
さて,本日はようやくスプラッシュの感想です。
この車,凄いです(笑)
僅か100万円台前半の価格で,見た目もキュートなこの車。しかし見た目とは裏腹に走りはかなり本格的です。
乗る度に,その出来の良さに感心してしまって運転が楽しいと素直に思える車です。
街でスプラッシュとすれ違うたびに,私は心の中で「良い買い物をしましたね」とそのドライバーに言います。
初心者マークを付けたスプラッシュを見ると「あぁ,このドライバーはキチンと運転を覚えられるから良かったなぁ」と思います。
高い走行性能(足回りの出来の良さ)を含めたパッケージ全体が優秀な車に,最初に乗ることのメリットは計り知れませんからね。
見た目は普通のお手頃なコンパクトカーです。エンジンはスイフトから流用した1200cc,トランスミッションも今や時代遅れの感が否めないCVT。内装だって,スイフトに比べると残念ながら見劣りしてしまいます。今の贅沢装備に慣れてしまった日本では,特別に商品力の高い車ではないかもしれません。
でも,それらを差し引いても,高いボディ剛性とシャキッとした足回りのおかげで,それはもう運転していて楽しい車です。
初めて乗ったときに思わず「この車すげぇ!」と呟いてしまいましたから(笑)
スイフトに比べると固めの足なんですけどね,サスペンションストロークはスプラッシュの方が多めです。スイフトは大きめの段差を越えたときに,予想よりも早く底付きするようにゴツンという振動がくるんですが,スプラッシュは同じ場所を走ってもサスペンションで吸収してしまうんです。ただストロークが多めだからといって乗り味そのものが大雑把になっているわけではなく,実にキビキビとした走りを提供してくれます。山道を走るような場面でも,適度なロールを発生させつつ,タイヤはキチンと路面に接地している(接地性変化が少ない)ので,安心して走れますしね。
標準でコンチネンタル製のタイヤを装着しているのもポイント高いです。どんなに高価で高性能な足回りでも,タイヤの選択を間違うと,ダメ足になってしまいますからね。コンチネンタルとスプラッシュの足回りは大変相性がイイですね。
車体の数値だけで見れば,スイフトより全長は13.5cm短く,高さは逆に8cm高いのですが,走りという点では確実にスイフト以上です。
時代の流れで,スプラッシュにもスタビリティーコントロールが標準装備になりましたが,基本性能が良い足なのでホントはそんな電子デバイスいらないんですよ。高性能な足回りは,車体が滑り出す手前でキチンとドライバーにその情報を伝えてくれますからね。
というわけで,私のスプラッシュに対する評価の高さ,分かっていただけましたでしょうか?
Posted at 2011/11/12 01:54:31 | |
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