さて!
需要があるかどうかはおいておきまして、前に書いたものを中途半端にしておくのもどうかと思いますので最後まできっちりとやりたいと思います。
[アクアレビュー前編]⇒
https://minkara.carview.co.jp/userid/1297232/blog/25629840/
さて、実はアクアには試乗以外のことも含めると既に5回も乗ってます・・・。
アクアには色々なパッケージオプションがあり、いわゆるベース+パッケージオプションのオプション商法であります(笑)
乗った5台でいくつかのオプションは確認できました。
というわけでベースを紹介しつつ、ツーリングパッケージ車の走りの違いや、各オプションについても紹介していきます。
あくまで素人レビューであることと、試乗したすべての車のタイヤがスタッドレスタイヤであるということをご了承の上でお読みくださいませ<m(__)m>
でーん
これはグレードはGそしてほぼフルオプションというすばらしい仕様。
実は写真はこの車しか撮ってないです(^^;
これ以外は試乗じゃなかったり雪の中の試乗で撮る気がおきなかったりしたんで(;^ω^)
まぁまず最初はベース状態の車両についてのレビューです。
GグレードとSグレードの違いは内装でSグレードは少々明るめ、Gグレードは落ち着いたイメージ。ステアリングはSはウレタンですがGだと本革なので少々握り心地がいいです。
まず乗り込んで「スイッチ」を入れると・・・エンジンがかかります(笑)
まぁ極寒の地ですから、仕方ないです。
全長が割とあるのでコンパクトカーの割りに少々小回りが利かない感じはありますが、気にあるほどではありません。
クリープ現象はここ最近のCVT車と変わらない、言ってしまえばAT車のように強くはないけど必要十分な程度しっかりとクリープします。
アクセルを軽く踏み込むとモーターだけで進んでいたところにエンジンのパワーが介入してきます。
この感覚はいかにもトヨタ系ハイブリッドといった感じですがこれまでの車両と比較するとかなり自然になったと思います。
これは言い換えると
ハイブリッドカーとしての感覚がないと言う事にもなるんでそれを求めている人には少々物足りない物となるでしょう。
ハイウェイに乗るためにアクセルを踏み込むとおぉ~!パンチのある加速を・・・当然しません(笑)
ぶい~んといかにも
安っぽいコンパクトカーな感じのエンジン音を鳴らしながら電車のように加速していきます。
加速感が全然ないんですが実際はしっかり加速していて簡単にぬわわkm/h。
こんだけのパワーがあれば高速道路でのクルージングはもちろん、高速からの合流で加速して前に入るか?減速して後ろに入るか?なんて迷うことも十分可能だと思います。
感覚としては1.8L~2.0Lクラスのミドルクラスセダン。まさにアリオンクラスです。(恐らく製作側もそこら辺のユーザーの乗換えを意識してるんじゃないかなと)
こんな車ならクルーズコントロールあるといいのにな~なんて思っちゃいました。(そこはホンダはわかってるな~って感じです)
凍結路面でのスタートではアクセルをちょいと多く踏み込んでもカチッというリレー音の後間髪入れずTCSが作動。あとはてきとーにアクセル踏んでおくだけでずるずると前へ進みます。
これ慣れちゃうと本当に楽ですね・・・w
前にフィットHV試乗したときはTCS付いてない車だったのですが凍結路面での発進は地獄でしたよ・・・。
ちょっと脱線しますが、ホンダのIMAだとスタート時にエンジンもスタートするので走り出しはモーター+エンジンで力強いんですが、凍結路面での発進は軽くアクセルに足を乗せる程度ですぐにホイールスピンしてしまうんですね・・・。
フィットHVに初めて試乗したときそれで試乗どころではなくなった記憶が・・・。上り坂で停止したのが運の尽きだったんですね・・・(笑)
ちなみにパワー制御してくれるECOモードなるものがあるのに気が付いたのは試乗終わってからでした・・・。
