
私がよく通る道沿いに,正直あまり繁盛してるとは言い難い中古車屋さんがあるんですが,大げさではなく少なくとも7年はずっと同じ場所に佇み,乗り手が現れるのを待っている車があるんです。
20年前の車事情ならまだしも,もはやミニバンしか売れないという異常事態を引き起こしているこの国では,後10年そこで買い手を待っていたとしても誰も買わないのではないかと思ってしまい,いつもその車を見るたびに寂しい気持ちになるんです。
エコだエコだと叫んでいるその裏側で,某社のミニバンCMのように『男旅』と称して,父親と息子で旅をするのに7人乗りのミニバンを使って,一体どこがエコなんだと?アルト・エコやミライースで行けよと思ってしまうのは,私だけでしょうかね?
我が三菱にしても,車(デリカD:5)のCMなのに,家族家族と連呼し,挙句の果てには自分の子供がこんなにも根性があったのかーとか,そんなの別にいりませんから(笑)
さて,話しが横道にそれましたが1993年10月に発売になったこの車は,当時ホンダが提唱(?)していた『FFミッドシップ』の理念に従い,FF車でありながらエンジンを縦置きにし,更に35°傾けて搭載することで,FF車の限界ともいえる前後重量配分フロント60:リア40を実現した,ホンダらしい走りに真面目なパッケージを持っていました。

FR車と違い,フロントアクスル後方へ
エンジンを持っていくとトラクションが
掛からなくなるため,FF車ではこれが
限界の搭載位置なんでしょうね。
『ラファーガ』(スペイン語で強く吹く風)という名のこの車,兄弟車の『アスコット』よりは若者向けに仕立てられており,ヘッドライトにブラックのサブリフレクター(アスコットはメッキ処理)やオレンジのインナーレンズを組み合わせたデザインであったり,ウインドウ回りもブラック塗装(アスコットはメッキ処理)されていました。
また,こだわってるなぁと感じるのがフォグランプの形状で,ラファーガは角型なのに対しアスコットは丸型にして変化をつけていました。
※写真の中古車は,社外のエアロを装着しているようで,フォグは丸型です。
何年もずーっと写真のように置かれているのを見ると,その中古車屋もなんとかすればいいのにって,つい余計なことを思ってしまうんですよねぇ。売値は9万かもしれませんけど,仮に買い手がついても実際走り出すまでには更に数十万単位の修理費が必要になってくる(7年以上置きっぱなしですからね)可能性が高いわけで。
そうなると・・・・もう後は部品取り車として終わっていくんでしょうか。。。
Posted at 2012/02/11 18:37:57 | |
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