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2012年12月16日 イイね!

HIPOCA HMC6470のこと

HIPOCA HMC6470のことどこかに書いた気がしますが、LA4型ルーチェの国内生産は意外と長いのでした。

1977年10月 LA2型からモデルチェンジ
1979年 2月 バン誕生
1979年10月 縦目から横目にマイナーチェンジ
1981年10月 HB型にモデルチェンジするもバンのみ継続
1988年 3月 カペラカーゴに切り替え。

バンを含めると、実に11年。日産セドリック/グロリアのワゴン・バン(Y30)に匹敵する長寿モデルといえます。こちらは1983年~1999年で16年!

そして、ここからが本題。

なんとお隣中国の海南マツダではHIPOCA HMC6470という名前で1991年から2002年まで生産が続けられていました。
http://auto.sina.com.cn/salon/HAINANMAZDA/HAINANMAZDA/HMC6470/index.shtml
「HMC6470L車体の製造は日本マツダの安全な車体設計が優秀な製造技術と互いに結合するのです。車体の鋼板は日本の輸入から、押し抜きの鋳型は、取り付け具を詰めて皆マツダもと工場のために提供することを溶接して、設備の先進。」

直訳なので分かりにくいですが、日本製の鋼板を輸入し、マツダのプレス型を使ってライセンス生産している、ということのようです。エンジンについては一切語っていないので、日本からの購入でしょう。

エンブレムにHMC6470とHMC6470Lの2種あるのを確認していますが、違いはよくわかりません。

フェアレディZのマンハッタンカラーを思わせる華やかなツートンカラーとルーフレールは「もしもルーチェにステーションワゴンが存在したら…」という妄想を叶えるような存在です。カモメを意識したようなセンターキャップのマークも興味深いところです。
(注:日本向けは商用グレードのみでしたが、豪州向けなどで豪華装備の929 wagonは実在しました)

メーカーは中国の経済特区、海南省にある海南汽車。登場までのタイムラインを追ってみましょう。

1988 海南汽車製造廠成立 フォード車組立
1990 バン型車HMC6470を少量試作
1991 伊藤忠の仲介でマツダとの合資成立。
1992 海南馬自達有限公司(Hainan Mazda)設立。バン型車HMC6470の組立開始。
2002 生産終了。

“マツダの技術指導”を受けて最初に量産したのがこのクルマ。カペラカーゴへの切り替えで用済みになった生産ライン一式を購入したのでしょう。

日本勢は株式の25%を出資。社名は海南馬自達(簡体字でしんにょうに大)を経て“紅旗”でおなじみの第一汽車の系列会社となり、現在は一汽海馬汽車と変わったようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/一汽海馬汽車
http://www.faw-mazda.com/



内装は左ハンドルなのが目立ちますが、1DINサイズのオーディオ対応に改められ、灰皿とセンターコンソールも一般的な形に変わっています。(オリジナルのシガーソケットはちょっと使いにくい)

スペックの中で日本のルーチェバンと違って気になる部分を拾ってみます。

直列四缶・電噴・排量2.0、真皮座椅、遥控門鎖、安全気嚢、ABS系統、電子防盗装置、CD収放機

つまり

直列四気筒インジェクション2000cc、本革シート、キーレスエントリー、エアバッグ、ABS、セキュリティ装置、CDデッキ装備というわけ。 う〜ん、豪華。キャブレターにビニールシートの日本版とはぜんぜん違います。

こちらは後期型?HMC6470という色気の無い名前は変わりませんが、オーディオの右隣に増設されたスイッチパネルが気になります。タコメーターの代わりに巨大な時計が付くのは日本のルーチェバンと同じですね。


バンパーにはフォグランプがビルトインされています。

海外サイトで画像を探すと、見慣れたMA型とは全く違うエンジンを積んだ個体も見つかります。プレス製のタペットカバーはどう見てもOHV!


トヨタの輸出用エンジン、4Y型2200cc(のデッドコピーで491Qと称する汎用エンジン。95ps/4600rpm)をムリヤリ積んでいるようです。この変更は1999年5月に行われ、国産化率が85%になったと誇っております。

詳しい事は分かりませんが、マツダからのエンジン供給が途絶え、中国国内で入手できるエンジンを積んで何とかした、というのが実際の所でしょう。どうやら、HMC6470Lが後期のOHVモデルのような気がしますが、確証はありません。

部品供給の最後の手段として、MADE IN CHINAのルーチェ用パーツが見つかるかもしれません。

一汽海馬汽車ではHMC6470の後、ファミリアやプレマシーのライセンス生産を行っていました。しかし2006年にはマツダとの契約が切れ、その後はマツダのコピーメーカーとしてデミオのようなクルマなどを生産しています(涙)
Posted at 2012/12/16 19:08:56 | コメント(4) | トラックバック(0) | 海外 | クルマ
2012年12月15日 イイね!

LA4ルーチェの仕向先別バリエーション

みんカラBlogはじめました。

いまひとつ使い方を決めかねていますが、ルーチェの情報発信はここですることになりそうです。


さて、突然ですが海外仕様について。

外観上の違いはあまり無いですが、灯火類の他にフェンダーミラーやサイドモールなどが異なります。車名はmazda 929Lを名乗る国が多いですが、ロータリー車にRx-9のバッヂが付く地域もある模様…。

詳しくは調査中ですが、フロントコンビネーションランプの仕向先別バリエーションが少し見えてきました。



日本で言うところの
「車幅灯の照明部の最外縁は、自動車の最外側から400mm 以内」
みたいな基準が国ごとに違うので、それに合わせた可能性があります。


ハウジングとレンズにも、車幅灯と指示器を区切る位置が変えられるよう、スリットが2本入っています。

Posted at 2012/12/15 22:17:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | パーツ | クルマ

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