ブレーキに関してはプリウスよりさらに洗練されて違和感消えたな~といった印象。
ただし、停止直前の微速で回生ブレーキから機械ブレーキへと切り替わる瞬間がありそこで少々減速度の違いを感じます。
そこが改善されると最高なのですがかなり難しいところでしょう。
乗り心地は少々硬めです。また、高速走行では少々足がばたつくような印象を受けました。
少々速い速度でコーナリングをしようとしてもやっぱりいまいち足の設置感がなくやはりばたばたした安定感のいまいちな走りの印象をうけました。
これはトヨタ系の車だと結構あるあるな挙動でそれがもろにアクアにも反映されちゃってる感じです。
ただし、素のボディ剛性の高さや、割と低重心なのもあってか一般的なスピード域では少々荒々しさがあるもののサスがしっかりと機能してくれて車がシャキッと動いてくれるな~っていうのを感じることができました。小さめのロールもこの手の車としてはかなり安定感に貢献しているかなと。
もうすこしサスにお金がかかってれば最高なのに・・・。
そこで登場するのが「
ツーリングパッケージ」です。
こいつをつけることでまずタイヤが15インチから16インチになりステアリングのアシスト特性がかわりサスも専用サスになるというわけです(他にも羽付いたりアイメイクされたりします)
これを入れることで、硬めの足はさらに少し硬くなりますがそのぶん高速走行での足のばたつきなんかはなくなり高速でのコーナリングもドシッと安定するようになります。
これだけでワンランク上のクラスの車に乗り換えたような安定感です。
たぶんアクアの試乗でツーリングパッケージ装着車に乗るか非装着車に乗るかで印象がまったく変わる、そんなレベルの違いがありますw
ただ積雪路では硬い足回りの影響か若干リヤがぴょこぴょこ跳ねるような感じで若干テールスライドが発生することがありました(VSCの介入を1度確認)
それとヴィッツもたしかそうなんですが、16インチのホイールのためハンドルが切れなくなり最小回転半径がミニバン並みのサイズに(^^;
コンパクトカーだというのに2車線道路でかろうじてUターンが出来る(ただし工夫が必要)程度の小回り性能になります。(最小回転半径ノーマル4.8mが5.7mまで拡大)
実はこの5.7mというサイズは家の初号機アリオンよりでかいです(^^;
ただし運転してみた感じオーバーハングが短いからなのかそこまで扱いづらさは感じませんでした。
まぁアリ含めて扱いやすいとは思わないですが(笑)
価格は11万ですが装備内容考えると案外コスパはいいと思います。
ただし、車高調入れたいな~と考えるのであれば選択する必要はあまりないでしょう。あくまでノーマル、もしくはノーマルショック+ダウンスプリングで乗りたい人、あと17インチとかでかいアルミを考えている人はインナー干渉防止のためにツーリングを選択するというのもありかもですね。
次に
「LEDヘッドランプパッケージ」
消費電力が少なく発熱も少ない、安定も早い。
実際色も一般的純正HIDよりも純白色に近い白色で夜も見やすいです。
「だが高い(11.5万)」
そしてなにより弄れない。青いビーム発射したくなってもそれは叶わないわけです。
ノーマルはハロゲンですがプロジェクタータイプのハロゲンでこれはもうHIDにしろっていってるようなもんですね。自分はそれのほうがいんじゃないかな~と。
ただヘッドランプウォッシャーはほしいですよねw
「ビューティーパッケージ」
試乗でナノイー放出してみましたが
当然効果はわからず(笑)
でも自分こういうのなんか嫌いじゃないんですよねw プラシーボ効果ってやつでしょうか?w
まぁそんなのは置いといて、これに装備されるシートヒーター。こいつはぜひほしいものですね。
やっぱり北海道とかだと車内温まるまでは結構時間かかるんで直接体を温めてくれるものがあるのは非常に心強い。
なによりシートヒーターがあるとヒーターがんがん入れなくても案外すごせるからでその分エンジン始動時間も減って燃費向上にも繋がる かも?
