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2013年10月07日 イイね!

ひびけぼくらに電子のちから

ひびけぼくらに電子のちから「ふとした幸運から太古のソリッドステート回路を手にしたinQue。果たして彼は、その力を発揮させることが出来るのか。戦え!inQue!!走れ!レガート!!」

ということで、長らく探していたフルトランジスターイグナイター、永井電子の「ウルトラのフルトラ」をようやく手に入れました。

縦目のルーチェ、なかでもロータリーエンジン車は2コの点火コイルの高圧電流を1つのデスビで4本のプラグへ分配する一風代わった点火方式で、マツダは51年規制モデルをREAPS-5E(Rotary Engine Anti Polution System)と呼んでいます。

減速時およびキー・オフ時にインテーク・マニホールドへエアを供給してアフターバーンを防ぐ「減速時制御システム」や、温間時の再始動時にスロットル・バルブを開いて始動性を向上させる「ホット・スタート・アシスト機能」、チョーク使用時にT側点火をカットしてサーマル・リアクタの暖気を早める「ディス・リレー」(これは53規制から?)などなど、色々工夫が凝らしてあります。

この複雑な動きをバキュームスイッチとソレノイドバルブ、それにシンプルなアナログ回路だけで実現させているとは、排ガス浄化というプロジェクトの凄さと当時の人々の頭の良さをを改めて感じる今日この頃なのでした。

もう「ガソリンを焚いて汚れた排気ガスを燃やすガソリンファンヒーター」とか「サーマルリアクターは湯たんぽ型だけに熱い」なんて悪口は言わないぜ!いや…多分言うな。ゴメンナサイ。

さて、そんな凝った仕掛けのためもあって、1デスビ2ポイントという独特な設計を取っておるわけです。あるいは、古いロータリー車は2デスビ方式なので、単にコストダウンなのかもしれません。

ともかくそれだけに、汎用品が使えないので困っておりました。

配線が足りなかったり取説が無かったりすると「詰み」から「積み」へと移行しがちな電子パーツですが、今回はありがたい事に新品。それでも、慣れないことなので説明書をコピーして熟読。さらには自炊してiPhoneに投入。この端子を外して、あっちに付けて…と手順を頭に叩き込んでから作業に掛かりました。


iPhoneはタッチパネルなので汚れた手でもページがめくりやすく、写真も撮りやすい、と意外と現場向けなスキルを発揮。取説やサービスマニュアルの自炊や複写は、なかなかオススメです。

ということで配電器さん、こんにちは。今のコトバで言えばデストリビュータですね。高圧線のうち手前側の2本が感応コイル(イグニッション)に向かい、右手の4本が回転ピストン機関の点火栓へ向かう、とこういう按配になっております。


パカっと開くとローターさんこんにちは。三菱マーク付き。接点がやたら多い独特の形状です。


ローターのさらに下には接触遮断機さんがおわします。コンタクトブレーカーですね。こちらも普通と違って2組おります。


まずはこのコンタクトブレーカーを外して接点(コンタクトポイント)を磨いておきます。普通フルトラ化の際には撤去するんですが、今回は再度取り付けます。

(つづく)
Posted at 2013/10/07 23:51:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | パーツ | クルマ
2013年09月23日 イイね!

これはある種のカーラジオ、なのか

オートバックスのようなイマドキのカー用品店にほとんど行かないので、最近のカーオーディオの動向についてさっぱり分からなくなってしまった今日この頃。

2006年3月末 ソニーが撤退
2007年6月末 ビクターJVCが撤退
2008年 ナカミチが国内販売撤退
2008年頃 DENONが撤退
2008年11月 パナソニックが最後の新製品発売

…いつの間にか死屍累々じゃないか。

2006年にはADDZESTブランドが消滅して昔懐かしいクラリオンに戻っていたり(さすがに社名が帝国電波には戻らなかった模様)完全に浦島太郎状態です。一番驚いたのは三菱電機のダイヤトーンブランドの復活と、カーオーディオ用スピーカーへの再参入でした。これは聴いてみたい。

音楽の楽しみ方が8トラやカセットテープからCDに変わった昭和末〜平成初頭も変革の時期で、パイオニアの「ロンサム・カーボーイ」が現在の「carrozzeria」に変わったりしました。デジタルオーディオプレーヤーが普及した2006年から2008年もそんな時期なのでしょう。

(ここまで前フリ)

そして、今やCDデッキのないモデルが出ているんですね。iPhoneなどスマホの普及で、確かにこれでいいかも、と思わせるものがあります。

carrozzeria MVH-580


KENWOOD U383MS


サイズの小ささやBlurtoothでのワイヤレス接続という点では旧車向けかもしれません。ダッシュボードの雰囲気を損なわないよう、ダッシュボードの下やグローブボックスに本体を隠して設置するには、奥行きが浅いと設置場所の自由度が高まります。

高速有鉛で紹介されていた、RetroSoumd社のデジタルオーディオのような商品は日本では望むべくもありませんが、ちょっと興味を引きました。


ただ、中古CDを買って車内ですぐに聴く楽しさが無くなるので、これらは惜しくも選外。
Posted at 2013/09/23 22:32:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | パーツ | クルマ
2013年09月19日 イイね!

