
ニュースをご覧になった方も多いと思いますが。。。
今日の午前中に中国自動車道で,フェラーリ8台を含む計14台の衝突事故が発生したそうですが,皆さん軽症だったとの事で,何よりです。
当時の路面状況はウェットだったとの事ですが,やはり原因は飛ばし過ぎだったのでしょうね。
昨日こそブログに書いたばかりですが,高性能車に乗って法定速度で走っている人なんて,おそらく極少数だと思います。しかもツーリングをされていたとの事ですから,それ程車間距離をあけて走ってもいなかったんだろうと思います。
どの程度のウェットだったのか分かりませんが,私が見たニュースでは,現場は緩い上りだったという事なので,最初の一台はおそらくハイドロプレーニング現象を起こした可能性が高いですね。
フェラーリと言っても様々な駆動方式がありますが,写真で見る限り大半がMR(ミッドシップ)のようです。ただでさえ荷重は後輪よりで,しかも道路は緩いとはいえ上り,そしてウェット・・・・そこそこのスピードを出して走行中ならなおのこと,荷重は後ろよりになりますから,フロント荷重があまり掛かっていない状態で前輪が浮き,ハンドル操作も効かなかったと考えるのが自然のような気がします。
高性能車に乗ると,自分の腕が上がったように錯覚します。踏めばそれなりのスピードが出せ,限界内では快適に走れるでしょう。しかし,自分の車の特性をキチンと理解していないと,思わぬところで弱点が顔を出し,その結果事故になることも十分有り得ます。
もちろん運転の上手い方も沢山いらっしゃいますが,殆どの人は車に乗せられている状況だと思います。そして何より車自体が電子制御の塊で,事故を未然に防いでくれる技術もどんどん発達しています。でもそれはタイヤが滑っていないという大前提の下での技術です。タイヤのグリップ力が『ゼロ』の状況では,どんな制御も役に立たない・・・・という現実をもっと知る必要があるのではないでしょうか?
おそらく今回事故を起こした車両のほぼ全てにスタビリティーコントロールの類の装備はあったでしょう。でも,もしかしたら事故を起こしたドライバーの中にはそれを過信していた方がいらっしゃるかもしれません。
なにより,超高性能ハイパワー・二輪駆動の車を運転しているという自覚がもっとあれば,この事故は防げたのかもしれませんね。。
Posted at 2011/12/04 23:33:12 | |
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