2012年03月11日
あの日から1年。
遠く離れた九州では,もう殆ど震災の話しは出てきません。一年前を振り返って話しをしたとしても,それはどこかもう終わった過去の話しのような気がしてなりません。
でも現実はそうではなく,今なお震災と闘っておられる方が沢山います。
東北地方の復興に『がれき処理』の問題があるのは,みなさんご存知だと思います。
実は少し前に報道番組で『がれき』の受入れに関して,昨年5月に国が日本各地の自治体に受入れの可否を聞いたところ,400を超える自治体が『可能』との回答を出したそうですが,半年後には『不可』に変更した自治体は9割以上になったと。
その殆どが,そのがれきに放射能が含まれている(もしくは,その可能性がある)からという県民・市民の反対があったからだったとか。
我が大分県も知事が受入れを表明した途端,県民からは反対だとの意見が押し寄せたそうです。
一年前,我々のほとんどがあの凄惨な津波被害の映像を見て,何かしなければと思ったんじゃないんですか?みんなで東北地方の復興を何とかお手伝いしよう,自分たちに出来ることはなんだろうって考えたんじゃないんですか?
なのに一年経ったら,もうどこか遠い国の出来事で済ますんですか?
僅かばかりの義捐金で復興に協力しただけで終わるんですか?
もし大分県が大災害に見舞われ,復興に障壁となる大量のがれきの受入れを関東や東北の方に,断られたらどう感じますか?
自分と,自分の家族が大事なのはよく分かります。ですが,今こそこの震災は日本のみんなでリスクも全て分かち合わなければ,東北の復興は進みません。
私は,大分県知事ががれきの受入れを表明したとき,よく言った!!と思いました。危険だから,危険の可能性があるからと避けてばかりでは問題は解決しません。東北で今なお苦しんでおられる方々の力になるのなら,私は受入れに大賛成です。子供たちの生活にどのような影響が出るか分からないと言う不安はもちろんあります。(私だって,家族の事は大事です。)ですが,憶測だけで拒否する意見に同調し,自己保身のことだけを考えて否定するような輩にはなりたくないし,子供たちにもそんな大人にはなって欲しくないと思っています。
もう一度,一年前に何とかしなければと思った気持ちを,みんなが思い出してくれますように。。。
最後になりましたが,改めて震災でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに,現在も復興に向けて頑張っておられる方々の一日も早い安心できる生活の実現を心からお祈りしております。
Posted at 2012/03/11 21:10:18 | |
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