1 DINサイズのカーオーディオ

旧車に現行オーディオも、DSPサラウンドも邪道ですが、好きなんだから仕方がない。

DSPサラウンド付き、RCAでのサブウーハー出力が可能でグローブボックスに入る1DINオーディオを探索中。普段は隠してしまうので選曲はiPod側でできること。

【既存】
カロッツェリア DEH-P9000 1999年発売
以前乗ってたデボネアから引き継ぎ。随分前からゴムのボタンがボロボロで、最近謎のノイズが乗り始めたのでそろそろダメな予感。

奥行160mmでギリギリ。騒音感応ボリューム(ASL= Automatic Sound Levelizer)が思いのほか便利。信号で止まってもオーディオが爆音にならないので、ヒドゥンインストール向きなのです。難点は、外部入力が独自規格のIP-BUS接続という点。仕方がないのでケーブルを自作してiPodを接続しています。

【候補】
ケンウッド
U585BT 2013年発売
奥行159mm 背面USB端子あり。
定価¥25,200

I-K900 2011年発売
奥行158mm

L-909 2005年発売
奥行160mm
△外部入力がRCAのみ、操作パネル前開き。

JVC KD-SHX929 2004年発売
奥行158mm

【選外】
ケンウッド
I-K77 2010年発売
×奥行163mm

I-K99 2010年発売
×奥行163mm

カロッツェリア
DEH-P070 2005年発売
×IP-BUS接続時にiPod側での選曲不可
×奥行162mm

DEH-P910 2008年発売
×奥行164mm

DEH-970 2012年発売
×奥行185mm
×8センチCD不可(w

クラリオン
DRZ9255 2004年発売
アンプレス
×奥行178mm

DRX9255 1996年発売
外部入力はCバス
アンプレス、サイズ不明

いざ探すとなかなかないもんです。
気長に探すとしましょう。

これはある種のカーラジオ、なのか
へ続く
Posted at 2013/09/19 21:26:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 調査中 | クルマ
2013年05月13日 イイね!

縦目=アメリカンという時代

縦目=アメリカンという時代このところ80年代末から90年代にかけてのバニング雑誌を読み返しています。ベース車で言えば50ハイエースとE23キャラバンの全盛期で、エアロパーツの過激さを競うようになる前夜のことです。

10年ほど前は中途半端に古く『トホホ…』と感じたクルマが、今見ると妙に魅力的だったりします。流行や価値観なんて不思議なものです。これだから古雑誌が捨てられない…。


シビリアン純正色のままバスコンバージョン。マイクロバスマニアにはタマリマセン。当時の感覚だと、内装をフルモケットのキャンピングカーにしてポト窓をつけた所で力尽きた仕様。あるいは、外装はお客様のお好みにカスタムします、ということかもしれません。でもハイルーフなんだよな~。日産車体の特装車なのでしょうか?謎です。

思えばバニング、トラッキン、ローライダーに商用車マニア。みんな仲良くアメリカを向いていて、ある意味幸せな時代でした。


230グロリアのバニング。なんとこれ、ベースはメーカー純正のハイルーフ救急車と思われます。
ボディ色にコーディネートしたBAJAが似合いそう。


まだ新車だったE24用のフルキット。素直に縦目ハイエースを選べば…なんて言っちゃダメです。ノーズの延長とカラーリングの効果で、ダッジバンへの化けっぷりはかなりのもの。アンダーシート型エンジンを採用する国産ワンボックス車の宿命とも言えそうな運転席とスライドドアの窓ガラスの下辺の不揃いも、ベイウインドーと塗装の効果で気になりません。EARO?AERO?この完成度の前には些細な事ですね。

縦目やスカイライトルーフ、その後の薄いヘッドライトへのスワップなどのバニングの流行を追うと、トヨタのワンボックス、とくにライトエースあたりはこの手のカスタムをうまく取り入れているな、と思います。残念ながら、後に各メーカーで流行った“アメリカンビレットカスタム”はNGですけれど。

掲載された写真のなかでも気になるのは、ルーチェの縦目でモディファイされたクルマたちです。
アメリカっぽさを演出しつつ、手軽に入手できるパーツとして人気だったようです。

ステップバンはライトベゼルが省略されていたり、ちょうど良さげなところでパネルが分割されていたり、カスタム欲をくすぐる顔なので、気持ちはよくわかります。

こちらはワゴンRの登場を予感させるものがありますね。

そして、アクティにもルーチェの縦目。

もしもTNアクティが先代TN-7の縦目のイメージを継承したら…?という妄想を叶えるマニアックな一台。ファントムグリルを外して縦目のまま純正風に戻した姿を想像してみて下さい。

「とりあえず縦目にしてみた」という雰囲気が残るクルマも多い中、このクルマには明確なコンセプトが見えます。

ジープワゴンのテールライトで前後とも灯火を縦に統一。FORD Fトラックの弟分に相応しい感じです。ベース車や流用パーツの元ネタの判りにくさが見事で、まるで元からこうだった…ような納まり。

近鉄モータースのリンカーンなどでおなじみ、バンパー上の改善ウインカーが泣かせます。正解は2代目プロシード。

実は北米のフォードブランド向けにクーリエというクルマがありますが、グレードダウン感のある2灯への変更には、あまり食指が動きません。実際に北米仕様があるにも関わらず、仮想北米仕様を設定して、それが正規ディーラー車として輸入されていたら…ということでしょうか。オーナーさんにじっくり話を聞いてみたいところ。

そして、トリを飾るのはコレ。

セルシオ顔のハイエースに匹敵する顔面スワップ。う~ん、スゴイ!!

