面白い。
やっぱり海外は素晴らしくて、UKダンロップ、レーシングタイヤメーカーのAVON、それにミシュランなどが当時のトレッドパターンのタイヤを供給してくれています。
アストンマーチン・DB4GTザガートなる知らないクルマ。繊細なワイヤーホイールに合わせたAVONのクラシックタイヤの品のよさ!
イベントで「なんだか佇まいがカッコいいな?」と思ったクルマは、たいていタイヤが良かったりします。
ほかのコスモスポーツよりもひときわ格好よかったこのクルマも確認するとタイヤが良かった。ビンテージ・スポーツのミシュランXAS。
国産レーシングはこうあって欲しい!のレーシングタイヤを履いたヨタハチ。ダンロップCR65と思われます。
また、博物館の展示車両はライトとタイヤが当時のオリジナルを付けている事が多く、この2点をじっくり見るだけでも再訪の楽しさがあります。
そろそろイベントシーズンがやって来ますね。今年はどんなカッコいいクルマ、そして素敵なオーナーさんに出会えるか楽しみです。
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2014/03/10 23:10:37