「寒冷地仕様にシートヒーター標準装備にしませんか?」
「アドバンストディスプレイパッケージ」
こういうディスプレイは私は大好きですw
初代プリウスからエネルギーモニターの表示は好きでしたし、エコジャッジなんか闘争心をくすぐります(笑)
しかもこのオプションつけるだけでステアリングスイッチがついてさらにタッチトレーサーという手探りでステアリングスイッチを操作するときにどのボタンに指があるのかをモニターに表示してくれる機能なんかもついてます。(まぁ慣れちゃうと感覚でわかるからいらないんですけどね・・・)
まぁ多機能で面白いモニターが4万で付くなら安いもんだと思いますw
「オーディオパッケージ」
ツィーターの装備によって音質が格段に良く・・・なりません。
そもそも純正6スピーカーにはあるあるですがツイーターの位置がだめです。
そんな位置にツイーターつけたっていい高音は耳まで届きませんって。
CDオーディオなんていまどき・・・と思ったらAUXが付いてます。
でも充電用のUSBはありません・・・。どうせ携帯音楽プレーヤー推しするならつけてくれたっていいのにねぇ・・・。
「ナビレディパッケージ」
オーディオパッケージと同じように6スピーカーは少々おまけに近い感じです・・・。
あとはバックカメラが必要かどうか、あとアドバンストディスプレイを装着するのか(ステアリングスイッチ)というので選択するかどうかは決まりそうです。
さて、アクアの標準的グレードは中間のSで価格は179万円です。
一方その対抗馬とされるフィットハイブリッドでアクアのSと大体同装備のものを選択するとベースグレードにVSAとそれとセットでついてしまうコンフォートビューをつけたもので価格は167万円です。価格差は約12万円
よくアクアは高いなんて言われてますけどこう考えるとたった10万ちょいしか違わないんですよ。
新車買うのに比べる上で10万円は誤差みたいなものだと思うんですが・・・。
まぁ人によって感じ方があると思うのでそこにはあまり触れません。
走りに関しては
アクアに分がありますが、シートバリエーションなどの使い勝手に関しては当然
フィットです。
フィットは高速での試乗をしていないのでわかりませんがアクア、特にアクアのツーリングパッケージでの安定感やゆとりはコンパクトカーの域を超えています。
フィットの広さはさすがと言えますので頻繁に背の高い荷物を載せたり、3人以上の人を乗せる機会が非常に多いという人にはフィット以外の選択肢はありません。
というわけで・・・。
車を移動の道具としての使い方をする人にはアクアがおススメできます!
ある程度距離のある仕事の通勤や高速道路を使った長距離走行、ワインディング走行が多い方にはアクアのフットワークの良さと燃費の良さはかなりのアドバンテージです!
車体はコンパクトですし燃費も良いのでお買い物車としても結構優秀なのですがセカンドカーとしては少々考えしまう値段かもしれないですね・・・。
やはりターゲットのひとつとしてあるのは、1クラス上のミドルクラスセダンからのファーストカーとしての乗り換え(ダウンサイジング)でしょうか。そう考えるとGグレードにオプションバリバリで230万円コースでもそう高い買い物な気はしないかも?
そして次にフィットこれはやっぱり
車を人や荷物を運んだりするための道具として使う人におススメできます!
実は室内の床面積で言うとフィットよりアクアのほうが広いんです。
ただしそれはあくまで面積での話し。体積となると見ての通りフィットのほうが圧勝です(笑)
私はアクアで特に窮屈さを感じることはありませんでしたが体格によってはアクアでは確実に窮屈に感じると思いますし、天井が低いことで圧迫感を感じることもあると思います。
特に、後部座席に人を乗せる機会が多い方はフィットのほうが断然快適でしょう。
またでかい花籠のようなものを乗せる機会が多い人はアクアじゃ確実に入りません。これはもうコンパクトカーではフィットしか選択の余地がありませんね。
こう見るとアクアとフィットハイブリッドってよく比べられてますけど、比べる車じゃないんですよね。
それぞれキャラクターが全然違うんですよ。
走りを求めるならフィットHVの選択肢はありえない。
広さを求めるならアクアの選択肢はありえない。
安さを求めるならそもそもハイブリッドの選択肢はありえない。
安くて燃費のいいお買い物メインの車が欲しいなら
デミオのスカイアクティブが一番いいと思います。車体価格140万でトラコンやDSC、オートエアコン、アルミホイールだって付いてます。ボディも結構しっかりしていて走りも悪くないです(速くはないですがw)。実燃費も状況によりますがフィットHVとほぼ同等だとか。
最近はハイブリッドブームなんかででよく考えないで車選択しちゃってる人は多いと思います。
「アクアあんまよくないからフィットハイブリッド買おう!」
とか
「フィットハイブリッドとアクア悩みに悩んでアクアにする!」
なんて考えてる人は世の中にたくさんいるかと思いますw
でもちょっと待ってみましょう。本当にあなたにハイブリッドが必要ですか?
ハイブリッドカーとガソリン車の価格差は約30万円~50万円。本当に元は取れますか?ハイブリッドカーのメリットを知った上で検討してるんでしょうか。
もしかしたらあなたにはデミオやフィットのガソリン車。下手すりゃコンパクトカーなんかよりアクセラやインプレッサ、アリオンなんかのほうが向いているかもしれませんよ?
というわけでココ最近のハイブリッドブームに一言、物申してアクセラから始まった試乗レポートをひとまず〆させていただきたいと思いますww
ちなみに私がこの価格帯でコンパクトカー買うなら
迷わずスイスポ買います!(笑)