もしもこれらのクルマに昔乗ってた、見た事がある、あるいは今も持ってる(!)という方がおられましたら、ぜひ当時のお話をお聞かせ下さい。お願いします。
Posted at 2013/05/13 00:06:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | デザイン | 日記
2013年04月25日 イイね!

陸の快速帆船 プリンス・クリッパー

プリンスクリッパーの楕円グリルが「気になる」人は多いと思います。

飛騨生コン歴史資料館展示車

楕円グリルといえばBuickのコンセプトカー、Le Sabreなど、ごく少数の例があるにせよ、何物にも似ていない個性的な顔つきが生まれたルーツがどこにあったのか、長年の謎でした。

今回雑誌の連載では「飛行機屋が生んだジェット時代のマイクロバス」としてクリッパーを取り上げています。かつてなく長い時間この顔に向き合った中で「これだ!」と、一つの結論に達しました。誌面でも紹介しましたが、ここで少し補足しておきます。


世界初のジェット旅客機、デ・ハビランドDH.106 コメット (1949年初飛行)

ボーイングやダグラスなどのアメリカ勢とは違い、イギリス製の旅客機です。デザイン画から抜け出してきたような美しい飛行機。主翼の付け根にマウントされたエンジンや段差のない鼻先のスマートさなど、近未来的な魅力があって好きな機体です。

特徴的なジェットエンジンの空気取入口、クリッパーにはこの影響があると思われます。

飛行機のデザインをカーデザインのアイデアとするのは、1949年のフォードのグリルやキャデラックのテールフィンのように、戦後の大きなトレンドでもありました。

あまり知られていませんが、初代クラウンの「逆さブラジャー」グリルもコメットの楕円形の空気取入口をヒントにデザインされています。

昭和27年、BOAC所属機が羽田空港へ初飛来。翌年にはロンドン-東京間の定期便が就航しています。

>占領下で航空機開発の一切を禁じられ、ジェット時代の到来に為す術もなく航空分野から
>離れていた日本の旧航空技術者達は、コメットの銀翼と快音に切歯扼腕したという。

wikipediaより

世界初の快挙と羽田飛来時のインパクト、そしてその後の悲運については、子供の頃に図鑑巻末のモノクロページを夢中になって読んだ記憶があります。

プリンス自動車に移った立川、中島系のスタッフや、クリッパーの組立に関わった昭和飛行機の元航空技術者もコメットの先進的な姿を目にしたことでしょう。クリッパーのミステリアスな楕円グリルには、アメ車的なスピードへのロマンというよりも、翼をもがれた飛行機屋の無念を感じてしまいます。

結局、現在に至るまで国産の大型ジェット旅客機は生まれることはありませんでした。
(小型機では三菱重工のMU300やホンダジェット、ほかに自衛隊の輸送機C-1、哨戒機P-1など、ジェット機自体はいくつかあり、三菱重工がMRJを開発中)

コメットは、日本航空も発注を行いました。デ・ハビランドの輸入代理店は、なんとコーンズ。イギリスですからね!

しかし栄光の時は連続墜落事故によって悲劇に変わります。

高高度を飛ぶ全室与圧キャビンの金属疲労、という当時としては未知の原因により、2度(もしくは3度)の空中分解事故が起こりました。ここで、日航機の発注もキャンセルされてしまいました。
(詳しくはwikipediaコメット連続墜落事故などをご覧ください。)

対策型のコメット Mk. IIIおよびMk.IVはイメージの悪さとライバル勢の台頭によりセールスが振るわず、メーカーのデ・ハビランド自体が買収されてしまいます。

改装型の対潜哨戒機・電子戦機HS.801 ニムロッドがつい最近まで現役だったことを思うと、基本設計自体は悪くなかったのでしょう。

新技術における未知の欠陥を見つける難しさを痛感します。現在飛行停止中のボーイング787のリチウムイオンバッテリーのトラブルが予想以上に長引いているのも、想定外を想定する、という過去の教訓が生きているはずです。

追記)かつて存在したパンアメリカン航空の機体には「クリッパー・アメリカ」などの愛称名「クリッパー・ネーム」が付けられていました。これは同社が戦前に長距離航路をマーチンM130飛行艇などで運行していた名残り。つくづく飛行機に縁のあるクルマだと思います。
Posted at 2013/04/25 18:38:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | デザイン | クルマ

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