マルちゃん正麺というインスタントラーメンがヒットしてますね。
食べた方おられますか?
この商品のテレビCMには、ちょっと驚かされました。
これまでのCMといえば
「ゴマの香りがどうのこうの」、「ラーメンの鬼、○○がプロデュース」といったように、スペックを並べ立てる、あるいは名声を借りることで間接的に商品の優位性をPRしていました。
しかし、このCMはあからさまに「美味い」と言うだけ。
色々なテクニックを使ってはいるものの、訴えの中心は「美味い」。
なんなんだ、このCM?と、しばらく考えて結論に思い当たる。
これは昭和の広告への先祖帰りですね!
ギザギザのフキダシが「ウマイ」と点滅するような昭和40年代のCMや、「これは美味い」と自分で書いちゃった屋台の看板を現代風にスタイリッシュに表現。これがこのCMのコンセプト。
そして、結構ウケている。
CMの描いた夫婦像のように、普段インスタント麺を食べていない人が久々に食べて「美味い」とつぶやき、それが次の購買を刺激する。そんな構図に見えます。
試しに食べてみたけど、鈍い私には他との違いがあまり分かりませんでした。
インスタントラーメンというのは、そもそも美味いものだから。
さて、広告業界といえば、ヒット作が出ればそのパターンが流行るのはいつものこと。
ズバリ、次に来るのは自動車のCMでしょう!
「堅牢な構造と確実な経済性!」
「100円のガソリンで38キロも走行!」
「最小の経費で最大の働き!」

こんな、マイカー時代以前の、夢も希望もない広告が再びやって来るに違いない。
(昭和34年モーターファン広告より)
と、ここまで書いてふと気づく。
・・・・・・・・・もう、とっくに来てました。ここ数年、こんなCMばっかりです。
Posted at 2013/04/02 23:48:03 | |
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