この時計は、俺のお守りである。10年ちょっと愛用してるのだが、その間には、オーバーホールを2回やった。機械式時計なので、車と同じ様に手が掛るのだ。1回のオーバーホールに3万~5万ほどかかるのだ。その分愛着もわく。いつかゼンマイが切れてしまい、動かなくなってしまった。金がなく治せなかったとき、死んでしまった親父が、この時計に息を吹き込んでくれた。感謝である。それもあり、俺の左腕には、いつもこいつの、ズッシリとした重さを、感じている。この時計は、1220m以上海の底に潜れ、その水圧にも耐えるプロフェッショナルダイバーが使う時計なのだ・・・が、俺は、水、海が苦手なのだ。よって、宝の持ち腐れとでも言っておこうか・・・