
今月始めに,うちの会社の社用車として,リーフが納車されました。
既に我が三菱が世界に先駆けて発売したi-MiEVに乗ったことがある身としては,今更の電気自動車ですし,何より他社さんの車なので,周囲は電気自動車を購入したという事で騒いでいましたが,私としては別に・・・・という感じでした。
ところが昨日,今日と会社でイベントがあり,ちょこちょこ乗る機会があったので,私なりに感じたことを書いてみようかと。
実はリーフについては当然のことながら知らないことの方が多いのですが,会社が購入したのは『X』グレードのようです。(クルーズコントロール無しだったので。間違っていたらすみません。)
で,二種類あるうちの低グレードでも販売価格は本体だけで約376万。補助金が最大で78万なので,実質は298万で購入できるワケですが,相変わらず後席中央席にはヘッドレストすらついていません。300万の車がこれでいいんですかね?もうこの時点で私個人としてはアウトです。買う価値なんてありません。乗員の安全を考えていない車を売る時点で,日産の安全に対する姿勢に疑問を覚えます。
が,会社の人間は興味津々のようで,普段話しかけて来ないような人までもが「リーフってどうなの?」と聞いてきます。リーフの注目度はかなり高いようですね。
でも・・・・どうなの?と言われても結構答えに困るんですよね。ガソリンエンジンと違い電気自動車は発進直後から最大トルクを発生するので力強さは実感できます。ただ,その出力制御もi-MiEVに比べるとマイルドな制御のような気がします。これはガソリン車から乗り換えたときの違和感を少なくするためにあえてそういう制御にしているんですが,せっかく電気自動車に乗るんですから,そこは合わせなくてもいいのではないかと。せめてその部分でも電気自動車らしさを強調していれば,どうだと聞かれたときに答えやすいのですが,結局は「静かですよ」と答えてしまうだけという(笑)
反面,操作系に関して言えば社用車のように色々な人が乗る車としては不向きですね。今回は車に興味の無い後輩にも運転をさせたのですが,まず電気自動車というだけで,何か特殊な車だと思ってしまうようで身構えるんです。で,実際に運転席に座ると,最初にスタートボタンの場所が分かりづらい場所にあるので探すのに時間がかかります。教えてあげてようやくプッシュしても,次にシフトレバー操作でDレンジへの入れ方が分からない。最後は電気式パーキングブレーキの解除方法も分からずと,分からず仕舞いでした。後輩以外に数人に乗らせましたけど全員同じように戸惑ってしまいその都度説明が必要でした。二代目,三代目のプリウスオーナーなら違和感無くスタートできるでしょうが,そうじゃない人はまず戸惑います。
さて,結論ですが・・・私個人は乗る価値無しと上に書いたとおりですが,一度乗ってしまえば,内燃機関の車から乗り換えても違和感無く乗れるので,欲しい人はどうぞという感じですね。ただし補助金を利用して購入した場合,6年間は乗り続けないといけないという義務が発生しますので(i-MiEV等の軽自動車だと4年間),飽きっぽい方はご注意を!6年を待たずに手放した場合は,補助金全額を返還しなければいけませんので。
ご存知の方も多いと思いますが,そもそも電気自動車は出力調整が不可能な原子力発電の夜間電力を使用することを前提に企画されたものですので,この脱原発の風潮が強くなっていくこれからを考えると,その存在意義そのものにも疑問が出てきますが,原発の是非は別問題として,電気自動車そのものは有りだと思います。もちろん,インフラ整備は急務ですが。
最後になりましたがリーフを後ろから見たときに,初代カリーナを思い出すのは私だけでしょうか???(並べてみれば,全然似てないんですけどね。縦長のテールランプがどうしても初代カリーナを連想させるんですよね。)
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Posted at
2012/02/26 23:43:18